9月13日(日)J2 第39節 水戸 vs 栃木(19:00KICK OFF/笠松)
スカパー!生中継 Ch181 18:50〜(解説:前田秀樹、実況:加藤暁、リポーター:佐藤愛美)
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☆J2 PRIDE of 10 〜J2ダービーDay〜
根拠がなければ、自信を持って言えないのが、勝利宣言だ。
「勝てると思う」
前回の水戸ホーリーホックとの『北関東ダービー』前にも、「ダービー制覇」を口にした松田浩監督だが、今回も力強い意気込みを語った。ただし、当然ながら無条件ではない。「自分達のサッカーができれば」と条件付きだ。
リーグ戦中盤、一時的に落ち込んだチーム状態は、回復傾向にある。その要因を、「今は守備が上手く機能している」と松田監督が言えば、河原和寿も「シュート数が表しているように、相手の良さを消している」と話す。実際に直近の3試合の被シュート数を見てみると、6本(37節の湘南ベルマーレ)、4本(38節のカターレ富山)、4本(33節の横浜FC)と、失点は湘南と富山に1点ずつ喫しているものの、数字が如実に示しているように対戦相手の特長を発揮させていない。
栃木は決して守備的ではないが、守備が生命線であることは言うまでもない。身上である組織的な守備の立て直しが図れたのは、期限付き移籍で加入した宮本亨という新たな刺激、「精神的なリーダー」と松田監督が信頼を寄せる落合正幸のボランチからセンターバックへのコンバートの成功、そして「目立たないが、質量ともにいい仕事をしている」(松田監督)ボランチ・本橋卓巳の存在を抜きには語れない。若きDFリーダー・大久保裕樹の長期離脱、さらに米山篤志も負傷。DFラインは不安定になりかけたが、的確なポジショニングとコーチングで宮本が熱を吹き込み、ハードワークを厭わない落合もリーダーシップを発揮してまとめ役となり、中盤の底では黙々と本橋がセカンドボールを拾い続け、安定感をもたらした。守備が再整備されたことで試合内容は向上し、2戦連続ドロー後、代替試合の横浜FC戦では20試合ぶりの勝利を完封で飾ることができた。
メンバーが固まりつつある栃木だが、水戸戦では本橋のパートナー鴨志田誉が出場停止。その代わりに宮本が戦線復帰する。水戸ではなく、自分達を主語にしても、第1、第2クールで手を焼いた高崎寛之への対策は不可欠だ。落下点を読み切る抜群の動き出しでクリアボールをスルーパスに変えてしまう荒田智之にも警戒が必要だが、前線で起点を設けさせないためにも成熟しつつある守備ブロックで、高崎の脅威を薄れさせることの方が優先順位は高い。落合、米山、宮本の3人の中で最も高崎に対して効果のある2人が、最終ラインの真ん中を務めることになるだろう。松田監督はボランチとセンターバック、2つのポジションでどんな組み合わせを考えているのだろうか。
「無失点に抑えながらでは厳しい展開になる。まずは後手を踏まないことが重要」
0‐0で試合を運びながら決定機を作り出し、決める切ることが勝点3に繋がるのでは?と河原に尋ねた際の返答だ。常に先手を取り、主導権を握らなければ、2度の対戦で3失点ずつ喫しているようにビハインドを背負うことになり、勝機は見出せない、と河原は考えている。18勝4分1敗と高い勝率が証明しているように、先制点を奪った水戸は強い。それは、8人でがっちりと守備を固め、強力2トップを活かした堅守速攻のパターンに持ち込めるからだ。面白味に欠けると言われようが、水戸は自分達のサッカーを貫徹できる意志の強さもある。
だからこそ、栃木としては素早い寄せで圧力を掛け続け、水戸のミスを誘い、精度と繰り出す頻度が増しているショートカウンターに活路を見出したい。守備において攻撃的な姿勢を保ち、優位に立てれば、「相手よりも先に動き、攻守で先手を取り、リアクションサッカーをさせられれば、今の僕等ならば自ずと結果は付いてくる」と河原は自信を滲ませる。新米パパの米山は言う。「受けに回って消極的に試合を進めるのか。攻撃的に自分達の色を出して戦うのとでは、結果は異なってくる」。相手の攻撃を跳ね返してから前に出るのではなく、前から追い込むことで後の負担を減らす守備が求められる。また、横浜FC戦では1‐0で勝ち切れたからいいものの、1点では破壊力のある水戸を振り切るのは容易ではない。持ち越されている課題、複数得点もまた勝利には必要不可欠だ
水戸には2度の対戦(2‐3。1‐3)で未勝利、「子供と大人だった」と松田監督が振り返ったプレシーズンマッチでも0‐4と大敗している。それだけに、今節は「自分達の成長を図る上でバロメーターになる」(松田監督)。積み上げてきたものを水戸にぶつけられれば、王手をかけている北関東ダービー優勝を阻止できるし、逆転優勝の芽も出てくる。今季初の連勝を水戸相手に果たすことで、残り試合でスパートをかけ、ひとつでも上の順位を狙っていきたい。
栃木には、今、勢いと力がある。いい流れを断ち切るわけにはいかない。5連戦の最終戦を中2日の過酷な日程で迎えるが、気力は充実しており、むしろ間隔を置かずにいいムードのまま試合に挑める。精神面での余裕が、肉体的疲労を忘れさせてくれるはずだ。つまり、マイナス要素は、ひとつもない。
以上
2009.09.12 Reported by 大塚秀毅
J’s GOALニュース
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