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【第89回天皇杯準々決勝 名古屋 vs 岐阜】松永 英機監督(岐阜)記者会見コメント(09.12.13)

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12月13日(日) 第89回天皇杯準々決勝
名古屋 3 - 0 岐阜 (15:05/瑞穂陸/12,211人)
得点者:44' ケネディ(名古屋)、67' ケネディ(名古屋)、81' ケネディ(名古屋)
天皇杯特集
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●松永 英機監督(岐阜):

「ご苦労様でした。今シーズンの、結果的にはラストマッチということになってしまいました。岐阜としては今シーズンやってきたことを前面に出そうということで、選手たちは本当によく戦ってくれたと思います。前半終了間際のあの1点、それまでよく辛抱しながらプレーしていて、ボール奪ったところから早い仕掛けからフィニッシュにいこうということも、意図的な攻撃は前半は特にできていたのかなと思います。ただ、1点を取られたことによって、後半はやはり点を取りたい、追いつきたいということがあったので。前半と同じ戦い方では苦しいかなと。攻撃に枚数をかけていく、もっと攻撃的に行くということの中で、前に人を増やそうと。2点目を取られるまで、こちらにも得点を取るチャンスはもちろんありましたし、2点目取られてからの1点を返す可能性のある決定機もありました。まあ、結果的に3点を喰らったんですけども、点を取るという、点を取りそうなチャンスというものは、自分たちなりにできていたと思います。ケネディ選手に3点喰らったわけですけども、ワールドクラスのストライカーであり、他にも質の高いプレーヤーを多く擁する名古屋さんに対して、岐阜の選手も最後まで諦めることなく戦ってくれたと思います。
名岐ダービーということで、岐阜からも本当に多くのサポーターが来てくれたこと、本当に感謝しています。年間、シーズンを通して遠いところまでサポーターからの後押しがあって初めて選手たちはピッチの上で初めてパフォーマンス、プレーできるんじゃないかなと思います。チームとしてはこの、名古屋さんとの試合の経験をぜひ来年に活かしてほしいなと思います。J2の岐阜ですけど、J1に向けてさらなる躍進を期待したいなと思います。以上です」

Q:後半にシステムを変えたことで、中盤で相手を捕まえきれなくなった感もありますが。「あの、そんなに影響はなかったと思いますね。3枚にしたことによって攻撃への可能性を見出せてはいたので、ああいったところで点が取れていればまた違う展開になったのかなと思います。一概にそれは言えないんじゃないかと思います」

Q:後ろから早いボールを入れる攻撃が目立ちましたが、具体的な指示は?
「そうですね、名古屋さんはひとりひとりが技術的にも戦術的にもしっかりした選手が多いので、そういう中で、どんなチームでもストロングポイントとそうでないところがあるのかなと。そういう目で最近の3試合を見てきました。その中で、2列目からの飛び出しがチャンスを作れるのかなと、それがテーマになりましたので、それは意図的に攻撃のテーマとしてやっていました」

Q:前半途中まではよくケネディ選手を抑えられていました。どのような指示を?
「名古屋さんは終盤の3試合ぐらいを3トップにして、ポゼッションからサイド、サイドから入れてくるというひとつの攻撃パターンを作ったと思うんですね。その中で、山形との試合でもケネディ選手が起点になって点を取っているという。そのパターンが非常に利いているのかなと。という中で、そこにパスを出させない守備からまず始めようということでやったと思うんですね。ただ、前半残り5分をきったところでの球際の非常に緩い守備から結果的に入れられてしまった。高さに対して、わかってはいたんですけどやられてしまったところに、我々とのちょっとした差があったのかなと思います」

Q:これで岐阜での3年間のラストゲームとなりました。どんなことを考えて臨まれたのですか。
「昨年の天皇杯でもそうですし、プレシーズンマッチでもそうですけど、点が取れてなかったので、まずは点を取りたい。そういう思いでやりました。実際、そういうシーンはあったんですね。ですから、残念ながら3点喰らって1点も取れなかったこと、来年のチームの課題かなと思います。ただ私自身、3年間やった中では、JFL時代から昨年のJ2の1年目、今年の2年目ということで、仕事のやりがいを感じながらサポーターとともにここまで、みなさんのおかげでこれたんじゃないかなと思います。クラブとの一体感もある中で仕事ができたので、今日の試合、まあどんな展開になるのかなと思いながら、勝ちたい気持ちはやまやまだったんですけど、こういう結果になったので選手たちには申し訳ないなと思います。ただ、やるべきこと、やらなければいけないことについてはやってきたつもりでいますので、私自身、このゲームを区切りとして退任しますけど、FC岐阜の活躍に期待したいと思います」

Q:3年間、制約のある中で面白いチームを作られたと思います。組織サッカーもできるようになってきました。これからのチームにどのようなメッセージを残されますか。
「そういっていただけると嬉しいです。私自身も良いチームになってきたなという手応えを感じていますし。J1を目指していくためには、チームとして力をもっとつけていかないといけないのではないかと思いますね。個々の成長は必然ですし、それによってチームの成長にもつながっていくのかなと思います。こういったJ1のチームとの対戦を通して、差を感じたりしていくこと、こういった経験を活かしていくことですね。J2でも環境に甘えることなく、ぜひもっともっと上を目指して頑張ってもらいたいと思います」

以上
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