今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第5節 草津 vs 熊本】レポート:風を味方につけた福王忠世の超ロングシュートで熊本が逆転勝利! 草津は悪夢の開幕5連敗。(10.04.04)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月3日(土) 2010 J2リーグ戦 第5節
草津 1 - 2 熊本 (13:04/正田スタ/5,372人)
得点者:18' 氏原良二(草津)、43' 矢野大輔(熊本)、51' 福王忠世(熊本)
スカパー!再放送 Ch183 4/5(月)20:00〜(解説:戸塚哲也、実況:梨子田友和、リポーター:木村雅子)
顔写真クイズ | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
終わってみれば両チームの勢いの差が、そのままゲーム結果に表れた。開幕以来覇気が乏しい草津は今ゲームでも勝点を奪うことができずクラブワースト記録となる開幕5連敗。一方、好調をキープする熊本は今節でも勝負強さを発揮して草津を一蹴、開幕5戦を無傷の3勝2分とした。勝負を分けたのは少しばかりの運と、ゲームを読む力の差だった。

ゲームの入り方としては草津も決して悪くなかった。氏原良二、杉本裕之を起点に全体を押し上げ、バイタルエリアへ攻め込んでいく。右サイドの廣山望も積極的にボールに絡みチャンスを演出、主導権を手繰り寄せる。そして18分に歓喜の瞬間が訪れた。カウンターからDFラインの裏へ抜け出した左MF高田保則がゴール前へ絶妙なクロスを配給する。

そのボールにヘッドで合わせたのは氏原だった。ケガで昨シーズンをリハビリに充てた氏原は「ヤスさん(高田)がいい飛び出しをしてくれたので自分は決めるだけだった。チーム全体で奪ったゴールだ」と2年ぶりのゴールを喜んだ。草津のスタジアムは今季初のホーム戦ゴールにより一気に活気付く。

1点のリードを奪った草津は高い位置でブロックを組み、熊本のパスコースを消していく。だが時間の経過とともにボールを保持する時間を奪われ、DFラインが自陣深くまで後退していく。39分、井畑翔太郎が迎えた決定機はGK常澤聡が決死のセーブで食い止めたが、直後の43分に左CKから矢野大輔の同点ヘッドを食らうことになる。GK常澤聡は「耐えなければいけない時間だった」と悔やんだ。

草津にとって不運だったのは、前半終了間際から「赤城おろし」が強くなり始めたことだ。吹きつけた北風は、風下の草津の進路を塞ぎ、風上の熊本を後押しした。51分に生まれた熊本の決勝ゴールのアシストは「風」だった。CB福王忠世が意表を突いて放った約55メートルのロングシュートが、風に乗ってゴールへと吸い込まれた。「GKが前に出ていたので最初から狙っていた。うまく風に乗ってくれた」という福王の機転が呼び込んだゴールだった。

逆転を許した草津は、ラフィーニャ、山田晃平をピッチへ送り出し、捨て身の攻撃を繰り出していく。だが、熊本を脅かすアタックを仕掛けることができずに試合終了のホイッスルを聞くことになる。熊本・矢野は「草津は手詰まりになるとクロスを入れてくるので、そのボールに対して競り負けないことを意識した」と振り返った。熊本は、先制を許したものの指揮官の的確な指示を実行して貴重な勝点3を獲得。高木監督は「攻守の部分でやるべきことを遂行した結果だ」と選手たちを称えた。

2戦連続で先制点を挙げながらまたしても逆転負けを喫した草津は、悪夢の開幕5連敗となった。チーム全体で奪った得点をチーム全体で守り抜くサッカーを標榜しているように見えるが、勝負どころで耐えられないゲームが続いている。廣山望は「耐えられないのは戦術以前の問題。基本的なことを抑えた上で監督の求めるサッカーを表現しなければいけない」と指摘する。

草津が開幕時期に苦しむのは初めてのことではない。過去にも勝てない時期が続いたことはあるが、チームには「ポゼッション」という戻るべき場所があった。しかし、新たなサッカーを作り込んでいる今季は、まだ戻れる場所はなく暗中模索が続いている。選手たちは同じ地図を持って目的地へ進んでいるのか、現在地を把握しているのか。チーム全体で共通意識を持てなければ、魅力あるサッカーを展開することはできない。連敗を止めるのも大事だが、長いシーズンを戦い抜くためには草津のサッカーを確立させることが急務だ。

以上

2010.04.04 Reported by 伊藤寿学
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着