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【J2:第24節 徳島 vs 甲府】プレビュー:守備の改善が勝利への絶対条件となる徳島。勢い最強の甲府相手もまだまだ上位に食らいついていくためには勝利しかない!(09.06.26)

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6月27日(土)J2 第24節 徳島 vs 甲府(18:30KICK OFF/鳴門大塚
スカパー!生中継 Ch183 18:20〜(解説:西谷正也、実況:高松良誠、リポーター:藤原美佳)
勝敗予想ゲーム
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第2クールに入り前々節まで5試合負けなし(3勝2分)と好調にあった徳島。それだけに選手たちも前節の岐阜戦には自信を持って臨んだに違いない。が、結果は16節以来の無得点で、逆に3失点を喫しての敗戦…。そしてその敗因が決定力不足にあったことは誰の目にも明らかだったであろう。チームは立ち上がり15分までに何度も決定的な場面を迎え、その後も攻めて結局90分を通して見れば岐阜の倍以上となる21本(岐阜は10本)のシュートを放ったが、どれも岐阜のゴールネットを揺らすことは出来なかった。
いずれにしても徳島は前節、「決めるべきところを決めなければ痛い目に合う」というサッカーの怖さを改めて思い知らされたと言えるのではないか。

ただ、徳島がその敗戦を反省するにあたっては、前記の決定力不足以外にも見過ごせない部分がある。それは、セットプレーでも流れの中でも見せてしまった甘い守備。チームはその部分にもしっかりと目を向ける必要があるだろう。そして今節対するのが攻撃力の高い甲府であることを考えれば、その改善こそがこの一戦に勝つための絶対条件となるように思われる。

そこで徳島の守備における具体的な改善点を挙げれば、まずひとつ目はDF陣のマークの徹底だ─。前節の1失点目と2失点目の場面ではいずれも決められた相手を捕まえ切れていなかったが、今節でもそうしたルーズさを繰り返すようならポジションチェンジを多用する甲府の攻撃陣に守備組織が混乱させられるのは必至。それによって危険なシーンを数多く作られることになるであろう。それだけにセンターバック三木隆司と登尾顕徳を中心とするDF陣は状況によっての受け渡しをしながらも、確実に人を捕まえるという守りの基本を常に徹底しなくてはならない。マーカーを確認する密なコミュニケーションによって甲府の金信泳やマラニョン、大西容平といったアタッカー陣にフリーの状態を与えないことが求められる。
またもうひとつは、守りにおける全体の連動。前線の羽地登志晃、柿谷曜一朗らがボールを追い込むチェイシングを始めた時、中盤から後ろの選手たちもそれに呼応し同じ狙いを持った動きをスタートさせなくては。それによりチームとして繋がりのある守備が出来たなら、いい位置でボールを奪え、それを効果的な攻撃にも結び付けられるのだから。

とは言え、現在強烈なほどの追い風を纏っている甲府がそう易々と守らせてくれるとは思えない。
前々節こそ終了間際にようやく同点へと追い付くやや危ないゲームとなった甲府だが、前節は立て直して本領を発揮。福岡相手に6-0と圧勝した。その戦いは自慢の攻撃陣が力を余すことなく爆発させ、守備でも堅さを見せ付けた非の打ち所のない内容だったと言える。事実、それには安間監督も高評価を与えており、前節終了後の「前回修正したところから素晴らしい反応を見せてくれた選手に敬意を表したい」という指揮官の言葉からは我がチームへの確かな自信も感じられた。そんな甲府だけに徳島が如何に守備を改善しようと今の勢いを後ろ楯にして力強い攻めでこじ開けにくるはずだ。

冷静に今の力関係から考えれば、徳島はボール支配を握られ、多くの時間でガマンを強いられるかも知れない。しかし、改善した全員での厳しい守備を発揮・継続し、同時に持ち味であるアグレッシブさを失わなければきっと勝機は見出せるに違いない。もちろんそれには「そのうち入るだろうという甘い気持ちがあった(美濃部直彦監督)」前節のメンタル面に己を見つめ直した謙虚さを取り戻すことが大前提ともなるが。

果たして徳島はこのまま甲府を含めた上位4チームに引き離されてしまうのか!?それともこの甲府との直接対決をモノにしまだまだ食らいつくのか!?目の離せない一戦は土曜の夜、鳴門の地でホイッスルが鳴る。

以上

★【J2 応援企画!】熱き思いを旗で示せ! J2ゲーフラヶ原の戦い
6/27(土)は愛媛横浜FCのゲーフラを取材予定です。


2009.06.26 Reported by 松下英樹
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