11月8日(日) 2009 J1リーグ戦 第31節
G大阪 4 - 1 京都 (18:33/万博/20,394人)
得点者:34' ペドロジュニオール(G大阪)、57' ペドロジュニオール(G大阪)、61' 橋本英郎(G大阪)、72' ルーカス(G大阪)、89' 柳沢敦(京都)
スカパー!再放送 Ch308 11/9(月)16:45〜(解説:川勝良一、実況:西岡明彦)
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もう一つレベルアップして来季、もう一度チャレンジして欲しい。1-4でタイムアップを迎えた瞬間、強く心にその思いが湧き上がる。リーグ屈指の攻撃力に力の差を感じたことは確かだが、このままでは悔しすぎる。京都の、選手個々の、そしてチームのレベルアップを切に願うばかりだ。
佐藤勇人と安藤淳が復帰した京都だが、戻ったばかりの二人を同時にピッチに出すことで「予測しないことが起こり得る可能性がある」(加藤久監督)と佐藤先発で、安藤がベンチスタートとなった。4枚のディフェンスとその前にシジクレイを置き、佐藤と縦関係にし、試合に入る。「最初はある程度、縦のボールを切れていた」(加藤監督)という通り、積極的にプレスに行き、相手にリズムを掴ませなかった。15分には増嶋竜也から中山博貴へ浮かしたボールを送ると、中山が頭で落として、エリア内で佐藤がシュートを放つ決定的場面を作る。京都が積極的に仕掛けて可能性を感じさせた時間帯だった。
しかし、「遠藤保仁、明神智和が流動的に動いて」(加藤監督)プレスをかわし始めるとアンカーのシジクレイの両側を使われる様になりG大阪にリズムを握られる。その状況は水本裕貴も「バイタルエリアに入ってくる相手をつかみ切れなかった」と振り返る。そして34分の失点へとつながる。
遠藤から、引いたペドロジュニオール、ルーカスとつないで最後はペドロジュニオールがエリア内でボールを受けると、中谷勇介のカバーに対し、一度体を当て相手を抑えてからシュートを放ち先制する。この時に中谷はバランスを崩し、その際に足首を負傷し途中退場となる。
後半、バイタルエリアの対策として佐藤とシジクレイを横並びにし、その分左サイドに入った森下俊が積極的に前に出る様にした京都。だがここからミスが多発する。
57分、ハーフウェイライン辺りで中盤が保持していたボールを奪われ、ペドロジュニオールにつながれるとドリブルで2失点目を許し、61分にも自陣右サイドで浮いたボールを頭で落としたところを奪われ橋本英郎に決められ0-3。そして72分には遠藤がボールをキープすると中央のルーカスに。これをエリア外から決められ0-4。ロスタイムにコーナーキックから柳沢敦が決めるも1-4の大敗となった。
整理し切れないほどポイントはある。まずは佐藤のポジション。シジクレイと縦関係で、これはプレスにも行きやすく、「京都は攻撃に人数が少ないのでリスクを冒して前に行こうと心がけた」(佐藤)とボールを奪った後も積極的に攻撃に入りやすい形だった。これがハマり15分に両チームにとって初めての決定機を迎える。だが、これを決められなかったことで逆にG大阪に、ワンボランチのシジクレイの両サイドを使われるようになる。「柳沢とディエゴがもう少し落ちてきてディフェンスに入っても良かった」(加藤監督)と反省点が出たが、自分たちの戦い方をぶつけ、それがかわされた時の修正力が足りず失点、さらに押される時間帯を作った。
もう一つは後半の攻撃時の消極さ。後半、佐藤が前半より一つ下がることで京都は攻撃力が半減した。後半、ディエゴがパス配給元の中心となると、中山、途中出場の安藤と攻撃力のある一人くらいが前に出るだけで、当然迫力不足になる。また、両サイドバックの上がりも多くは作れず、上がってもサイドをえぐる様な意識は皆無。そのためディエゴはパスを出す所がほとんどなくなりイライラしてのプレーとなった。
追いつきたい気持ちと攻め手に欠ける感じが漂うことで判断が遅れ、運動量が落ち、G大阪の前線からの守備に引っかけられる様になった。相手の2点目、3点目はそうした状況に飲み込まれたと言っていいだろう。
先制を許したシーンはG大阪の崩し、落ち着きが引き寄せたものだが、勝負の決まった2点目、3点目は京都の気持ちの揺れから始まったもの。
前半は攻撃の形が見えたものの、守備でバイタルを使われる不安があった。後半、バイタルを締めると今度は速攻が出なくなった。そこで攻め手が少なくなり気持ちにブレが生じるという悪循環、これは最近の試合に通ずるものでもある。
前線から最終ラインまでの守備の連係、これが、まずチームとしての直近の課題だろう。前半、遠藤、明神に対する守備で、前線も加わることで解決の糸口をつかみ、同点のチャンスの瞬間まで粘り強く戦えることができれば状況は全く別ものになっただろう。長期的には、ショートカウンターを狙うチームを相手にした時に、ディフェンス陣にプレッシャーをかけられてもかわす余裕が出来るようにならなくてはならないだろう。これが出来なければゲームを落ち着けることが難しくなる。1対1のシーンとワンタッチで繋げる味方の距離感。このレベルアップが求められるはずだ。
結果に対して悔しさしか残らないが、課題が露わになったことは収穫と考えるしかないだろう。貴重なレッスンを受けたのだから、個人として、チームとしてまずは反省点と課題を整理することが必要だろう。
以上
2009.11.09 Reported by 武田賢宗















