9月2日(水)J2 第37節 鳥栖 vs 横浜FC(19:00KICK OFF/ベアスタ)
スカパー!生中継 Ch174 18:50〜(解説:サカクラゲン、実況:南鉄平、リポーター:ヨンヘ)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
勝点差と残り試合の関係を一試合一試合確かめ、計算しながら戦う第3クール。その緒戦を1勝1分けで走り出した鳥栖。上位4チームに水戸を加えた5チームの昇格争いに加わるためには、一戦たりとも無駄にはできない。2試合続いたアウェイ戦で勝点4を加えてホームに戻ってきた鳥栖は、残り15試合をどのように戦うのかを、ホーム戦に駆けつけてくれたすべての人に見せる必要がある。それが、第3クールの声援となり、昇格争いへの後押しとなるからである。今節は、今季2戦2勝、無失点の17位横浜FCを迎え撃つ。文字通り“落とせない一戦”だ。
しかし、いくら下位相手とは言え、容易に勝点を取れる相手ではない。
第15節(鳥栖1−0横浜FC)では、互いに持ち味を出させず、出し切れず、辛うじて勝点3を掴んだ。第29節(横浜FC0-3鳥栖)では、3得点は挙げたものの、前半は横浜FCに押し込まれ、後半に一瞬のスキを突いて奪ったゴールだった。そして、今節は互いに更なる想いを試合にぶつけてくるに違いない。
“昇格”という想い、“勝利”への想い、“プロフェッショナル”のプライド、そして、“アスリート”としての本能。これらは全て、相手を負かすことで得られるものであり、勝利して初めて味わえる想いでもあるからだ。
鳥栖は、第2クールからスパートをかけた。新加入選手が加わったこともあるが、本来持っていた両サイドの攻撃が機能し始めたことが大きな要因である。
その中心にMF島田裕介がいる。第1クールは、なかなかボールが入らず、彼らしい展開やフィニッシュを見ることができなかった。それが、前線にタメとターゲットができたことで、高い位置でプレーする機会が増え、得点機へとつながった。併せて、DF日高拓磨が絡むことにより、左サイドの攻撃力が一気に増した。このパワーを今節も見せてくれるに違いない。
横浜FCは、第28節から安孝錬が加入して確実に攻撃力が増している。“先制されると勝てない横浜FC”のイメージは払拭されている。彼の“個の突破”と“高さと強さ”の難波宏明を最前線に、守から攻へと全員が移行する。
先制されても追いつき、一時は逆転した第34節C大阪戦と第35節FC岐阜戦。先制点をしっかり守り切った第36節徳島戦。いずれも、過去の横浜FCのイメージはない。個の粘り強さを今節も見せてくれるに違いない。
お互いに前節から間もない試合だけにコンディションが気になるところだが、前述した“それぞれの想い”で克服してもらいたい。
両チームの背番号10番が何処までチームに機能するのか・・・
タイプの違う2人の10番を如何にして押さえ込むのか・・・
どちらが攻めても、目の離せない一戦になりそうだ。
パスとドリブル、どちらもボールをゴールに運ぶための手段である。
相手があって成り立つパスには、一瞬にして局面を打開する魅力がある。
個の力で状況を打開するドリブルには、見ている人を惹きつける魔力がある。
そのためには、ボールを自分のものにしておかないといけない。
そこに守から好への魅力とドラマが生まれる。そして、サッカーには守備と攻撃としかないことが証明される。
守る時間も、攻める時間もサッカーそのものである。
以上
2009.09.01 Reported by サカクラゲン
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第37節 鳥栖 vs 横浜FC】プレビュー:『残り試合は、全てトーナメント戦』。3位までの勝点差“12”をいかにして縮めるかを試される一戦。攻めきる、守りきるを出し切りたい鳥栖が、横浜FCを迎え撃つ。(09.09.01)













