6月27日（土）J1 第15節 千葉 vs 大宮（16:00KICK OFF/フクアリ）
スカパー！生中継 Ch363 16:00〜（解説：金田喜稔、実況：清水大輔、リポーター：新井麻希）
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　リーグ戦第14節終了時点で千葉が勝点15の16位に対して、大宮は勝点17の12位。千葉は今節で勝てば大宮の勝点を上回り、Ｊ２降格圏（16〜18位）から脱出できる。ＤＦ坂本將貴は「順位は意識したくないけど、意識せざるを得ない。今節はホームゲームだし、とにかく勝ちたい」とキッパリ語った。

　千葉はリーグ戦第14節で1−0の勝利を収めた。スタメンで主力選手を複数欠いたうえに、連係やシュートの精度不足など攻撃の課題が出た名古屋に救われた面もあった。だが、ルーズボールへの対応やゴール前での体を張った守備が、千葉の無失点に結びついたことも確かだ。「前節はそれほど危ない場面はなかったと思うけど、気を引き締めていきたい」と、坂本は守備の集中力の維持を強調した。
　攻撃面は、前節ではＦＷ深井正樹、ＦＷ巻誠一郎とパスがつながり、ＭＦミシェウのスルーパスから深井が得点したシーンに象徴されるように、単調なロングボール一辺倒から変わりつつある。深井も「パスをしっかりつなぐ攻撃に手応えを感じてきている」と話すが、守ってカウンター攻撃が基本のため「攻め急いでミスが出てしまうところがあるので、時間を作ろうとするプレーも大事」（ＭＦ工藤浩平）になる。坂本は「時間をかけたり、『3人目の動き』を入れたりすれば、相手に脅威を与えられる」と緩急の変化を重視した。

　大宮は、今季は昨季までの堅守速攻からボールポゼッションを重視した戦い方へのシフトを図ったものの、ヤマザキナビスコカップ予選リーグ3連敗（3試合での失点は16）など最近は結果が出なかった。そのため、リーグ戦の中断期間にＭＦ片岡洋介を中盤のアンカーにした4−1−2−3システムに変更し、守備の立て直しを図った。
　リーグ戦第14節京都戦では失点をＰＫによる1点に抑えて、2−1（大宮の得点者はＤＦマト、ＤＦ塚本泰史＝直接ＦＫ）の勝利。片岡が15分に負傷交代するアクシデントをＭＦの金澤慎や斉藤雅人の起用でしのぎ、前半終了間際の京都のＤＦ李正秀の退場で数的有利となったが、後半も試合は支配できなかった。今節は前線からの激しいプレスがポイントの守備を確実にできるかが鍵になる。

　千葉のＭＦ下村東美は前節の大宮の2得点がセットプレーからだったことに対し、「大宮はセットプレーで得点して、一発で試合の流れが変わるイメージがある。個人的には、うちがこのままの勢いでいこうというのは危険な要素だと思うし、今節は難しい五分の試合になると思う。プレスをかけて相手のミスを逃さず、もっとボールを取っていきたい」と話した。千葉の多くの選手が「リーグ戦の折り返しまでの残り3試合でどれだけ勝点を取れるかが重要。3試合とも勝ちたいけど、まず目の前の1試合に勝つこと」と口を揃える。

　大宮とのリーグ戦の通算対戦成績は千葉の4勝4敗で、大宮のＪ1初年度の2005年は千葉が2勝、翌年は大宮が2勝というように、昨季までは千葉と大宮が交互に1シーズンで2勝ずつあげてきた。その法則通りならば、今季は千葉が2勝する順番だ。今節は『学生割引チケット』（前売1,200円、当日1,500円の自由学生料金が、前売、当日ともに1,000円。学生同士の同時購入時に2人ならば2人で1,000円、3人以上ならば1人500円）が販売されるだけに、多くの学生にスタジアムで千葉を応援してほしい。

以上

2009.06.26 Reported by 赤沼圭子