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【ヤマザキナビスコカップ 磐田 vs 大分】プレビュー:磐田は攻めきれるか、大分は守りきれるか。予選の結果とは別に、どちらにも大きな意味のある一戦(09.06.07)

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6月7日(日)ヤマザキナビスコカップ 磐田 vs 大分(15:00KICK OFF/磐田
★ヤマザキナビスコカップ特集チケット情報
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 ここまでのヤマザキナビスコカップ予選では1勝もできず、すでに予選敗退が決まった磐田と、公式戦で15試合勝利から遠ざかっている大分。どちらも予選の結果とは別に、何としても1つ勝っておきたいゲームであることは間違いない。

 ほぼ2カ月半ぶりにホームでヤマザキナビスコカップ予選を戦う磐田は、ここまで2分2敗の勝点2。前節で浦和に敗れた時点で、予選敗退が決定している。しかも、まだ1点も取れていないというのは、サポーターとしても納得いかないところだ。
 救世主イ・グノは、今は韓国代表に招集されて不在。「グノがいないと点が取れない」というイメージを作らないためにも、たとえ消化試合であっても、ホームで点を取って勝つことに強くこだわった戦いをしなければならない。柳下正明監督も「まだあと2試合あるので、その先のリーグ戦のためにも、しっかり準備してゲームに臨みたい」と浦和戦後に語っており、磐田にとっては今後に向けて重要な意味を持つゲームとなる。

 そんな位置づけのこの大分戦で、まず重要になるのが、立ち上がりからハードワークして自分たちのリズムを作ることだ。浦和戦では「前半は運動量が少なかった」(柳下監督)ことによって相手に主導権を握られ、先制点を奪われて苦しい状況に陥ってしまった。ただ、その中でも後半はサイドから決定機を何度か作れており、そこを決めさえすれば逆転も可能な戦いぶりを見せた。それだけに、キックオフからエンジン全開で自分たちのリズムを作っていけるかどうかという部分は、大きな注目点となる。

 また、山本康裕の負傷であいたボランチの穴をどう埋めるかという点も課題の1つ。今週の練習では、センターバックの那須大亮をボランチに上げる形にもトライしており、それがこの試合で試されれば、楽しみな要素の1つとなる。キャプテン茶野隆行が内転筋痛から復帰し、大井健太郎が安定したプレーを見せていることもあって、思いきったトライがしやすい状況にはなっている。  それにより後ろ半分が安定してくれば、あとは点を取るだけだ。ジウシーニョは右足首痛で浦和戦を欠場したが、村井慎二が腰痛から復帰し、太田吉彰は浦和戦の後半に正確なクロスで何度もチャンスを作っている。前述のように、ゲームのリズムが出てくればサイド攻撃は機能しているので、そのチャンスを決めきれるかどうかが最大のポイントになってくるだろう。ここは、FW陣に意地を見せてほしいところだ。

 一方、大分のほうは、リーグ戦では10連敗中だが、ヤマザキナビスコカップ予選では4戦4分(勝点4で5位)。勝ててはいないが負けてもいないという状況で、最近のゲームでも勝利まであと一歩のところまで来ている。前節の広島戦も「今日もいい試合ができたが、結果につながらなかった」(シャムスカ監督)というゲームだが、深谷友基やウェズレイがケガから復帰し、ウェズレイは復帰早々にゴールを決めてチームを敗戦から救った。これまで出番の少なかった家長昭博や前田俊介も、ここ2試合で結果を出している。エジミウソンと高松大樹の復帰も近づき、明るい材料が多くなってきたことは間違いない。
 ヤマザキナビスコカップ予選の突破も、わずかながら可能性が残されているが、それ以上に何とか16試合ぶりの勝利を挙げて、復調のきっかけとしたいゲームだ。
 ただし、相変わらず失点が多いのは大分らしくない部分。攻撃面では今後さらに上積みが期待できるので、守りきる力さえついてくれば、自分たちの勝ちパターンに持ちこむことができる。したがって、アウェイでいかに失点を抑えられるかという点も、この試合の大きな課題となるだろう。

 そう考えると、磐田は攻めきれるか、大分は守りきれるかという部分が焦点となるゲーム。予選Aグループの行方という意味では注目度は低いかもしれないが、両チームにとっては、この試合に勝つことは今後に向けて非常に大きな意味がある。

以上
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