7月29日(水)ヤマザキナビスコカップ 名古屋 vs F東京(19:00KICK OFF/瑞穂陸)
★ヤマザキナビスコカップ特集
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今季のヤマザキナビスコカップ“開幕戦”となった準々決勝第1戦は、1−5という屈辱的なスコアで完敗。名古屋の準決勝進出に必要な結果は、最低でも4−0という厳しいものとなった。失点すれば、必要なゴール数は5点、6点と増えていく。3点差までの敗戦ですら許されるF東京の、第2戦における絶対な優位は揺るがない。だが、絶望的にも思えた名古屋の勝ち抜けに、ここにきて一筋の光明が差し込んできた。
直近の公式戦であるリーグ戦第19節で、名古屋は浦和に3-0の完勝を収めた。いずれもサイド攻撃からケネディを絡めた得点で、特にエースの玉田圭司が2ゴールを挙げたことはチームにとって何よりの追い風となる。昨季序盤に見せたような攻撃の爆発力を取り戻した今の名古屋にとって、4得点は決して届かない数字ではなくなってきた。このスコア差をひっくり返しての勝ち抜きは非常に難易度の高いタスクであることに変わりはないが、決して“奇跡”ではなくなってきている。
大きなアドバンテージを携えて敵地に乗り込むF東京だが、19節は広島に久々のスコアレスでドローに終えている。ナビスコカップを含めた公式戦の連勝も8で止まり、チームの勢いもやや弱まった感はあるだろう。しかしながらこの6試合で2失点という守備の安定感は特筆すべきもの。攻撃のダイナミズムばかりがピックアップされがちだが、全体としてのバランスの良さがこのチームの本当の強みである。大崩れしない安定感は、点差を守りきればよい第2戦において何よりの拠り所となる。
とにかく大量得点が大前提となる名古屋は、どれだけ攻撃を機能させられるかに全てがかかってくる。失点は命取りのため、守備を度外視するわけにはいかないが、攻撃がうまくいっている時の名古屋は総じて守備でも粘り強い。先の浦和戦でもそれは顕著に表れており、その意味でも攻撃の充実が唯一にして最大の目標といえるだろう。そうなればやはり、キーマンは“救世主”ケネディとなる。ポストプレー、ロングフィード、サイドからのクロス。現在の名古屋の攻撃は、その全てが背番号16を目印に行われている。京都の水本裕貴に「Jリーグでは味わえない」と言わしめた空中戦の強さは、堅守のF東京DF陣に対しても発揮されるはず。玉田や小川佳純といったアタッカーたちとの連係も良好で、デビューから2戦連続ゴールと結果も出している。リーグ戦に続き、カップ戦でもチームの苦境を救う活躍を見せられるか注目だ。
この試合のもうひとつの見所は、F東京の試合運びにある。総攻撃をかけてくる名古屋に対し、専守防衛からのカウンターのみに終始するか、それとも普段通りのオフェンシブなスタイルを貫くか。置かれた状況を鑑みれば、前者の戦い方が最もベーシックで安全だ。石川直宏、カボレといったカウンターに強い特徴を持った選手もいる。一方で、後者の戦い方で早めにアウェイゴールを奪うことで、この勝負に決着をつけてしまうこともできるだろう。名古屋としては後者を望みたいが、攻撃的で能動的なスタイルを標榜する城福浩監督がどのようなプランで臨んでくるかは実に興味深いところだ。
いずれにしても名古屋が大量点を欲しがることで、攻守の切り替えの速いエキサイティングな展開となることは間違いない。今季すでに2度敗北を喫している相手に対し、名古屋の意地が爆発するか。第1戦の圧倒的な惨敗から一転、にわかに期待感の高まってきた一戦が、まもなくキックオフの時を迎える。
以上
2009.07.27 Reported by 今井雄一朗
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