7月15日(水)ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 名古屋(19:30KICK OFF/味スタ)
★ヤマザキナビスコカップ特集
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ヤマザキナビスコカップ決勝が行われる11月3日の国立競技場を目指した戦いもいよいよ準々決勝へと突入する。F東京は、12日(日)にリーグ戦で対戦した名古屋と再び対峙する。
12日(日)に行われた試合後、両指揮官は会見の席で対照的な言葉を残した。
「もちろん相手チームの対策はやりますが、それはミニマムで、自分たちに機軸を置いてチーム作りをすることを今年の目標にしました。そういう意味では連続でやることはまったく気になりません」(城福浩監督/F東京)
「次は何かを変えなければいけないと思っている。私と一緒に何人かはベンチに座ることになるでしょう」(ストイコビッチ監督/名古屋)
F東京は今季、新たなトライを進めてきた。城福監督は「昨シーズンのまま、何も変わらなければ、チームは必ず後退してしまう」と、今シーズンに向けて様々な構想を打ち出した。その1つが「自分たちに機軸を置いたチーム作り」だった。ここに昨シーズンとの大きな違いがある。戦術やシステムに限っては、ある程度のベースがあって、そこに積み上げを行うという継続性が見てとれた。だが、このチーム作りの指針に限っては大きな方向転換であった。昨季は、シーズンに入ると、対戦相手対策に多くの時間を割いた。スカウティングビデオをもとにストロングポイントとウィークポイントを割り出し、対戦相手に応じて長所を消して短所を突く策を用いていた。今季は、その趣向がずいぶんと薄れてきた。もちろん相手の情報は頭にインプットする。だが、あくまでもそれは自分たちのサッカーを打ち出すために用いるものでしかない。
「今シーズンは自分たちに機軸を置いたチーム作りを進めてきた。奇しくも名古屋とは7月に3度対戦する。相手対策をやっていると、もう立ち行かなくなる。だからこそ、今年やろうとしてきたことが問われる試合になる。自分たちに機軸を置いたチーム作りを進めてきた成果を見せられる試合にしたい」(城福監督)
「自分たちに機軸を置いたチーム作り」を進める中で、より個人の課題にフォーカスしている点も見逃せない。MF石川直宏の活躍をはじめ個々の安定したパフォーマンスもそうしたチーム作りの賜物といえるのかもしれない。どんなゲームにおいても、まずは自分たちのサッカーを目指すスタイルを貫くという姿勢をこの試合でも見せてくれるはずだ。
対する名古屋のストイコビッチ監督は、12日の会見で「自分よがりのプレーをする選手がいた」とも話していた。名前こそ挙げなかったが、前線で孤立していたダヴィを指しているのは明らかだった。今節は、そのダヴィの起用法がカギを握るといえる。ダヴィは前回のリーグ戦で受けた警告によって、リーグ戦第18節京都戦は出場停止となった。加えてFW巻佑樹が前回の対戦で負傷し、帯同メンバーからも外れている。これが日本でのラストマッチとなるであろうリーグ10得点を挙げているストライカーを指揮官は起用するのか。決断は迫られている。
名古屋は昨シーズンから、バイタルエリアにスペースが生まれるという悪癖がある。12日(日)の対戦でも、バイタルエリアに空いたスペースをF東京にうまく使われてしまった。1失点目のMF石川と、3失点目のMF鈴木達也のゴールは、いずれも最終ラインと中盤の間にできたスペースにドリブルで侵入され、そこからミドルシュートを突き刺されている。また、2失点目は、右サイドを突破した石川からバイタルエリアに折り返され、MF羽生直剛のシュートをFWカボレに押し込まれている。名古屋が、短期間でバイタルエリアの守備をどこまで修正できるかによって試合結果は大きく変わるだろう。中2日、同一カード、同じ会場という特異な条件で行われる今節の最大の見どころはそこにある。
F東京は5年ぶりとなる2度目のリーグカップのタイトルに向けて昨年越えられなかった準々決勝の壁に挑む。試合は、明日19時半、味の素スタジアムでキックオフする。
以上
2009.07.14 Reported by 馬場康平
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