6月28日(日) 2009 J2リーグ戦 第24節
湘南 1 - 1 栃木 (16:03/平塚/4,517人)
得点者:57' 臼井幸平(湘南)、69' 若林学(栃木)
スカパー!再放送 Ch183 6/30(火)07:30〜(解説:野々村芳和、実況:野村明弘、リポーター:児玉美保)
☆勝敗予想ゲーム
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先制したのはホームの湘南だった。57分、臼井幸平が右サイドでボールを奪い、ドリブルで駆け上がる。放ったクロスは、一旦はブロックされるもアジエルが拾い、左の坂本紘司へと繋ぐ。鈴木伸貴が大外をオーバーラップする間に、坂本は中の阿部吉朗に捌き、パスはさらにアジエルへと渡った。そしてゴール前でのアジエルのお膳立てに走りこんだのは、再び臼井である。アウトサイドにかけて撃った抑えの利いたシュートは、GKを釘付けにした。今季の臼井を象徴する、攻め上がりからのミドル弾だった。
1点のビハインドを背負った栃木は、すかさず稲葉久人を前線に投入し、2トップに入っていた河原和寿を左サイドに回す。さらに67分に入江利和を左サイドバックに入れると、その直後、試合が動く。
振り返れば前半、よりゴールに迫っていたのは栃木のほうだった。「前半のうちに得点し、もう少し我々のプレーに質があれば、勝ちゲームの展開になったのではないかと思う」とは、松田浩監督の弁である。確かに、ゴールに詰めて惜しいシーンを演出した13分のコーナーキックをはじめ、栃木はセットプレーやサイド攻撃によって流れを手繰り寄せていた。28分にはコーナーのこぼれ球から落合正幸がシュートを放ち、42分にはフリーキックを契機に赤井秀行がペナルティエリアで仕掛けてもいる。加えて、後半の立ち上がりにはカウンターを狙い、また大久保裕樹のロングシュートはクロスバーを叩いた。
そして、69分である。入ったばかりの入江の左コーナーを湘南がクリアし、前に残っているアジエルにボールが渡る。しかし栃木も、この試合を通して敵のカウンターを容易には許さない。すぐさま奪い返すと、入江がアーリークロスを左からファーサイドへと送った。攻め残っていた岡田佑樹が体を張ってこれを折り返し、若林学がヘッドで詰めたのだった。試合を振り出しに戻す、貴重な若林の今季初ゴールである。
追いついた栃木はさらに攻勢を強めていく。同点直後の71分、また82分にも、入江と若林のホットラインで湘南ゴールに迫った。同じ1点でも、追いついた勢いのほうが足を動かしていた。かたや湘南は島村毅を前線に投入し、4-4-2へと移行して反撃を目指すもゴールを脅かすまでには至らず、両者とも膝に手をついて長い笛を聴いた。
湘南の試合の入りは決して悪くなかった。鈴木伸が阿部を追い越し、その鈴木伸を坂本が追い越し……というかたちで左サイドを崩しにかかった前半9分の場面をはじめ、前節の東京V戦の敗戦を踏まえ、湘南らしい連動は随所に見られていた。また24分には阿部がDFラインのギャップを突き、シュートまで持ち込みもした。確かに雨に濡れたピッチにミスは多かったが、チャレンジし続けることでミスを補ってきた湘南である。首位という枷から解き放たれたいま、無垢なその姿勢の先で結果を掴み、積み重ねてきたこれまでの足跡を見返す絶好の機会かもしれない。
次節は1週間を空けて迎える。湘南、栃木ともに、掴んだ勝点1をのちに繋ぐためにも、大事な一戦になる。
以上
2009.06.29 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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