7月11日(土)J2 第27節 東京V vs 徳島(18:00KICK OFF/国立)
スカパー!生中継 Ch173 17:50〜(解説:都並敏史、実況:中野謙吾、リポーター:田邊研一郎/田中毅)
☆勝敗予想ゲーム
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全51節、1試合1試合すべてが大事だということは言うまでもないが、あえて「今後につながる大事な試合」だと、主将・服部年宏は今節の重要性を強調する。
5位(12勝7分7敗 勝点43)にまで順位を上げた東京Vが迎えるのは、わずか勝点1差で6位(11勝9分6敗 勝点42)に続く徳島である。
6月以降の8試合で残した東京Vの5勝3分(勝点18)、徳島の5勝2分1敗(勝点17)は、それぞれリーグ1、2位の成績で、湘南、C大阪、仙台、甲府の上位4チームを上回る。現在、リーグで最も波に乗っていると言っても過言ではないであろう両チームの激突は、ある意味、翌日に開催される天王山・C大阪vs湘南以上に見応えがありそうだ。
東京Vは、勢いのある今だからこそ、同じく波に乗っている徳島を撃破して、自分たちの好調ぶりを確信したい。
上昇ムード漂う東京Vの雰囲気をさらに高めたのが、前節のFW平本一樹の今季初ゴールだった。
ムードメーカー的存在なだけに、チームメイトたちは皆、自分のことのように喜ぶ。
特に「(平本)一樹くんのゴールは、クラブ関係者やサポーターもみんな嬉しい、(下部組織の)スクールに通う子供たちに夢を与える」と、平本と同じく下部組織出身のDF富澤清太郎は、彼のゴールがもたらすクラブ全体に及ぼす影響の大きさも語る。
また、ユースの同期FW飯尾一慶も「あの1点を皮切りに、これから爆発してくれますよ」と、親友の好調ぶりを代弁した。
とはいえ、得点こそなかったが、「今、平本が抜けるとキツいと思う。ヘディングも競るし、前から取りに行くし、カバーにも走る。誰よりも献身的なプレーをやっている」飯尾のコメントが代表するように、平本の存在がチーム好調の鍵を握っていることは誰もが認めるところである。
平本自身も「点をとるばかりがFWの仕事じゃない。大黒(将志)くんがストライカータイプで、林(陵平)がポストタイプ。僕は1つ引いたところでつなぐことを積極的にやっていきたい。それぞれ個性が違っていい」と、自分の役割をしっかりと認識している。中でも「相手の中盤をボランチの位置でつぶす自信がある」という。守備面での貢献度の高さには、DFの選手はじめ高木琢也監督も大きく評価する。
「(やるべきことをしっかりとやっている)だからこそ、もっともっと点を取って欲しい」(飯尾)というのは、チーム全員の思いだろう。「その思いは感じている」という平本のパフォーマンスには、今節も十分期待していいだろう。
チーム全体としては、多くの選手たちが「サッカーをしてて楽しい」と口にしていることに着目したい。
「ボールを保持しながら、相手よりも自分たちのリズムで戦えている時間が長い」ことが、楽しいと感じられる要因だと高木監督は話す。90分間を通した試合運び、自分たちのミスからピンチを招く場面など、選手それぞれが挙げる課題もまだまだ少なくないが、富澤は「今は、自分たちのサッカーがやっていて楽しいから、相手がどことかよりも、その相手にいかに面白いサッカーがやれて、見ている人にも楽しんでもらえるかを考えている」という。
強豪徳島に対してどれだけ自分たちが東京Vのサッカーを楽しめるか。勝敗を分ける大きなポイントになるかもしれない。
その徳島との前回対戦は、開幕戦にまで遡る。
当時と比べても、お互いにメンバーも戦い方もだいぶ変わっている。「手堅いサッカーで、守備を意識したチーム」だとのイメージを、徳島に対して高木監督(東京V)は持っているというが、加えて「高さ、機動、トリッキーなプレーなど、いろいろなことができるようになって、攻撃がスケールアップしている」と分析する。その要因として、やはり「柿谷曜一朗」の名を挙げ、警戒を強める。
柿谷への意識という意味では、同級生であり、世代別日本代表でも共に戦ったMF河野広貴(東京V)が対戦を楽しみにしている。
前節、徳島はボールの収まりどころを作るべく、これまでの羽地登志晃の1トップではなく、ファビオと組ませた2トップで挑み奏功した。中2日の日程を考えても、大きく変えては来ないと予想する。
となると、1トップではトップ下気味にいた柿谷が左サイドへ入ることになり、東京Vの右サイド河野との直接マッチアップが十分期待できる。互いに華麗なドリブルを特長の1つに持つが「僕と柿谷君はタイプが違う」(河野)という。先日、「近い将来、一緒に代表でプレーできたらいいね」と話したばかりだという2人の19歳ドリブラー勝負は非常に興味深い。
今節を敵地で戦う徳島は、実はアウェイで3戦連続勝ち星がない。だが、前節の岡山戦をはじめ、「前回対戦で敗れたチームに連敗はしない」とチームとして掲げた目標はきっちり達成するなど、精神的な強さを兼ね備えているチームと言えるだろう。「アウェイでの勝利」は、恐らく目下の目標となっているに違いない。しっかりと結果に残し、勝点3をホームに持ち帰りたい。
開幕戦の緊張などもあり、前回は難い試合になった。だが、どちらもチーム状況が変わり、今回はベストな状態での対戦と言えそうだ。恐らく、自分たちのサッカーの追及がそれぞれのテーマとなるだろう。
服部は「第1クールまでの勝点3はギリギリ拾ったという感じだった。でも、今は自分たちの力で勝点3を取って自信になっている」と、同じ勝点3でも以前と今とでは、価値の大きさが違うという。
今、東京Vも徳島も、自分たちのサッカーに自信を持っているはずだ。お互いが良さを発揮してぶつけ合う、見応えあるゲームを心から期待したいと思う。
以上
2009.07.10 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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