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【J1:第5節 仙台 vs 鹿島】プレビュー:3連覇中の王者と、ようやく対戦する機会をつかんだ仙台。球際で踏ん張りを見せ、ホームで一泡吹かせられるか。(10.04.04)

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4月4日(日)J1 第5節 仙台 vs 鹿島(13:00KICK OFF/宮城スチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch180 12:50〜(解説:鈴木武一、実況:松尾武史、リポーター:村林いづみ)
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極めて当たり前の話だが、Jリーグが2部制を敷いている以上、J2のクラブにとって「王者」との対戦は(天皇杯を除いては)願っても叶わないことだった。
 その点では、現在リーグ3連覇中、Jリーグの歴史上で見ても最強チームに数えられるのではないかと思われる、今の鹿島アントラーズと一戦交えることができるのも、それ自体が「昇格のご褒美」と考えられなくもない。「チャレンジする、という意味では一番いい相手。良いところを吸収したいし、一番多く学べる相手だと思う」(千葉直樹)、「代表クラスの選手が多く、その中で試合をするのは勉強になる。失うことより、得ることの方が大きいのは間違いない」(梁勇基)と、6年間のJ2生活を経てようやくチャンスを手にした選手たちも一様に、この一戦を楽しみにしている様子を見せる。
 また、今の仙台には、鹿島にかつて所属していた選手、コーチ陣が多い。「楽しみ。(対戦できるまで)長かった」と語るのは、2003〜05年の3年間を鹿島で過ごした中島裕希。さらにCFZ・ド・リオ移籍の1998年、横浜F・マリノスへ期限付き移籍していた2002年を除き、1997〜04年の長きにわたり鹿島でプレーした平瀬智行が、古巣相手のプレーを待ちわびているし、ベンチの手倉森誠監督、弟の浩ヘッドコーチ、そして佐藤洋平GKコーチも、皆鹿島での選手経験がある。「向こうのスタッフも楽しみにしているいるし、こういう形で会えるのは嬉しい」と、手倉森誠監督も感慨深そうだ。
 だが…間違っても仙台のこうした面々に、鹿島をそれこそレッドカーペット待遇で迎える気は毛頭無い。無敗の鹿島を、ホームの大観衆の前で止め、自分たちがこの日のニュースの中心になってやろうと、手ぐすね引いて待ち構えている。

 今の鹿島には、正直なところ死角が見当たらない。直前になって、内田篤人が右の内転筋を痛めたという情報も入ってきたが、父親の突然の死去という不幸に見舞われてしまったマルキーニョスも、どうやら帰国を取りやめてこの仙台戦に準備を進めるチームに残ったということで、チーム力の大きな低下は無いだろう。前節の山形戦は、山形のプレスを華麗にかいくぐり、しっかりと3得点の快勝。
 また、仙台にこの試合を楽しみにしている選手がいる一方、鹿島にも東北・宮城の地での一戦を待ちわびているであろう選手がいる。岩手出身の小笠原満男は、仙台のかつてのJ1時代である2003年にも宮城スタジアムでプレーしているが、今の鹿島で最も勢いに乗っている選手である。前節にプロ初ゴールである2得点を上げた遠藤康は実は宮城出身。上り調子での「凱旋試合」には、きっと多くの旧知の方々が観戦に訪れることだろう。こうした「みちのく勢」の活躍に、手倉森監督も「塩釜(遠藤は塩釜FC出身)の車はどうにもならないけど、岩手方面の車は、ちょっと入場に制限かけて…」と、彼らの調子をそぐためならばどんな手でも使いたいといった心境を、冗談の中に垣間見せていた。

 しかし仙台も、ただ鹿島に感心しながら、やられるのを待つわけにはいかない。決して大きくない鹿島の「隙」を見つけ、そこを突くべく、丹念な準備を進めている。
 仙台が狙うのは鹿島の「逆サイド」。そこを突くタイミング、方法、突いてからの崩し、フィニッシュへの結びつけ方…念入りに反復練習を繰り返す様が、仙台のトレーニングにはあった。
 そして手倉森監督がもう一つ勝機として挙げるのが、むしろ鹿島の強みである球際。「鹿島は伝統的に、球際はガツガツくる。そういう風にプレーできないと、鹿島の中盤では使われない。だからこちらも、体を投げ出して行くくらいの気持ちで臨まないと」という監督の思いを、選手ももちろん理解しており、千葉に至っては「そこで勝るしかない。あとは走り負けないこと。鹿島にボールは回されるだろうけど、それを追っかけ回すくらいの覚悟はできている」と、強い決意を示していた。
 その上で、後悔のない戦いを仙台は狙う。戦うべき所でのファイトは見せるが、鹿島に対して変な小細工を使う計画は仙台にはない。「どの試合でも臨む気持ちは一緒。自分たちは常にチャレンジャーなのだから、今まで自分たちがやってきたことをやって、鹿島にぶつかりたい」と梁勇基。その気持ちがあれば、冒頭の言葉の通り、試合後にはしっかりと「得るべき経験」を手にすることができるだろう。
 いや、経験だけでは気が済まない。序盤の4戦で、昇格組としては上出来な数字である勝点7を手にしている仙台だが、この最強クラブとの一戦で勝点を上積みできれば、今後にむけてさらなる自信となるのだから。

 最後に、明日観戦予定の両クラブサポーターへ一つお知らせ。昨年、序盤にここをホームとして使用した仙台のサポーターならば多少理解しているかもしれないが、郊外の高台にある宮城スタジアムのスタンドには、この時期厳しい冷気がまだ吹き込む。13時キックオフの試合と似た時間に行われた2日の練習、訪れた取材陣は、寒さに震えながらの取材となっていた。
 現時点で、明日の試合時刻の気象予想は晴れ、しかし気温は7度。山の気候はころころ変わることを踏まえても、最大限の防寒対策をして訪れることをおすすめしたい。

以上
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