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【J2:第33節 草津 vs 岡山】レポート:手塚采配ズバリ的中。途中出場の青木孝太がPKを得て岡山がドローに追いつく。ホーム14戦未勝利の草津は暗闇へ迷い込んだ。(09.08.11)

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8月10日(月) 2009 J2リーグ戦 第33節
草津 1 - 1 岡山 (19:34/正田スタ/2,451人)
得点者:11' 小池純輝(草津)、48' 西野晃平(岡山)
スカパー!再放送 Ch185 8/11(火)15:30〜(解説:佐藤正美、実況:梨子田友和、リポーター:円戸由香)
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 ゲームが終盤に差し掛かったとき、草津のコアサポーターが陣取るバックスタンドからは、地響きを伴うような迫力のコールが聞こえてきた。それはサポーターが表現した勝利への執念であり、魂の叫びだった。だが、そんな思いはピッチで戦うチームへ届くことはなかった。ホームで4カ月以上も勝利がない草津は、この日も敷島で不甲斐ない戦いを露呈。最後は、岡山の鋭い攻撃を食い止めるのが精一杯で、かろうじてドローへと持ち込んだ。ホーム14試合連続未勝利。試合後は、もはやブーイングすら起こらなかった。

 都倉賢と後藤涼の2トップを出場停止とケガで欠いた草津は、高田保則と小池純輝を前線に配置する4-4-2。前節、気迫の守備とコーチングでチームを鼓舞した闘将・崔成勇は、ベンチにも入ることはなかった。対する岡山は喜山康平、保坂一成をケガで欠き、川原周剛、田所諒が先発に入る4-5-1のシステムでゲームへ挑んだ。双方ともに万全なチーム状態ではなかったが、それでも90分間を通じてチームとして戦えていたのは岡山だった。

「ゲームの入り方は決して悪くなかった」と手塚聡監督が振り返ったように、岡山は開始早々にチャンスを迎えるなど、チームとしての狙いがハッキリと示されていた。1トップの西野晃平、トップ下の川原が草津の両センターバックに圧力を加えてボランチへのパスコースを封じると、奪ったボールをシンプルにディフェンスラインの裏、もしくはDFとボランチのギャップへと入れて形を作っていく。だがアタッキングサードでの工夫を欠いて、草津のカウンターを受けることになる。

 高田、熊林親吾を起点として効果的なカウンターを仕掛けた草津は11分、松下裕樹の低弾道ミドルがGK李彰剛を強襲しCKを得る。すると、ショートコーナーでボールを受けた廣山望がゴール前へと走り込んだ櫻田和樹へとラストパス。櫻田の左足が捕えたシュートが、小池の右足を経由してゴールへと転がり込んだ。「スペースが空いていたので狙っていった」(櫻田)。スコア上は小池の得点だが、事実上は櫻田のアイディアが生んだゴールだった。
 先制すると絶対的な強さを発揮する草津は、その後もカウンター、セットプレーから決定機を次々と演出。切り替えが遅れる岡山を横目に、高田、小池らが立て続けにシュートを放ち、前半だけで14本のシュートを岡山ゴール目掛けて打ち込んでいく。だが、岡山の守護神・李の好セーブに阻まれ、追加点が奪えないまま前半を終える。

 後半、勝負を仕掛けてきたのは岡山・手塚監督だった。ハーフタイム後に、青木孝太、玉林睦実を同時投入、草津に傾いたリズムを変えにかかる。そして、交代から3分後に青木が大きな仕事は果たすことになる。草津のCKのこぼれ球を奪いカウンターを仕掛けた岡山は、妹尾隆佑から右サイドでフリーになっていた青木へと展開。ペナルティエリアへと進入した青木が倒されてPKを得ると、それを西野が確実に決めてゲームを振り出しへと戻す。

 その後の時間は、岡山のゲームとなった。運動量で勝る岡山は、ワンタッチでボールをつなぎゴールへのルートを示していく。ゲーム途中からパスサッカーを放棄した草津に対して、岡山は“ブレないサッカー”を披露。西野、妹尾らが繰り出したパスワークには、草津のスタンドからどよめきが起こった。岡山は63分に妹尾のシュートがバーを叩き、土壇場まで西野、青木が果敢にゴールを狙っていった。だが、逆転までは届かなかった。05年以来、4年ぶりに敷島へと戻ってきた手塚監督は「前節は劇的な勝利を挙げたが、チームは劇的には変わらない」としながらも、粘り強い戦いをしたチームに手応えを感じているようだった。
 
 ホーム敷島を、またしてもため息で包み込んだ草津・佐野達監督は「2トップにはチャンスもあったのでシュートまでいってほしかった」と、低調のゲーム要因の1つがFWにあることを示唆した。しかしながら、勝てなかった原因がチーム全体の問題であることは明らかだった。指揮官がシーズン前に掲げた「90分間走り抜くことだけは約束できる」、切り替えの速さを求めた「アクション」、そして「トータルフットボール」…。サポーターに提示された数々のマニフェスト(公約)は、完全に形骸化した。過去3シーズンで積み上げてきたチームの財産は今、音を立てて崩れ始めている。

以上

2009.08.11 Reported by 伊藤寿学
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