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【ヤマザキナビスコカップ 山形 vs 柏】レポート:山形、柏ともに決定力を欠き、痛み分けのドロー。決勝トーナメント進出は少ない可能性に懸ける。(09.06.08)

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6月7日(日) 2009 ヤマザキナビスコカップ
山形 1 - 1 柏 (13:04/NDスタ/4,741人)
得点者:20' 李忠成(柏)、44' 宮沢克行(山形)
★ヤマザキナビスコカップ特集チケット情報
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 「いい入りができたということと、結構ボールを最終ラインとボランチで回せたゲームだった」(山形・小林伸二監督)

 互いに前線から激しくプレスを掛け合う立ち上がりはアグレッシブだった。時折自陣に押し込まれながらも、山形はサイドにスペースを見つけては起点をつくる。前半5分には左サイドハーフの宮沢克行がクロスをファーサイドの廣瀬智靖へ合わせ、18分には小原章吾のフィードから坂井将吾が右スペースで起点をつくった。プレッシャーにもさほど慌てずにフリーの選手に預け、柏の前線と中盤にできるスペースを有効に使ってサイドチェンジも多用していた。しかし、山形がボールを回していたその時間に生まれたのが20分の柏の先制点。左サイドバックの大谷秀和がゴール前にグラウンダーのパスを入れると、李忠成がスルーした奥で北嶋秀朗が軽くワンタッチ。左方向へ回り込んでいた李はフリーの状態でシュート態勢に入ると、GK清水健太の頭を越えるボールで2試合連続となるゴールを決めた。

 柏のボランチでは、小林慶行が移籍後初めてプレーをした。序盤は味方とのパスに微妙なズレが見られた。次第にボールを落ち着かせる場所として機能するようになったが、フィットするには時間が足りず、62分にベンチに下がるまで安全運転に終始した。また、アクシデントもあった。開始9分で右足首を痛めた古賀正紘が、26分にも同じ箇所を押さえて倒れ込んだ。結局、その3分後に鎌田次郎との交代を余儀なくされ、攻撃に使える交代のカードは2枚だけになった。

 先制された山形は引き続きボールを回すことはできていたが、左サイドへ付けたボールは村上佑介にアプローチされ、宮沢は後ろへ戻すパスを強いられる。宮沢が戻したタイミングで坂井が村上の背後を突くシーンもあったが、得点の予感を感じさせないままロスタイムに突入。その直後、大谷に縦のルートを切られているのを見た廣瀬が、ドリブルで中へ切れ込む。ヤマザキナビスコカップ第3節・清水戦ではそこから左足でゴールを決めているだけに、柏の守備は廣瀬のサイドにスライドしてきたが、廣瀬はスペースができた逆サイドへボールを出す。そこへ飛び込んできたのが宮沢。ファーストタッチで前に持ち出しマークを振り切ると、左足で低くて強いボールを枠に蹴り込んだ。廣瀬の仕掛ける姿勢が生んだ同点弾だった。

 追いつかれた柏は、後半開始からやや劣勢が続いたが、59分に北嶋から菅沼実へスイッチ。さらにその3分後には小林慶から杉山浩太へ、早くも3枚目のカードを切って反撃に出る。中盤の底で起点をつくりながら、中央では李と菅沼のコンビネーションを軸に押し込み、右サイドでは80分過ぎから村上が再三クロスを入れた。しかし、プレーに思い切りはあったものの、フィニッシュの精度は定まらず。81分には、ゴール前での菅沼のポストプレーから村上のシュートを引き出し、ロスタイムには杉山が縦へ送ったパスをペナルティーエリアに飛び込んだ菅沼が足元に収めてシュートを放ったが、ともに枠をとらえることができなかった。高橋真一郎監督は「もっともっとゴールに迫る力が欲しかったなと思います。特に残り10分ぐらいはかなりペースを握ってたんですけど、そこで点を取ってやろうというのが、体力的なものもあったんでしょうが、そこが見えなかったのが残念」と、後半だけで9本のシュートを放ちながら勝ちきれなかった試合を悔しがった。

 柏が押し込む時間にも、山形は中盤で秋葉勝がさばいてはスペースへランニングし、宮沢もポジションを中央に移すような変化もつけていた。一方的に押し込まれていたわけではなかったが、49分の長谷川悠のシュート以降、セットプレー以外でチャンスらしいチャンスはなかった。選手交代をしながらテコ入れはしてきたが、84分にはMF渡辺匠を下げ、DF園田拓也を前線に投入。さらに中盤をダイヤモンドにしてパワープレーに入った。それまでも中盤でセカンドボールが十分に拾えていたとは言えず、かなりリスキーな選択でもあった。引き分けでも決勝トーナメント進出が厳しくなるため、小林監督にとっても覚悟の采配だったが、「失点を食らったところと、最後の10分パワープレーをしたところが少しギクシャクしたということでもったいなかった」と機能せず、86分に財前宣之のクロスから長谷川がニアに飛び込んだ後半2本目のシュートが枠を外れたところで、山形の攻撃は打ち止めとなった。

 この試合の3時間後にキックオフされた試合で清水が勝って決勝トーナメント進出を決めたため、Bグループに残されたのは1枠。2位・F東京と勝点2差の柏は、最終節・京都戦で引き分け以下は許されない状況になったが、京都に勝ち、F東京が負けか引き分けなら決勝トーナメント進出が決まる。F東京と勝点3差でグループ5位に後退した山形は、最終節で勝利したうえで、F東京が敗れ、柏が負けか引き分けになければならない。山形が勝ち、F東京と柏が敗れた場合は、山形とF東京の勝点が並び、得失点差、総得点、反則ポイントの順番で優劣が決められる。柏以上に他力に頼らなければならない厳しい条件だが、可能性はまだ残されている。復帰が見込まれる選手たちを加えた布陣で、人事を尽くす。

以上

2009.06.08 Reported by 佐藤円
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