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【J1:第24節 名古屋 vs 新潟】レポート:玉田の3戦連続ゴールで名古屋が今季初の3連勝! アウェイで敗れた新潟へのリベンジも果たす。(09.08.30)

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8月29日(土) 2009 J1リーグ戦 第24節
名古屋 1 - 0 新潟 (19:03/瑞穂陸/12,043人)
得点者:20' 玉田圭司(名古屋)
スカパー!再放送 Ch308 8/30(日)16:00〜(解説:川勝良一、実況:八塚浩)
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アウェイで連勝しホームに帰ってきた名古屋が迎え撃つのは、こちらは逆にホームで連敗中の新潟。週半ばには名古屋が負傷でGK楢崎正剛を、新潟が移籍でペドロ・ジュニオールを失うアクシデントに見舞われたが、果たしてそれぞれのチームへの影響はいかばかりか。彼らの不在を埋めるだけのチーム力も試される一戦は、名古屋らしい蒸し暑い気候の中でキックオフの笛を聞いた。

前々節からフォーメーションを3−5−2に変えた名古屋は、戦術的相性の悪い3トップの新潟を相手にしてもその布陣を崩すことはなかった。楢崎の代役は奈良育英高の後輩である広野耕一。前節を右太ももの負傷で欠場したケネディも前線に復帰し、GK以外は現状のベストといえるメンバーを揃えてきた。

対する新潟もペドロ・ジュニオールの代役をエヴェルトン・サントスに任せ、他のポジションには手を入れずにアウェイに乗り込んできた。攻撃的な4−3−3の布陣はこの日も変わらず。ホームでの快勝劇の再現で、連敗ストップに挑む。

試合開始からペースを握ったのは名古屋だった。その原動力となったのはアグレッシブな守備意識だ。3バックに変更後もゾーンDFは継続していたが、ボールホルダーへのプレッシャーが強まり、相手に自由を与えない。最終ラインは「リスキーといえばリスキー」と名古屋DF吉田麻也が語るように、3トップに対し3バックで対応する果敢な守備を展開。サイドでの数的不利も、ボランチの中村直志と吉村圭司がフォローに回ることで対応した。アウェイではことごとく突破された中央でのドリブルも、ボランチ2名を中心に素早く囲い込むなど、運動量豊富に新潟のチャンスの芽をことごとく潰してみせた。

良い守備から良い攻撃が生まれるとはよく言ったものだ。良い位置でボールを奪うことで攻撃の効率を上げた名古屋は、テンポの良いパスワークで新潟を翻弄。11分にCKから惜しいチャンスを作ると、さらに攻撃のリズムを加速させた。そして20分。ブルザノビッチが高い位置でボールをキープし、マーカー2人の間を抜くスルーパスをゴール前に送ると、左サイドから走り込んだのは玉田圭司。DFのスライディングをかわし、GKまでもかわすと、冷静に無人のゴールに流し込んでみせた。3試合連続となる玉田の得点は、名古屋にとってもチーム通算900得点目となるメモリアルゴール。良い流れを逃さなかったエースの一撃で、名古屋が先制に成功した。

その後もブルザノビッチが強烈なFKをバーに当てるなど前半は名古屋が完全に掌握。だが、後半に入ると試合の流れは徐々に新潟へと傾いていった。「唯一、うまくいってなかった」(新潟・内田潤)という左サイドの守備を修正すると、10分には決定的なカウンターで名古屋ゴールを脅かす。そこからさらに、新潟の鈴木淳監督は交替策で試合を動かしにかかった。16分に大島秀夫に代えて千葉和彦を投入。矢野貴章とエヴェルトンの2トップとなる4−4−2に布陣を変更した。名古屋も直後に吉村に代えて山口慶、三都主アレサンドロに代えて阿部翔平をピッチへ送り出し、守備力を強化することで対抗する。

だが、新潟の積極策は攻撃の質を上げることができずに失敗に終わった。後半のシュート数は名古屋1に対して新潟7と圧倒したが、枠内シュートは90分を通しても0本。前半の激しい守備で疲労の見える名古屋を攻め立てたが、特にフィニッシュに精度を欠いた。名古屋は40分にバヤリッツァが負傷交代したが、田中隼磨を入れて4バックで対応し、事なきを得るなど終始安定はしていた。試合はそのまま終了。名古屋が玉田のゴールを守りきり、4ヵ月ぶりとなるホーム瑞穂での勝利を手にした。

楢崎不在のピンチを完封勝利で跳ね返した名古屋は、これで今季初の3連勝。順位を暫定ながらまたひとつ上げてみせた。逆に得点源を失った新潟は3連敗の上に8試合勝利なし。両チームの現在の勢いの差が、そのままスコアにも現れた。内容面で見れば名古屋も決して良くはなかったが、ストイコビッチ監督も言うようにリーグ戦では連勝することが重要なこと。何より「まだまだだけど、試合を重ねるごとにスムーズに動けるようになってきた」と吉田が語るように、崩壊しかけていた守備陣に回復のメドがついたことは何よりの収穫だ。トップ下として攻撃の起点となったブルザノビッチなど新戦力も日に日に貢献度を増しており、加えてエース玉田も好調を維持。上位進出へ巻き返しを狙うシーズン終盤戦へ向け、名古屋の視界がクリアになってきた。

以上


2009.08.30 Reported by 今井雄一朗
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