昨年は『29』、一昨年は『33』、3年前には『35』─。これは過去3年連続最下位に沈んだ徳島の勝点だ。しかもその数字は40試合以上を戦ったシーズン終了時点でのもの。
しかし、それに対して今季はここまでですでに『31』を積み上げている。20試合を終えたところでもう昨季の勝点を越え、その前2年のそれももう間近。この数字比較だけを見ても、今季の徳島がいかに変貌を遂げたかは十分お分かりいただけるだろう。
さらに現時点での順位表に目をやると、何とも言えない不思議な気持ちにさえなるのが正直なところ。上から湘南、C大阪、仙台、甲府とJ1経験のある強豪クラブがズラリ顔を並べたところに続いて、5位・徳島。加えて言うなら、その下には札幌、東京Vと昨季のJ1チームを従えているのである。昨季までのことを思えばこの事実は頬をつねらずにはいられないほどのものとしか言い様がない。
またこうしたチームの好調を受け、ホームスタジアムで聞かれるファン・サポーターの声も昨季までとは全く違う。中でも弾むようなトーンでの「今シーズンは応援のしがいがある!」「また次も観に来たい!」という言葉が多く耳に飛び込んでくるのはクラブにとってもこの上なく喜ばしいことと言えるだろう。最も重要なファン・サポーター作りが着実に進んでいるということなのだから。
いずれにしても今徳島はチームを愛する多くの人たちにとても幸せな時を届けている。もちろん担当である私もそれを感じているひとりで、過去3年の悔しさもどこへやら、だ。
ただ、これが一過性のものとして終わってしまっては意味がない。単に勝点や順位云々ということではなく、せっかくこうして飛躍への確かな歩みを進めているのだからチームはそれをできる限り大きなものとしなくては。そのために選手たちには、美濃部直彦監督が常に口にしているチャレンジャー精神・積極性を持ち続け、これからの戦いでもしっかりとそれらを体現していってもらいたいと思う。
以上
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2009.06.10 Reported by 松下英樹
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