7月29日(水) 2009 ヤマザキナビスコカップ
横浜FM 1 - 2 G大阪 (19:30/ニッパ球/9,133人)
得点者:16' 明神智和(G大阪)、23' 長谷川アーリアジャスール(横浜FM)、74' レアンドロ(G大阪)
★ヤマザキナビスコカップ特集
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結果的に、準々決勝第1戦のアドバンテージを生かした横浜FMがベスト4進出を決めた。ただし、この試合の勝者はG大阪。そのため、横浜FMの選手たちは素直に喜べなかった。試合後、松田直樹が「複雑な気分です」と苦笑いを浮かべたのが、それを象徴した。
試合への入り方は、横浜FMが「第1戦と同じ」(小椋祥平)で、守備を固めて速攻を狙おうとした。G大阪の方は本来のパスサッカーで、逆転のために最低限必要な『3点』を奪おうとする。よって、立ち上がりからG大阪がペースを握る。
16分に先制点が生まれる。左FKのキッカーは遠藤保仁。鋭いクロスをゴール前に送り、GKがパンチングで逃げる。その先にいた安田理大が、すぐさま中へと折り返す。最後はニアで明神智和が押し込んだ。俄然、勢いを増すG大阪。17分、22分にもレアンドロが決定機を迎えたが、決め切れない。
すると、ピンチをしのいだ横浜FMに同点弾が。23分、長谷川アーリアジャスールがドリブルで上手く反転し、前を向く。そして、金根煥とのワンツーからのシュートでネットを揺らす。「アーリアに助けられた」(兵藤慎剛)という値千金のゴールだった。
その後、横浜FMが流れを掴むかに見えたが、G大阪に動揺はなく、再び敵陣へと攻め入る。それでも横浜FMは、相手のシュートミスにも助けられ、前半を乗り切った。ただし、前半終了間際にアクシデントが起きる。中澤佑二が空中戦で競り合った際に右目を負傷。41分に田代真一と交代したのだ。
迎えた後半。前半に相手のクロスを何本も許していた横浜FMは、中央の守備を強化しようと3バックに変更。一方のG大阪も、63分に3バックに移行する。それは当然、守備のためではない。ドリブラーの佐々木勇人を投入したので、彼をサイドに張らせるのが狙いだ。
その佐々木が74分に期待に応える。右サイドで1対1の場面を迎え、速いドリブルで縦へと突破。ペナルティーエリア内に侵入し、レアンドロの得点をアシストした。
2試合の合計得点で1点差に詰め寄られた横浜FMは、守りの意識がより高まる。83分に途中出場の狩野健太が直接FKを狙い、ポストを叩くシーンもあったが、次第に1トップの金を前線に残し、10人が守備に回るように。G大阪は終盤に中澤聡太も前線に上げ、3点目を狙う。だが追い上げもここまで。横浜FMが粘って逃げ切った。
G大阪の選手たちは試合後、落胆の色をそれほど見せなかった。それは攻撃の手ごたえを掴んだため。
「今日は勢いがあった。徐々に、いい流れになっている」
遠藤の言葉からもそれが伝わる。G大阪がJ1リーグ戦で爆発する日は近いかもしれない。
横浜FMは「準決勝進出」という目標こそクリアしたが、公式戦3試合連続で白星がない事実も。J1リーグ戦への不安は消えていない。しかし、この日は長谷川が貴重なゴールを決めて盛り上げた。昨季、後半戦からブレイクした狩野のように、長谷川が復活へのキーマンとなるのか。今後の彼に注目だ。
以上
2009.07.30 Reported by 小林智明(インサイド)
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