5月31日(日)キリンカップサッカー2009 日本 vs ベルギー(19:20KICK OFF/国立)
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早いプレッシャーを身上とするチリ代表が仮想ウズベキスタンであるとすると、来日メンバーの平均身長が182.8cmとなるベルギー代表との一戦はオーストラリア戦に備えた試合であると考えてよさそうである。もちろんウズベキスタン代表の最終ラインには高い選手が控えており、ゴール前の局面での崩しのイメージを身に着けるのに一役買うのは間違いない。
強豪チリをプレッシングサッカーで下した日本代表はおよそ1年間をかけて作り上げてきた「コンセプト」サッカーの完成度を確認し、自信を掴んだ。試合翌日のオフをはさみベルギー戦2日前の29日に再集合した選手たちは味の素スタジアムで行われた練習で活動を再開している。その中でまず気になったのが、4人一組で行われるシュート練習である。この4人一組のシュート練習は、中央突破やサイドチェンジを絡めたものなどいくつかのパターンがこれまでも行われてきているが、この日は両サイドに限定したサイド攻撃を意図したものとなった。
まず左サイドで行われたシュート練習はSBの長友佑都と闘莉王の二人の横パスの交換からスタート。ゆっくりとしたテンポの横パスがタテパスに変わってスピードアップ。トップスピードに近い状態で攻め崩し、最後はサイドからクロスが入れられてフィニッシュという流れとなる。
クロスは基本的にグラウンダー。浮き球がなかったわけではないのだが、明らかに早い足元のボールにこだわっていた。その点を本田圭佑に尋ねると、やはりグラウンダーを使うよう指示が出ていたとの事。体の大きい選手に対する対策としてはセオリーどおりの崩しであるといえるだろう。もちろん山田直輝が「ミーティングや練習どおりになるスポーツではないので」と話すとおりサッカーはデザインしたプレーが出せる場面はほとんどない。ただ、それでもそうした場面に直面したときの意識付けに意味はある。ぜひこの試合では、左右両サイドからの早いグラウンダーのクロスに注目してほしいと思う。それが得点に結びつかなくとも、その形は日本代表が狙っている崩し方であり、それが出た事で選手たちは練習の意図を身に着けているといえるのである。
長友+闘莉王のセットから槙野智章+阿部勇樹のセットに変更され左サイドでの崩しのシュート練習が終わると、続いて内田篤人+中澤佑二のセットで右サイドでのシュート練習がスタート。駒野友一+山口智のセットと含めて、左右共に5分ずつ程度のシュート練習となった。短期集中の練習であり、あくまでも意識付けである事がよくわかる。
続いて行われたのはアーリークロスの練習である。チリ戦での中澤から岡崎慎司へのあのアーリークロスは見事な弾道だったが岡田監督はこの練習について「いいイメージが残っている。だからいいタイミングかなと思いまして」と口にしていた。高い選手が並んでいようとも、GKとDFの間に速いパスを通す事ができれば日本代表の速さを生かす事ができる。あの中澤から岡崎への完璧なアシストは、中澤の意外性のあるオーバーラップから生まれたもの。ああした攻撃が、意外でもなんでもない状況で出てくると、日本代表にとっての武器となる。
岡田監督はベルギー戦のメンバーについて、チリ戦で出ていない選手の起用を考えているという。具体的には「長友、内田、闘莉王は使いたい」と話しており、ケガなどのコンディションで問題なければ先発起用されそうである。ちなみにチリ戦を回避した内田は、合宿集合初日の恒例メニューとなっているヨーヨー(一定間隔の距離を決められた時間で往復し続け、心拍数の変化を調べる練習)時に「心拍数の下がり方がいつもより遅かった」ため、チリ戦を回避したと話していた。ただ自覚症状として体に変調があるというわけではないとの事で、このベルギー戦では出場の見込みである。
また29日に代表に合流した中村俊輔は「(対人練習を休んだりして)少しずつ痛みが抜けていけばいいと思う。その延長でベルギー戦をやれない事もない。予選前の試合だし、相手もいい選手がいいクラブから来ている。チリよりもいいと思うし」とベルギー戦での先発に含みを持たせていた。ただ、痛みがある箇所がどうなるかわからないため、前日練習終了後にドクターと相談して出場を決めたいとも話していた。中村俊のプレーを見たいというファンも多いかとは思うが、たくましさを増した本田のプレーも楽しみである。ちなみにチリ戦で負傷し、途中交代した玉田圭司はこの試合は欠場。その代役として山田の出場があるのかどうか期待したいと思う。その山田や本田に代表されるが、プレーを見てみたいという選手がここにきて増えてきたのは日本代表にとってはいい傾向だと思っている。
そんな日本代表が対戦するベルギーは、W杯南ア大会欧州予選のグループ5に所属しており、6試合を終えて2勝1分3敗の4位と苦しい立場に立たされている。欧州予選は9つの各組の1位チームが自動的に出場権を手にし、9つの各組の2位のチームのうち、上位8チームによるプレーオフで残りの4チームの出場が決まる。グループ5では、6戦全勝の首位スペインは別格として2位のボスニア・ヘルツェゴビナとは勝点5差、3位のトルコとは1差の位置につけており、ここから巻き返して2位以内を確定させたいという状況である。
今回のベルギー代表は4月1日に行われた直近のアウェイでのボスニア・ヘルツェゴビナ戦や、3月28日のホームでのボスニア・ヘルツェゴビナ戦で先発していた選手のうち6選手が来日しており29日に行われたチリ戦でもそれらの選手がほぼ先発出場している。レギュラーメンバーが6選手来日したという点でチリ代表と同格だが、中村俊が話すとおり欧州の各国のクラブでプレーしているという点でチリ代表よりも豪華なメンバーであるという事は言えそうである。ちなみに今回のベルギー代表の特徴として前線の選手の多くが20代前半であり、チリ戦で先発したビア・ムヤンジは19歳である。レギュラーGKのスティーン・スティーネンとキャプテンとして予選6試合に先発フル出場し続けてきたDFのティミー・シモンのセンターラインを中心に後ろを固め、前線の若い選手にチャンスを与えるというフランキー・ベルコーテレン監督の意図が見えてくる。そういう点では、ぜひとも日本代表の主力守備陣には完封試合を見せてほしいところだ。
この試合を終えると、いよいよW杯予選3連戦へと突入。まずは本大会出場をかけたアウェイのウズベキスタン戦が控えている。国内2連戦の初戦をいい形で乗り越えた日本代表は、その勢いをそがれないようこのベルギー戦でも結果を期待したいと思う。
以上
2009.05.30 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
一覧へ【キリンカップサッカー2009 日本 vs ベルギー】プレビュー:練習で試していた2種類のクロスが見られるか。山田直輝に代表される若い選手にも期待したい。守備面では若いベルギー攻撃陣を完封し、W杯予選三連戦に弾みをつけたい。(09.05.31)
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