8月30日(日) 2009 J1リーグ戦 第24節
柏 0 - 0 京都 (18:04/柏/8,124人)
スカパー!再放送 Ch185 9/1(火)07:30〜(解説:田中孝司、実況:野村明弘、リポーター:脇本カオル)
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ここ3試合を1勝2分、復調の兆しを見せる柏は予想通り4-4-2の布陣を組み、負傷の癒えた村上佑介を右サイドバック、出場停止明けの栗澤僚一をスタメンに戻した他、大きな変更はなかった。一方の京都は、体調不良の柳沢敦に代わり、加藤久監督は金成勇を起用。午後から降り始めた雨が風を伴い強みを増した中、試合の幕が切って落とされた。
柏と京都は非常に近いスタイルを持ち、堅い守備から素早くカウンターを仕掛けるスタイルを得意とする。両者守備の局面には素早く引いてブロックを形成し、互いに相手の速攻を警戒した。京都はディエゴが左サイドから中央へと動き回り、低い位置でボールを受けてはパスを散らし、さらにバイタルエリアに入り込んで攻撃を展開。柏は最終ラインのパクドンヒョク、ボランチの杉山浩太のロングフィードから、裏への飛び出しを得意とするポポ、田中順也、菅沼実が京都DFの背後を狙った。
柏は32分、杉山のミドルレンジのスルーパスに、京都DFの裏を突いて左サイドのオープンスーペスを抜け出した菅沼がクロス。これをゴール前で田中がヘッドで合わせるも、GK水谷雄一が左手で食い止めた。京都も38分、左サイドライン際、林丈統のフィードに、右サイドから斜めに走り込んだ安藤淳と競った柏DFがヘッドでクリア。この時、柏DF3枚が安藤に引きつけられたため、中央で佐藤勇人はフリーの状況でボールを拾ったが、シュートはGK菅野孝憲の正面をつきキャッチされた。絶好の決定機を逸した両者。前半は0-0で終了した。
後半立ち上がりの46分、杉山がこの試合2枚目のイエローカードを受けて退場となる。後半から田中に代えてフランサを投入し、勝負に出た柏だったが、残りの時間を10人で戦うことを余儀なくされた。ここでネルシーニョ監督は53分に大谷秀和を入れ、システムを4-4-1へ変更して対応策に出る。
しかし、10人になった柏はより守備の意識が強くなり、「守りのリズムは悪くなかった」(小林祐三)、「やられる感じはしなかった。しっかり守備の組織を作れた」(鎌田次郎)と守備陣が語るように、最終ラインの4枚と、ボランチ2枚でブロックを形成。前線はフランサを1トップに置き、彼を起点にポポや大津祐樹との連携から攻撃を試みる。だが、良い形で前線にボールが収まることが少なく、攻撃に関しては狙い通りとはいかなかった。
また、柏が引いたことで前線のスペースを消された京都も攻めあぐねたため、試合は膠着状態に陥った。「10人になってからレイソルのディフェンスの堅さは増したような気がした。ボールを回していても、最後のところを入らせてくれなかった」と振り返る加藤監督は、「スキルの高い選手を前にいれないといけない」という意図から、新人ながらも足元の技術に長け、攻撃に変化をもたらせることのできる中村充孝をピッチへ送り込んだ。
ゲーム終盤、ともにゴール前での決定的な場面を作り出す。84分、ポポの右クロスをフランサが落とし、大津がダイレクトで流したボールに対し、再びフランサが反転し左足でシュートを放つも、これは枠を逸れた。その直後には京都も、シジクレイ、佐藤とつなぎ、スペースでパスを受けた中村充が決定的なシーンを迎えたが、ニアを狙ったシュートに対し、GK菅野は逆モーションを取られながらも左手でストップ。結局、両者とも決定打に欠け、スコアレスドローに終わった。
試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた日立台は、拍手や歓声、ブーイングすら起こらず、静寂に包まれ、何とも言いようのない異様な雰囲気に包まれていた。ミックスゾーンでは、「10人でも勝点3を取る戦い方をしなければいけなかった」と大谷が悔しさを滲ませれば、「センタリングの精度、中への動き出し、ゴール前の変化と迫力、そういうのが、この結果じゃないかなと思います」と、安藤もまた課題を口にした。お互いに課題を露呈したスコアレス。勝つチャンスはあったが、勝ち切れなかったという思惑が入り乱れていた。J1リーグ戦の残りが10試合となった今、この試合で見えてきたものを今後どう改善していくのか。柏にとっては降格圏脱出、京都は中位から上位進出へ向けての大きなポイントになりそうだ。
以上
2009.08.31 Reported by 鈴木潤
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