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【J2:第1節 水戸 vs 栃木】水戸側プレビュー:新たな攻撃サッカーで再び北関東制圧へ。準備は整った。若き水戸が今季も躍動する!(10.03.05)

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3月6日(土)J2 第1節 水戸 vs 栃木(16:00KICK OFF/Ksスタ
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:前田秀樹、実況:加藤暁、リポーター:佐藤愛美)
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「よく開幕までにここまで来たなと思いますね。思ったより早くチームになった」。感慨深げに木山隆之監督は口にした。振り返ること約1か月前、埼玉県大学サッカーリーグ1部の平成国際大学と今季初の練習試合。だが、結果は2−2の引き分けに終わり、内容でも相手に主導権を握られ、大学生相手に力の差を見せることができず。木山監督は「今年はちょっと時間がかかるかもしれない」と渋い表情を見せていた。

荒田智之や高崎寛之といった昨季の主力が抜け、またチームを作り直すところからスタートを切らざるを得なかった今季の水戸。特に攻撃面では昨年のエースストライカー2人が抜けたことで、攻撃のスタイル自体を変えなければならなかった。まずはシステム。強力なストライカーがいなくなり、今季はゴール前に人数をかけ攻撃するために4−3−3(4−5−1)を試してきた。昨季まではFWの力を生かすため、中盤を省略して攻める場面が多かったが、今季はそうはいかないということで、中盤でしっかりゲームを組み立てながら攻める形を練習から徹底してきた。

昨季とは大きく戦い方が変わったことで、当然、試行錯誤の日々が続いた。パスはつながるものの、ゴールには至らず、攻撃に人数をかけるため手薄になった守備の隙を突かれて失点を重ねた。2月21日に行われた横浜FMとの練習試合では、若手主体の相手に対して、いいところを見せられないまま1−4の大敗。「これでいいのかという不安がよぎった」と作田裕次は振り返る。だが、若き水戸は急成長を遂げた。大卒選手7人を含む若い選手たちの吸収力こそが今季の水戸の可能性。「新加入選手はすごくポテンシャルがある。試合をやるごとによくなっていく」と木山監督が言うように、練習試合で出た課題を乗り越えながらチームは前に進んできた。そして、先週25日の関東大学選抜Aとの対戦で4−2で勝利すると、「何かつかんだ感じがした」と木山監督。その予感は当たった。28日に行われた草津との練習試合(非公開)で「前半は相手にほとんど何もさせなかった」(木山監督)ほどの完勝をおさめ、開幕を前にチームとして自信を手にすることができたのである。ここに至り、木山監督は1か月前とはまったく違う表情を見せるようになった。

チームが機能するようになった理由は2つある。1つは大橋正博のパスに対する反応がよくなったこと。一発で相手の急所をえぐるほど鋭いスルーパスを得意とする大橋だが、そのパスに反応できる選手がいなかった。しかし、練習を通してコンビネーションが合うようになり、大橋のパスがチャンスを次々と作り出すこととなった。そして、システムを4−3−3から4−4−2に変えたことも挙げられる。4−3−3ではなかなか1トップでボールをおさめることができず、孤立する場面が目立ってしまっていたが、慣れ親しんだ4−4−2に戻したことでチーム全体に躍動感がよみがえった。木山監督の中で、「点を取ることを考えると、2トップの方がいい」という結論に達したという。また、2列目に配された大橋と森村昂太が中盤を自由自在に動き回り、流動的な攻撃を繰り出すことで攻撃に厚みがつくこととなっている。「昨季までの縦1本の攻撃ではなく、今年は中盤での連係が大事。それができるようになってきている」と森村は胸を張る。彼らの表情を見るだけで、開幕を直前に控えたチームの仕上がり具合のよさをうかがうことができる。4−4−2を基盤に4−3−3というオプションを持つのも強み。昨季とはまた違った攻撃サッカーを見せてくれるに違いない。

そして、期待は大卒7人衆だ。開幕戦において、作田、西岡謙太、村田翔、藤川祐司の4人が先発予定。それ以外にも常盤聡、大塚翔太も好調をキープしており、ベンチ入りが濃厚。彼らの成長によっては、昨季よりもチーム力が上がる可能性を大いに秘めている。「1年目という気持ちはない。とにかく試合に勝つために何をするかしか考えてない」と作田が言うように、もはや中心選手としての風格と自覚に満ち溢れているのだ。期待せずにはいられない。

昨季の主力が多く抜け、チーム力低下が懸念されたが、それを吹き飛ばすほどの充実ぶりを見せている。間違いなく総合力では昨年よりも上である。効果的な補強をし、意気揚々と開幕戦を迎えようとしている栃木には申し訳ないが、水戸の新たな攻撃サッカーの餌食となってもらうこととなるだろう。北関東2連覇へ、不安要素は何もない。今季も水戸は北関東を飛び出し、上位争いへとはばたく。開幕戦をその足掛かりにしたい。

準備は整った。

以上

2010.03.05 Reported by 佐藤拓也
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