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【J2:第26節 水戸 vs 福岡】プレビュー:上位争いに食い込みたい水戸と低迷から脱したい福岡が激突! まずは走ること。それが勝利の必須条件。(09.07.07)

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7月8日(水)J2 第26節 水戸 vs 福岡(19:00KICK OFF/笠松
スカパー!生中継 Ch184 18:50〜(解説:川本治、実況:西達彦、リポーター:佐藤愛美)
勝敗予想ゲーム
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「やっぱり走ることが大事ですね。心機一転でやりました」と遠藤敬佑は前節札幌戦を振り返る。前節試合前に木山隆之監督は遠藤を呼び寄せ、こう語ったという。「最近、運動量が落ちている。1試合に対する思いが変わってきている」と。それを聞いた遠藤は初心に立ち返ることとなった。試合終了まで遠藤をはじめ水戸の選手たちは激しくピッチを走り回り、札幌の猛攻を防ぎきって貴重な勝点3を手に入れた。「走るのはウチのベース。札幌もよく動いていたけど、ウチの方が動いていたから勝てた」と木山監督が胸を張ったように、苦しみながらも水戸らしさを出しきったことが勝利につながった。

 今節も当然、前節同様「走り勝つ」ことが勝利のために求められる。そのためにも前節同様の高いモチベーションを持って戦うことが必要である。相手はなかなか波に乗り切れず、下位に低迷する福岡だが、チーム力が水戸よりも劣っているわけではない。「福岡が悪いサッカーをしているイメージはないし、下の順位のチームだとも思っていない」と話す大和田真史の意識をチーム全員で共有して試合に挑めるかがポイントとなるだろう。ちょっとでもチーム内に慢心があるようだと、厳しい結果が待ち受けていることは間違いない。「理屈先行ではダメ。気持ちが先行しないといいゲームはできない。気持ちがなければ、戦術も意味がない」とキャプテンの大和田は気を引き締めており、その思いがチーム全体に伝播し、前節のような熱い試合を見せてくれることに期待したい。

 ただ、水戸が上位を目指すならば、「走る」や「気持ち」だけのサッカーからはそろそろ卒業したいところだ。前節もラッキーなPKで先制したはいいが、その後、数的不利の相手に主導権を握られることとなってしまい、守備一辺倒の内容となってしまった。粘り強く守ったことは評価されるべきだが、水戸の目指すべきサッカーはさらなる高いレベルであることを忘れてはいけない。

 前節勝利はしたものの、鈴木和裕の表情に笑みはなかった。「もっと楽な試合運びをしないといけなかった」と渋い表情を見せ、「パスミスが多くて自分たちで流れを悪くして、嫌な攻撃をされてしまった。もっとパスの精度を上げないといけないし、ボールを回す意識を全員が持たないといけない」と厳しい口調で語った。高崎寛之のフィジカルの強さと豊富な運動量を駆使した“アスリート”的な要素で相手を上回って勝ち星を重ねてきた水戸だが、シーズンの折り返しを迎え、これからはより“サッカー”的な要素を上積みすることで勝利を重ねたい。そのための第一歩となるこの試合、フィジカルや運動量に加え、支配率でも福岡を上回って勝利をつかむことができるか。それが上位争いの権利を得るためにも必要なことと言えるだろう。

 15位に低迷しているものの、福岡は水戸にとって難敵であることに変わりはない。過去の対戦成績が4勝5分15敗と分が悪いだけでなく、この試合に対する福岡の思いは並々ならぬものがあるからだ。前節九州のライバル・鳥栖に1−3の完敗。ただでさえ、勝てない試合が続き、サポーターの期待を裏切り続けてきたにも関わらず、最も負けてはいけない前節で敗戦を喫したことによって大きなものを失うこととなってしまった。それを取り戻すためにも、この試合に対してガムシャラに挑んでくるであろうし、チームとして吹っ切れて試合に臨んでくるに違いない。そんな相手に対して水戸が後手に回るようだと勝ち目はない。

 また、前節・鳥栖戦で敗れはしたものの、内容は悪かったわけではなく、チームの目指すダイナミックな攻撃からゴールを目指すシーンが何度も見られた。調子自体は確実に上向いている。課題は切り替えの部分だ。鳥栖戦では3失点ともにいい攻撃をした直後に食らっており、隙の多さが失点を重ねる原因となっている。そうした部分さえ改善できれば、必ず光が差し込むに違いない。思い出したいのは第21節仙台戦。一人一人の熱い気持ちが前面に表れ、90分通して気迫で仙台に勝ったことで、勝利を手に入れることができた。「福岡は下位にいるけど、ハードワークもできるし、仙台戦のような試合ができるチーム」と木山監督も警戒を強めている。今季福岡が勝った試合はいずれも無失点。最後まで粘り強く戦い抜くことが結果に結びついている。運動量が武器の水戸に走り勝つことが勝利への必須条件である。

 まずは走ること――両チームともに、それが勝利への第一歩となることだろう。

以上

2009.07.07 Reported by 佐藤拓也
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