9月2日(水)J2 第37節 岡山 vs 福岡(19:00KICK OFF/岡山)
スカパー!生中継 Ch183 18:50〜(解説:前川和也、実況:川崎祐一、リポーター:守口香織)
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前回、レベスタでスコアレスドローに終わった第31節のゲームから、ちょうど1ヶ月。岡山と福岡が今季最後の対決に挑む。ともに前節は悔しい敗戦を喫した。自分たちのプレーを完遂することで、結果として上位陣にダメージを与えてきた両チームだが、前節は勝ちきるノウハウを知る上位チームに押し切られた形だ。
特に福岡は、湘南を相手に最後までボールを支配しただけに、収穫の手応えとともに悔しさを噛みしめているに違いない。スコアレスのままロスタイムに突入し、FW高橋泰が惜しいシュートを放つがGKにキャッチされ、その直後、湘南に新加入したFWリンコンによって決定点を決められてしまった。このゲームで福岡は4試合ぶりの黒星を味わった。
岡山は、水戸に対して先制しながらもFW高崎寛之にハットトリックを許し、終わってみれば2-4の敗戦。水戸の2トップはやはり規格外に強力だった。岡山のボランチ・竹田忠嗣に、このゲームから得た次節への課題を聞いてみると、「相手が勢いづく時間に、取ったボールを味方につないで、ディフェンスラインを押し上げる時間を作ったり、中盤で落ち着かせたりすれば、前からもう少しプレッシャーにいけたんじゃないかと思う。次節の課題は、向こうに流れが行き始める時間に、どう踏ん張れるかを考えてやっていくこと」と言う。
ここ数試合、ゲーム前の取材に行くと、対戦相手について語るよりもむしろ、「自分たちがいかにやるか」を話してきた岡山・手塚聡監督。しかし今回は福岡に対して、「よく走る田中佑昌と、大久保哲哉のリスタート」をポイントとして述べた。ここ数試合、得点を重ねてきた右サイドハーフ田中は、一瞬のスピードでディフェンスラインの裏へ飛び出すのが巧い。そしてトップ下の大久保は、前線で相手にプレッシャーを与えながら、ルーズボールを拾ってチャンスを作り出している。
岡山の前線で、西野晃平に代わってターゲットマンの役割を担うのは、怪我から復帰直後の三木良太。足の具合は万全ではないが、プレーゾーンの広さが武器である彼は前節、岡山での初得点を決めた。その先制点をアシストした左サイドバック野田紘史は、「前節は僕のミスからFKをもらったので、個人のポジショニングということをチームとして考えて、ゲームを通じて学んでいきたい」と話す。
次節、岡山はセンターバック・野本安啓を累積警告で欠く。そして福岡は、怪我で同じくセンターバックの田中誠を欠く。守りの主軸であるだけでなく、精神的支柱でもある選手が欠場する両チームだが、福岡は代わって入った柳楽智和が、篠田善之監督から評価を得ている。一方の岡山は、植田龍仁朗の反応の速さと豊富な運動量に期待をかける。集中と連係が鍵を握るゲーム、ミスを突くか突かれるか、スピードを発揮できるか否か、そういった局面が勝負を分けそうだ。
以上
2009.09.01 Reported by 尾原千明













