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【J2:第30節 湘南 vs 徳島】レポート:先制を許した湘南、一時は同点に追いつくも今季初の3連敗を喫す。徳島は4戦ぶりの勝利に酔う。(09.07.27)

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7月26日(日) 2009 J2リーグ戦 第30節
湘南 1 - 2 徳島 (19:03/平塚/6,503人)
得点者:44' 羽地登志晃(徳島)、56' 田原豊(湘南)、84' 徳重隆明(徳島)
スカパー!再放送 Ch183 7/27(月)16:30〜(解説:都並敏史、実況:加藤暁、プレーヤー解説:遠藤雅大、リポーター:安田美香)
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徳島の美濃部直彦監督が用意した策は、3−4−3のシステムだった。前線で起点となる田原豊を最終ラインで潰しにかかり、ダブルボランチとともに坂本紘司や寺川能人の侵入にも目を光らせる。また藤田泰成と三田光という左右のウイングバックが湘南の両ウイングをケアした。

しかし、いきなりチャンスを迎えたのは湘南である。徳島のキックオフからボールを奪うやアジエルが相手DFラインの前でキープし、阿部吉朗がシュートまで持ち込んだ。わずか20秒の出来事である。さらに湘南は、今季初出場の鈴木将太のオーバーラップを絡めつつ、攻勢を強めていく。寺川や田原、また坂本のキープから裏へ抜け出した鈴木将のシュートなどで徳島を圧す。「立ち上がりに後手を踏むようなファーストプレーでシュートまで持っていかれ、選手の心理のなかに怖いという意識が働いたのではないかと思う」と美濃部監督が振り返ったとおり、ゲームのファーストタッチは湘南に分があった。

逆に徳島は、セットプレーを絡めて次第に形勢を変えていく。長身が揃う彼らにとって、セットプレーはひとつの肝だったに違いない。ペナルティエリアのなかで巧みにマークを外してもいた。そして前半終了間際の44分、コーナーキックを契機にゴールネットを揺らすことになる。クリアのこぼれ球を拾うと、青山隼、倉貫一毅と繋ぎ、柿谷曜一朗が右クロスを入れる。そこへ羽地登志晃が瞬時に走りこみ、ヘッドを合わせたのだった。

「ビクビクしながらプレーするな」ハーフタイム、反町康治監督は選手たちをそう鼓舞したそうである。果たして湘南は56分、すかさず追いついてみせる。ボール奪取から、田村雄三、寺川、アジエルと繋ぎ、最後は田原がDFをかわして豪快にミドルを沈めた。「予感はいつもあるんだけど」日ごろからそう言って微笑む大砲の10戦ぶりのゴールは、ミスからリズムを失くしかけていた湘南にとって貴重な同点弾だった。

追いつかれた徳島はその後、徳重隆明とファビオを相次いで投入した。一方の湘南も鈴木修人がJ初ピッチを踏み、打開を目論む。湘南はその鈴木修によるセットプレーや坂本の突破からアジエル、田原のシュートなどでゴールに迫り、また敵のカウンターを田村が防ぐなどして決勝点を目指す。

だが、ゴールを奪うのはアウェイチームのほうだった。効いていたのは左サイドの藤田である。プレッシャーを受けないスペースに絶えず位置取り、パスを受けてはクロスを入れていた。右サイドに流れて起点をつくることの多かった羽地は言う。「藤田は前に向かう力が強いので、右でつくってサイドチェンジするという流れになっていた」。実際、後半の立ち上がりには、右サイドでつくってフリーの藤田へ振り、低いクロスに羽地と石田祐樹が飛び込んでいる。いずれもGK野澤洋輔の好守が阻んだものの、ほかにも藤田のクロスから石田、あるいは羽地がヘッドを叩きつけていた。

そして、84分である。徳重が時間をつくり、左サイドを駆け上がった藤田がマイナスに折り返す。湘南も一度はクリアするも、途中出場の米田兼一郎がこぼれ球を落とし、反応した徳重が右足を振り抜いたのだった。その後、湘南も中村祐也と島村毅を投入し反攻するが、ゴールには届かず長い笛を聴いた。

アウェイ連戦だった徳島は4試合ぶりの勝利を手にした。欲を言えば、カウンターのスピードやパスの選択が磨かれればチャンスはさらに増えていたことだろう。いずれにせよ、勝点3を手土産に次節(8月1日)、愛媛との四国ダービーより8月戦線に臨む。さらに勝点を積み重ね、上位に食らいついていきたい。

一方の湘南は3連敗となった。だがその内容に、正念場といった悲壮感漂う言葉が適当とは思えない。闘う姿勢は常に変わらない。かたやスペースを消された状況をいかに打破するか、今季のスタートからキーワードとなっている自主性、すなわちピッチ上での判断やアイデアが試されている。つまりそれは、原点回帰とも言えるだろう。ふと開幕戦勝利のあとの反町監督の言葉が蘇る。「よくない立ち上がりの時間帯に点が取れたことは驚きに値する。腰が思わず抜けてしまった」。想像を超えた躍動によって、ふたたび指揮官の腰を抜かせてみせたい。それが一番の孝行というものだ。迎える8月、まずは富山に向かう。行き詰っている暇はない。湘南はもっともっと躍動する。おもしろいのは、これからだ。

以上

2009.07.27 Reported by 隈元大吾
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