8月29日(土) 2009 J1リーグ戦 第24節
磐田 1 - 3 G大阪 (19:04/エコパ/18,298人)
得点者:37' 山口智(G大阪)、48' チョジェジン(G大阪)、76' 山崎雅人(G大阪)、89' イグノ(磐田)
スカパー!再放送 Ch180 8/31(月)17:00〜(解説:桑原隆、実況:岡村久則、プレーヤー解説:名波浩、リポーター:荒木麻里子)
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磐田サポーターとしては、静岡ダービーでの悔しさを忘れさせてくれるような熱い戦いを見せてほしい一戦だったが、その願いとピッチ上のプレーとの間には、大きなズレが生じていた。
磐田は、右足を痛めた大井健太郎がベンチスタートなり、那須大亮がセンターバックに下がって、成岡翔がボランチに入った以外は前節・清水戦と同じスタメン。対するG大阪は、前節・名古屋戦とまったく同じ布陣で静岡スタジアム・エコパに臨んだ。
前半の展開は、「連戦の疲れからか、ここ数日のコンディションの変化なのか、全体的に少し重い感じのするゲームだった」(G大阪・西野朗監督)という印象そのままに、両チームとも運動量や見せ場の少ないサッカーになった。G大阪は、パス回しの中に意外性やスピード感を欠き、いつもの恐さがあまり感じられなかったこともあって、磐田の守備もしっかりと対応できていた。
だが、磐田のほうも「攻撃に入ったときは、動き出しも遅かったし、前線で時間を作ることもできなかったし、サポートも遅れていた。ちょっと怖がっていたのか、攻撃にブレーキがかかっている状態に見えた」と柳下正明監督が振り返ったように、流動的な動きや連動を欠いて迫力不足。G大阪がそれほど前からプレッシャーをかけてこなかったこともあって、中盤でパスを回すことはできたが、縦に急ぎすぎる面もあり、縦にボールが入った時も2トップには厳しく対応され、その先の展開をなかなか作れなかった。
G大阪としては、攻撃では思うような崩しができなかったものの、守備ではきっちりと磐田の攻め方を分析。サイドで数的優位を作られないように、守備時には中盤をフラットな4枚にして、遠藤保仁と二川孝広がサイドバックと連携しながら、磐田のサイド攻撃に対処した。磐田としては、そこにボランチも絡んで崩したかったが、「恐がっていた」という部分で追い越す動きが少なく、崩しきれない。
そんな膠着した展開の中でも、G大阪は徐々に圧力を強め、35分から続けざまに3つのチャンスを作る。その結果得た37分の右CK、遠藤のキックからDFの山口智がフリーになり、十八番のヘディングで今季初ゴールを決めた。セットプレーからの失点は、磐田にとっては大きな課題。柳下監督のコメントにもあるように、G大阪のセットプレーはきっちり分析してはいたが、個人個人が約束事を果たせず、マークを外してしまったのでは止めようがない。そのため前節に続いて、今度もセットプレーから先制点を奪われてしまった。
磐田のほうは、19分にうまくサイドを崩して山本脩斗の左クロスから、29分にはイ・グノの右クロスから前田遼一がヘディングシュートを放ったが、どちらも枠をとらえることができず、前半はシュート4本(G大阪は7本)。試合展開という意味でも、動きの少ない45分間だった。
後半、磐田としては、2点目を与えないように我慢強く戦いながら、G大阪に疲労が出てきたところで勝負をかけたいという思いがあったが、開始3分でその目論見は崩れさってしまう。G大阪のDFがヘディングで大きく跳ね返したボールに対して、茶野隆行がかぶって後方にボールを通してしまう。そのミスに乗じて入れ替わったルーカスが裏に飛び出し、GKとの1対1から逆サイドにパス。それを左から走り込んだチョ・ジェジンが無人のゴールに押し込んで、G大阪が労せずしてリードを2点に広げた。
その後は、G大阪に余裕が出て、守備のバランスをとりながら3点目を狙いにいく戦い方にシフト。ここで、落ち着いてゲームをコントロールし、さらに過去2試合で取れなかった3点目を決められたことは、G大阪にとっては大きな収穫だった。
その3点目は、カウンターから途中出場の山崎雅人(23分〜)が、自らのシュートがポストに当たって跳ね返ったところ決めた形。ここでも、磐田のマークや寄せの甘さが目立ってしまった。
その後も、G大阪の余裕を持った試合運びに対して、磐田は相手を慌てさせるだけの攻撃ができず、時間だけが経過していく。だが、ロスタイムに入ったところで、意図していた攻撃の形が出て、ボランチの山本康裕がペナルティエリアに飛び出してシュート。これがDFに当たってコースが変わったボールをイ・グノが押し込んで、何とか一矢報いることに成功した。
しかし、反撃もそこまで。G大阪としては、けっして意図したわけではないが、結果的に省エネのサッカーで3-1の勝利。レアンドロの移籍騒動でチームがゴタゴタした中、アウェーで勝点3を得たことは大きな収穫だった。
一方、磐田のほうは、2戦連続の完敗で、ホームでの無敗も4試合でストップした。この日の磐田でもっとも残念だったのは、“反発力”というものがあまり感じられなかったこと。静岡ダービーの悔しさをバネにしてガムシャラに頑張ることや、追い込まれた状況から跳ね返す強さ。「おとなしい選手が多いので、黙ってしまうのではなく、もっとお互いに主張して、チームに活気をもたらしていかないといけない」と川口能活は語ったが、世代が変わって若返った今のチームにとって、そこは何としても克服しなければならない重要な課題と言えるだろう。
以上
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