3月28日(日) 2010 J1リーグ戦 第4節
G大阪 2 - 2 仙台 (17:03/万博/17,216人)
得点者:54' 梁勇基(仙台)、79' 遠藤保仁(G大阪)、85' 平井将生(G大阪)、90'+1 梁勇基(仙台)
スカパー!再放送 Ch181 3/31(水)07:00〜(解説:山本昌邦、実況:八塚浩)
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決して全ての時間を優位に進められた訳ではなく、仙台に崩されて危ないシーンも何度か目にしたが、85分にG大阪のFW平井将生の豪快なゴールが決まった時は、後半の勢い、時間帯を考えても、万博記念競技場に詰めかけたガンバサポーター・ファンの誰もが、G大阪の今季のJ1リーグ戦初白星を予感したことだろう。右サイドのグラウンダーのクロスを、ダイレクトで、右足で叩き込んだ瞬間、スタンドから聞こえた『どよめき』が、それを示していた。
だが、今日も勝利の女神はG大阪に微笑まなかった。
ロスタイムに突入して直後のこと。ペナルティエリア内でこの日が、ケガからの復帰戦であり、90分を通してみれば、経験値の高さを感じられる安定したパフォーマンスを示していたDF山口智がハンドの判定をとられPKを与えてしまう。キッカーはこの日2度目のPKとなった梁勇基。54分の先制弾では、同じくPKをゴール左下に流し込んだが、2度目は、ゴール左上にしっかりとコースを突いて決め、同点に。その後も最後まで逆転を目指し、ゴールに向かったG大阪だったが、反撃をするにはあまりにも時間が短すぎた。
リーグ開幕から4試合、勝ち倦ねている。4試合で奪った勝点は3。ここ数年と比べても、決して高い数字ではないのは明らかだ。その最大の原因として考えられるのが『攻撃力』だ。試合後会見における西野朗監督の言葉が全てを物語る。
「全体的にボールはなんとなく動いているが、局面を優位な状況にできていない」
もちろん、ここ数試合に比べれば仙台戦におけるG大阪の攻撃力は決して悪くはなかったはずだ。攻撃に停滞を感じる時は、決まってMF二川孝広やMF橋本英郎がボールに絡む回数が少なかったが、仙台戦ではこの2人も積極的に攻撃に顔を出していたし、直近のAFCチャンピオンズリーグ、シンガポール・アームド・フォーシズFC戦でハットトリックを決めていた平井もスピードを活かして積極的に裏に飛び出して相手DFを揺さぶっていた。また、FWチョ・ジェジンもまたターゲットマンとしての役割を果たしていたと言える。つまり、個が役割を果たす中で、中盤を含めて人とボールは、ここ数試合に比べると間違いなく動いていたのだ。
ただ、「局面を優位な状況に出来ていない」。しかも、深刻なのがFW陣のパワー不足だ。実際、これまでの4試合でFWとして出場した選手のうち、得点を決めたのは今日の平井のみ。例年だと、エリア内で抜群の強さを発揮する、個で強引にゴールをこじ開けられるFW陣がいることで、パスサッカーも活きていたが、逆に今はそういったFW陣がいないことで、パスは右へ左へ行ったり来たりするばかり。縦に鋭く入ったり、それをFW陣が強引にゴールにねじ込んだり、というシーンはほぼ皆無で、アタッキングゾーンにおいて、相手にとって脅威に感じるような攻撃力は示せていない現状だ。
だが、それを嘆いてばかりいても前には進めない。戦えるメンバーは限られているのだから、今いる戦力でいかにゴールをこじ開けるかを考えていくしかないのだ。組織力を強め、コンビネーションの威力を増し、全員で『獲りに行く』姿勢を示し続けること。今、徐々に取り戻しつつあるG大阪の攻撃力を、全員で諦めず、追い続けること。やり続けること。その先に、きっと勝利は待っている。
対する仙台は、得点こそPKで奪った2点だったとはいえ、決して攻め倦ねた印象はなかった。元G大阪のMFフェルナンジーニョや MF梁勇基を中心に組み立てられた攻撃は、結果的にゴールには繋がらなかったものの、迫力あるものだったし、後半、2度にわたってポストに嫌われたシュートが決まっていれば、勝ちゲームに持ち込むことも不可能ではなかっただろう。しかもアウェイの地で、ダメージの強い逆転劇を見せつけられながら、終盤も諦めずに戦いぬいた姿勢、その中で奪ったPKによる同点弾は、次節に繋がるものだったと言える。その収穫を次のホームでの鹿島戦で示して欲しい。
以上
2010.03.29 Reported by 高村美砂
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