3月28日(日) 2010 J2リーグ戦 第4節
千葉 2 - 1 草津 (16:03/フクアリ/10,068人)
得点者:63' 戸田和幸(草津)、82' 青木孝太(千葉)、90'+2 アレックス(千葉)
スカパー!再放送 Ch181 3/29(月)15:00〜(解説:菅野将晃、実況:加藤暁、リポーター:飯田留美)
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この日、千葉側のゴール裏スタンドには試合開始前に『内容より結果。勝点3しかいらない。』という手書き文字の横断幕が掲げられた。そして、試合はその言葉どおりに、試合内容は決して褒められるものではなかった千葉だったが、勝点3という結果を出した。
今節、千葉は右のウイングに今季初スタメンのMF倉田秋を入れ、左サイドバックのMFアレックスを左のウイングの位置に上げて、左サイドバックにこちらも今季初スタメンのDF渡邊圭二を起用。草津もセンターバックで起用してきたDF戸田和幸をボランチに上げ、センターバックに今季初出場のDFの田中淳と梅井大輝を起用し、前節はベンチスタートだったMF廣山望とFW氏原良二がスタメンと、大幅にメンバーを代えてきた。
前半、その選手起用と戦術的な狙いがうまくはまっていたのは草津だった。千葉が圧倒的にボールを支配するものの、草津は戸田の的確なカバーリングと潰しも奏功し、堅い守備のブロックを築いて千葉に決定機を作らせない。前半の千葉の唯一の決定機である 16分のCKからのFWネットのヘディングシュートも、草津は戸田のヘディングでブロック。草津はしっかり守って、まず『1点』を狙っていた。それに対して千葉はダイレクトパスを多用してパスを回すものの、狭いエリアでのプレーが多く、一発のサイドチェンジや草津の隙を突くロングパスなど相手を揺さぶる大きな展開が少ない。守備のブロックを崩す効果的な動きやパスも少なく、連係ミスや技術的なミスもあって『1点』が遠かった。
後半、欲していた『1点』を相手よりも先に奪ったのは草津だった。63分、「(試合前日の)18時までセットプレーの練習をしていた」という廣山のFkを戸田がヘディングで合わせて、草津の今季初ゴール。草津にとってはまさにゲームプラン通りの展開となった。だが、このあとにもあった決定機をモノにできなかったことが、結果に大きく響いた。
ビハインドとなった千葉は、失点前にMF太田圭輔を入れ、サイドの突破力アップを図っていた。だが、失点後の68分にFW青木孝太をウイングの位置に入れてアレックスを左サイドバックに下げ、さらに74分にはFW巻誠一郎を入れて、前線にスピードと高さを加えた。前線のターゲットがネットだけであれば対応しきれていた草津守備陣だが、巻もターゲットに加わったことで対応が難しくなり、守備のブロックに亀裂が生じる。82分、巻、ネットとヘディングでつないだボールを拾った青木孝太がドリブルで持ち込み、草津のGK常澤聡とゴールポストの間にボールを冷静に流し込む左足のシュートで同点。後半だけで11本のシュートの猛攻は、同点弾で一気にボルテージが上がった千葉サポーターの声援による後押しに支えられていた。そして90分+2、ネットがファウルを受けて得たFKのキッカーのアレックスの強烈なシュートが決まり、千葉が劇的な逆転勝利を収めた。
痛恨の逆転負けとなった草津だが、試合後の副島博志監督や廣山が口を揃えたように「今季で一番の内容で、次につながる試合」だった。今節の収穫である粘り強い守備を継続し、相手の変化への対応力とシュート決定力をいかに上げていくかが、初勝利の鍵となる。
千葉は、あわや勝点0で終わりかねなかった試合で勝点3を得たことは、チームに自信を与える意味でも大きい。攻守ともに課題はまだ山積しているが、今はまず次節でも内容よりも勝利という結果を出すことが、何よりも今節の勝利をより意味のあるものにする。
以上
2010.03.29 Reported by 赤沼圭子
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