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【J2:第37節 湘南 vs 栃木】プレビュー:前節、手にした勝利を繋げるべく挑む大事な一戦。湘南がホーム平塚にて栃木を迎え撃つ。(09.09.01)

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9月2日(水)J2 第37節 湘南 vs 栃木(19:00KICK OFF/平塚
スカパー!生中継 Ch184 18:50〜(解説:三浦泰年、実況:関根信宏、リポーター:児玉美保)
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湘南は前節、アウェイで福岡を降した。互いに自分たちの時間帯があったなかで、スコアは容易には動かなかった。ピッチコンディションの面の不安もあったが、次第に湘南はらしくリズミカルにパスを繋ぎ、ボールホルダーを追い越していく。かたや相手もチャンスをつくり、終盤にはホームの雰囲気も手伝って福岡が攻勢に出た。それでも辛抱強く機を待った末のロスタイム、土壇場でリンコンが決勝点を挙げ、湘南が勝点3をもぎ取ったのだった。

指揮官が福岡戦を振り返る。
「最後まで足が止まらず90分タフにプレーできた。リンコンが点を取ったことも悪くない」

不意に思い出されたのが昨季の第41節、アウェイで行なわれた山形戦である。両者ともにスコアレスで試合が進みながら、あのときはロスタイムに湘南が失点を喫した。昇格争いの拮抗した試合を制した山形に勝負強さを感じさせられたことは否めない。もちろん相手も違えば、今季はまだ15試合が残されており、時期尚早なのは百も承知だが、反町康治監督をして試合後に語らしめた「どちらに転んでもおかしくない内容」を自分たちのものにした意義は深い。難しい展開のなかで演じた「89分のドラマ」は、長い笛を聴くまで勝利へと走ったその結実だった。

シーズンは間断なく続く。「自分たちのよさを出したい」と、あとに控えるホームゲームを坂本紘司がすぐさま見据えたように、試合を終えた選手たちは口々に「つぎ」を語ったものだ。台風の影響もあって室内で行なわれた今週のトレーニングでは、つかの間にもリフレッシュし、チームの一体感を深めてもいる。

その湘南が週中の今節、平塚に迎え撃つのは栃木である。最下位に沈む栃木は目下17戦、白星に見放されている。今季の湘南との戦績をひも解いても1分1敗と、ここまでは湘南に軍配が上がっている。

ただし、メンバーを含めて以前の栃木とは違う。「粗いが力強さと速さがある」と、反町監督が評した崔根植とレオナルドの2トップをはじめ、福岡から期限付移籍のDF宮本亨や前節J初出場を果たしたGK柴崎邦博など、過去2戦を安易にはトレースできない陣容だ。そもそも第2クールの平塚では、先制を許すも入江利和のクロスを契機に若林学がヘッドで詰め、ドローをもって湘南を首位から引き摺り下ろしている。テコ入れを図った布陣と手応えを感じつつある内容に、現在の順位は関係ない。

なお栃木は岡田佑樹が前節の退場を受けて出場停止となるため、今節、どのようなDFラインが組まれるのかを含めてメンバーは興味深い。一方の湘南も、アジエルの出場停止が解ける代わりにフィールドでは唯一、開幕からフル出場を続けてきた村松大輔が初めて外れる。さまざまな状況を想定したトレーニングはシーズン中に随時行なわれているが、栃木と同様に、湘南の最終ラインもまた興味深いポイントだ。

「いつものことだが、難しいゲームになる」指揮官は栃木戦を見据えた。つねと変わらぬ勝負の一戦に、湘南が挑む。

以上

2009.09.01 Reported by 隈元大吾
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