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【J2:第5節 東京V vs 福岡】レポート:東京Vは永里封じ成功も、代わった岡本英也にゴールを許し初白星ならず。土壇場で追いついた福岡は、交代選手の活躍で昨季からの進化を証明。(10.04.04)

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4月3日(土) 2010 J2リーグ戦 第5節
東京V 1 - 1 福岡 (13:04/駒沢/3,145人)
得点者:55' 河野広貴(東京V)、85' 岡本英也(福岡)
スカパー!再放送 Ch183 4/5(月)22:30〜(解説:関塚隆、実況:田中雄介、リポーター:大竹七未)
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お互いに、ポジティブ・ドローと言えるだろう。

東京Vにとっては、ようやく掴んだ今季初の勝点『1』だ。
先制したことを思えば、残り5分で追いつかれたことで“勝点3を逃した”という受け止め方もある。しかし、ここまで3連敗しているチームにとっては、この『1』ポイントは非常に価値のあることは間違いない。

中でも、大きいのはやはりゴールだろう。
拮抗した状況のまま前半を終え、0-0で迎えた後半10分。右サイド深いところから柴崎晃誠が出した、相手DFの裏をつくロングパスに河野広貴が合わせ、得意の左足で落ち着いて流し込んだ。「晃誠君が、毎回けっこうあそこを狙ってきてたから、遅れてでも走ったら出てくるかなと思ってたら、こぼれてきた」(河野)。3試合ぶりとなる貴重なゴールを挙げたのが、攻撃の中心となるFW河野であり、しかも流れからの得点。東京Vの選手たちも「前線の選手が決めたのは大きい」と口々に喜んでいた。
ちなみに、河野は先月30日に二十歳の誕生日を迎えたばかり。その最初の試合で点を決められ、「良いスタートがきれた」と、久しぶりに笑顔を見せた。

また、内容そのものも、前節の柏戦からさらに前進を見せたのではないだろうか。
まず、最も重要とされるハードワークは、「最低限のベース」とされる前節の運動量を維持できていた。
飯尾、河野、高木俊幸といった攻撃選手の守備貢献も光り、福岡が得意のサイド突破を狙ってきても、サイドバックやボランチとともに2人、3人でしっかりとついて潰し、ボールを奪った。
特に、福岡の攻撃の中心であり、元チームメイトの永里源気へのケアはほぼ完璧で、永里本人も「完全に読まれてしまいました」と、試合後力なく話した。
現在好調の福岡攻撃陣を最少失点に抑えられたことは、チームとして自信につながるだろう。

また、今週明けからずっと試してきた、菊岡拓朗を本来の右サイドハーフに上げてボランチに高木善朗が入る形、今季初先発・初出場となった左サイドバックの吉田正樹の起用も奏功したといえよう。特に、高木善のボランチは攻守ともに効き、「良かったよ。後ろの指示もしっかりと聞いて動いてくれた。このまま続けていけばもっと良くなると思う」と、土屋征夫も合格点を与えた。

だが、やはり追いつかれた以上、課題から目をそらすわけにはいかないだろう。
1点リードの時点からの展開で個々に差が出てしまったようだ。『追加点を取りに行く』までの意識は共通していたが、ガンガン攻めるのか、回しながら時間を使って攻めるのか。どうように点を取りに行くのかの意識を共通させることが重要だろう。
さらに言えば、どの試合でも1失点は仕方ないと考えると、もう1点とれる力をつけることこそ、勝点3を得るための最大のテーマなのではないだろうか。この試合でも、ゴール付近までの形は作れるが、最後の一崩しで手詰まりし、シュートへと持ち込めない場面が散見された。ラスト一手をどう詰めるか。今後にぜひ期待したい。

残り5分の土壇場で追いついた福岡にとっては、文字通りポジティブな勝点1を持ち帰ることになった。
ピッチコンディションが芳しくなかったため、「試合前に、いつものつなぐサッカーではなく、長めのボールを入れて行こうと決めていた」(丹羽大輝)という。
結果が出ている本来の自分たちの形とは違う展開だけに、苦戦を強いられ、先制ゴールを許したものの、「そこであきらめないのが去年と変わったところ。今年はチーム全員が最後まであきらめない」と丹羽は語る。
その言葉を証明するように、途中から入った岡本英也がしっかりと結果を出したのは大きい。「自分はスタメンで出ていないので、途中出場であってもアピールしなければいけない立場。そこで初ゴールできたのは良かった」(岡本)。チームの底上げという意味でも価値ある同点弾となった。
「次は、ホームでもう一度自分たちのサッカーを見せたい」永里は、次節の勝利を誓っていた。

一方、東京Vはこの勝点『1』が、今後にどう影響をもたらすのだろうか。
少なくとも、富澤清太郎の口から「今日は、何よりも楽しく前向きなサッカーができる時間があったことが本当に嬉しかった。特に若手の選手が目を輝かせてプレーしているのが見られて、後ろから見ていてもワクワクした」という言葉が聞かれたことだけでも、『1点』以上の収穫があったように思う。
「苦しんでいるからこそ、勝ったときの喜びが大きいでしょ」と、土屋。待望の初白星へ近づく一歩は、確かに踏み出せたようだ。

以上

2010.04.04 Reported by 上岡真里江
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