6月24日(水)J2 第23節 甲府 vs 福岡(19:00KICK OFF/小瀬)
スカパー!生中継 Ch174 18:50〜(解説:塚田雄二、実況:酒井康宜、リポーター:石河茉美)
☆勝敗予想ゲーム
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来月はJ2の上位4チームが総当たりするBIG6マッチの月。しかし、そこを意識する前に目の前の相手に敬意を持ってベストを尽くすことが重要。簡単に勝てる相手なんて1チームもないJ2リーグ。今節ホームに迎える福岡は現在13位のチームで、上手くいかないことが少なくないようだが、第21節では主導権を取れなくても3位・仙台に勝っている。久永辰徳や久藤清一がいないからと言って、少しでも甘く見たら絶対に勝てない。J2は順位に関係なく、ベストを尽くしてチョットした幸運にも恵まれなければ勝ち続けることは出来ないリーグ。
前節の富山戦(1−1 /jsgoal_archive/game/2009/20090200030620090621.html )には、クラブ初の4連勝と結果的に昇格圏(2位)入りのチャンスがあった甲府。しかし、蒸し暑い気候に甲府らしさを乱されて思ったような戦いが出来なかった。安間貴義監督は「『暑いとこうなる』ということを見ることが出来たのはプラス」とポジティブに捉える部分も見つけ出している。また、後半のロスタイムに大西容平の同点ゴールで追いつくことが出来たことも価値があった。99%負けていたような試合を最後の1%で引き分けに持ち込んだのだから、全てをネガティブに受け止める必要はない。4連勝というひとつの記録を達成できなかったことは残念だが、長いリーグ戦はまだ半分の手前。大事なのは目の前の福岡に勝つこと。
今節を甲府は中2日で迎え、中3日で迎える福岡はアウェイ連戦とお互いの消耗度はそう変わらない。福岡は、前節の愛媛戦(0−3 /jsgoal_archive/game/2009/20090200030120090620.html )から5人程度先発が入れ替わるという情報もあり、読めない部分が少なくない。もしかすれば、久藤が出てくるかもしれないし、大久保哲哉がサブかもしれない。しかし、甲府はリアクションではなく、アクションのチーム。主導権を取る時間を少しでも長くし、1回でも多く決定機を作ってゴールを狙うだけ。セットプレーの狙いどころは変わっても、戦い方は変わらない。守備でもファーストディフェンダーからしっかり入り、連係して労を厭わず最後までやり続けるだけ。福岡の先発が大幅に入れ替わってもピッチの上で判断して結果を出す準備は出来ている。今節、中2日ということもあって甲府も数人の先発選手が入れ替わることになりそうだが、そのなかで一番期待をしたいのが吉田豊。ここ数節はプレビューで「誰々が先発することになりそうだ」と書くと、「当日の朝に判断して先発を変えた(安間監督)」ということになるケースが続いているので少し警戒したくもなるが、準備を怠らず耐えてチャンスを待つことが出来るようになったギラギラ星から来たヤンチャ王子・吉田が試合後に鼻の穴を膨らませてコメントする姿を見たい。
FWも出来る吉田はサイドバックで先発することになりそうだが、吉田と輪湖直樹のストロングポイントの違いは、中に切れ込んでいくドリブルとクロスの違い。輪湖もスピードに乗ったドリブルで何度もチャンスを作ってきたが、吉田は細かいタッチで仕掛けて守備のバランスを崩していく。また、「ベンチ外から見ていてマラニョンをもっと活かすにはどうすればいいかイメージはある。もっとワンタッチのパスを使ってマラニョンを活かしたい。最近は、U-17日本代表(城福ジャパン)で同期だった山田直輝(浦和)が代表に選ばれて活躍するのを見て気持ちが盛り上がった。直輝が代表に選ばれたという事実が励みになっている」と、意外にも爽やかに話してくれた。去年のような焦りの表情はなく、耐えてチャンスを掴み取ったという自信がそうさせるのか、ゆったりと燃えている。安間監督は「輪湖は、前回は積極的にプレーしていなくてのんびりやっていたから、すごくギラギラしていた吉田を使うことにした。アグレッシブにプレーしてチームに刺激を与えてほしい」と言う。安間監督から見て、輪湖も井澤惇も悪くはない。しかし、掴んだチャンスをそのまま手放さないためには今持っているキャパシティで安定するのではなく、ミスを恐れずに更にチャレンジし続けて自分のキャパシティを大きくしなければならないことに気が付いていないのかもしれない。だから、チャンスをもらえる選手が次々と変わっていく。今回は吉田にチャンスが来たが、安定しようと思ったら再び輪湖や井澤が取って代わるだろう。吉田はそのまま突き抜けることが出来るのか、注目だ。
そして、もうひとつの楽しみは岐阜から移籍してきた孤高のストライカー・片桐淳至のベンチ入りの可能性。「3トップのワイドか、中盤の前のポジションに興味がある。左右にはこだわりはない。やってみないと分からないことや、掴めていない部分はあるけれど、実戦でどれだけ結果が出せるかが課題であり、楽しみ。結果を追求して行きたい」と、孤高のストライカーらしく、気負いも謙遜もない。あるのはふてぶてしいほどの自信だけ。言葉の裏からは(俺が戦うステージはJ1。そのために甲府に来た)という言葉が聞こえてきそうな自信と渇望を感じた。
甲府の若手・新戦力が続々発進する福岡戦はきっと熱くなる。
以上
2009.06.23 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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