2月21日(日) Jリーグプレシーズンマッチ 第16回ちばぎんカップ
千葉 1 - 1(PK 4 - 3)柏 (14:00/フクアリ/14,567人)
得点者:4' 澤 昌克(柏)、36' アレックス(千葉)
----------
前売りのチケットは約12,000枚売れていたということだが、後半途中に発表された公式入場者数は、ちばぎんカップ史上最多の14,567人。雨の心配のない天候の影響もあったのだろうが、愛するチームの試合が見たくてウズウズしていた両チームのサポーターがそれほど多かったということだろう。試合はサポーターの期待に応える激戦で、意地がぶつかり合って互いに譲らぬ展開となり、勝敗はPK戦での決着となった。
試合開始早々に先制したのは柏だった。左サイド寄りでボールを持ったFW北嶋秀朗が前方のスペースにパス。走りこんでパスを受けたFW林陵平がサイドを突破し、クロスボール入れると、ファーサイドにFW澤昌克が飛び込む。4分、澤がヘディングシュートを決め、柏は得意のサイド攻撃でゴールを奪った。前半の柏のシュートは前述の澤の1本のみで、ファーストチャンスでのゴールだった。
千葉は序盤、細かくつなぐパスが柏の前からのプレスに引っ掛かり、いい形を作ってのシュートが打てないでいた。だが、アンカーのMF山口慶のポジショニングの良いカバーに支えられながら人数をかけてサイドを崩し、得点機を作ろうとやり続ける。するとジワジワと攻撃が形になり始める。32分、左サイドでMFアレックス、DF渡邊圭二が絡み、MF佐藤勇人のクロスボールをFW巻誠一郎が左足のボレーシュートで合わせるがゴールポストの横。36分、右サイドでのDF坂本將貴のスローインをアレックスがつなぎ、MF工藤浩平がペナルティエリアでドリブルを仕掛けて出したパスから巻が右足のボレーシュートを放つが、柏のGK菅野孝憲が好セーブ。千葉が柏を押し込み、決定機が続いた直後の36分、左サイドに回りこんでいたFW深井正樹がドリブルして出したスルーパスに合わせたのはアレックス。千葉もまたサイド攻撃からゴールを生み出した。
前半半ばから千葉に押し込まれた柏は、選手交代とシステム変更で打開を図った。それに対して千葉は「選手を見たいという部分で交代選手を使った」(千葉の江尻篤彦監督)が、交代で入ったMF倉田秋のリズムを変えるプレーの効果もあって、完全な防戦一方にはならなかった。40分、倉田のミドルシュートを菅野が好セーブすれば、42分、柏のフランサの決定的なシュートを千葉のGK岡本昌弘が好セーブ。ともにチャンスを作りながら追加点は取れなかった。
PK戦は、千葉は1人目のアレックスが菅野にセーブされたものの、柏は3人目のアルセウのPKがクロスバーに当たって外れ、5人目のフランサのPKは岡本が横っ飛びでセーブ。千葉がPK戦を4−3で制し、ちばぎんカップで通算5勝目(PK戦の決着では3勝目)の勝利をあげた。
追加点が取れなかった攻撃を振り返ると、千葉は攻守の切り替えの速さを意識して攻めてもシュートを打つべきところで打たず、シュートは精度を欠くという課題、柏にはパスをつないで仕掛ける攻撃とシンプルにロングパスを入れる攻撃の適切な使い分けという課題が見られた。だが、千葉は「勝ち癖をつけることが大事」(坂本)で、「勝つことをテーマに掲げていた」(江尻監督)だけに勝利という何よりの収穫、負傷者を多く抱える柏は本来FWの澤と林がサイドのポジションで活躍という収穫があった。J2リーグ戦の開幕までに課題を克服し、収穫を生かして強くなれるか。開幕戦を楽しみに待ちたい。
以上
2010.02.22 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
一覧へ【Jリーグプレシーズンマッチ 第16回ちばぎんカップ 千葉 vs 柏】レポート:GKの好守も光る一方で、ゴールを奪った形はともに狙いのサイド攻撃。互いに課題と収穫の見えた激戦は千葉がPK戦を制して勝利。(10.02.22)













