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【J1:第5節 磐田 vs G大阪】レポート:エースが2ゴール2アシストと大活躍の磐田。3度のリードは追いつかれたが、最後は全員の執念で今季初勝利をつかむ。(10.04.05)

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4月4日(日) 2010 J1リーグ戦 第5節
磐田 4 - 3 G大阪 (14:03/ヤマハ/10,603人)
得点者:30' 前田遼一(磐田)、36' 橋本英郎(G大阪)、54' 前田遼一(磐田)、74' 平井将生(G大阪)、75' パクチュホ(磐田)、76' 平井将生(G大阪)、82' パクチュホ(磐田)
スカパー!再放送 Ch181 4/6(火)11:00〜(解説:桑原隆、実況:大石岳志、リポーター:荒木麻里子)
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手に汗握るシーソーゲームとは、まさにこのこと。お互いに守備面で問題があったとはいえ、非常に観て楽しい、興奮させられるゲームであったことは間違いない。そして磐田にとっては、本当にうれしい今季初勝利となった。

磐田のスタメンは、右太ももの裏側を痛めた駒野友一に代わって山本康裕が右サイドバックに入り、ボランチには水曜日のヤマザキナビスコカップ・浦和戦に続いて上田康太が起用された。それに伴い成岡翔が左の2列目に上がったという3カ所が、前節・京都戦から代わった部分。対するG大阪は、前節・仙台戦とまったく同じメンバーでこの試合に臨んだ。
立ち上がりは、G大阪がロングボールを多めに使い、磐田のDFラインを下げさせる狙いでスタート。だが、磐田はセカンドボールもしっかり拾って、京都戦のようにジリジリと引いてしまうことはなかった。ただ、9分にはロングボールで平井将生に簡単に裏をとられてシュートを打たれるなど、その後の失点を暗示させるようなシーンも散見。また、右サイドバックに不慣れな山本康裕の裏を突かれて、10分と14分に決定機を作られたが、ここはGK八田直樹がファインセーブでピンチを救った。

その後チームが落ち着いてくると、今度は磐田の良い面が目立ち始める。とくに大きいのは、上田が入って中盤に落ち着きが出たこと。上田はシンプルに縦につけるパスと、横にボールを動かしてサイドで基点を作るパスをうまく使い分け、これまでのように縦に急ぐばかりでなく、きっちりボールを保持してラインを押し上げる時間も作っていった。
また、速い攻守の切り換えで前からの守備が機能したことも、もうひとつのプラス要素。そこでボールを奪えなかったとしても、「中にパスを入れさせないように意識した」(成岡)とパスコースを制限し、パスが出たところで後ろの選手が素早く寄せてボールを奪い返すというシーンを数多く作った。
逆にG大阪の側から見れば、簡単にボールを失いすぎていたことが、G大阪らしくないところ。とくに前線でボールが収まらないのが響いて、なかなか攻撃のリズムを作れなかった。その中で、セカンドボールも磐田がよく拾い、15分過ぎからは完全に磐田ペースで試合が進む。
そして30分には、攻め上がる余裕が出てきた山本康が左足で強烈なミドルシュート。これはGK藤ヶ谷陽介が何とか弾いたが、高く上がったボールを前田遼一が頭で押しこみ、磐田が自分たちの流れになったところで先制点を奪った。
しかし36分には、高木和道の左クロスからニアに飛び込んだ橋本英郎に決められ、すぐに同点に追いつかれてしまう。橋本に対して誰もマークについていなかったことは、非常にもったいない部分だった。

それでも流れは大きく変わることなく、前半は最後まで磐田が押し気味。そこでG大阪の西野監督は、ハーフタイムで大胆な采配を見せる。後半の頭から、調子の上がらないチョ・ジェジンに代えて佐々木勇人、センターバックの中澤聡太に代えて安田理大を入れ、その2人を中盤のアウトサイドに置いて(佐々木が右、安田が左)、システムを3-6-1に変更。中盤を厚くして、ボールの収まらないトップではなく、サイドを基点に攻めていく形に変えた。
3バックに変えたのは、前半抑えきれなかった磐田の2トップに対応する狙いもあったが、付け焼き刃の3バックでは、マークも徹底しきれない。磐田のボランチに対するプレッシャーも甘く、クロスボールに対するゴール前のマークも甘かった。
磐田の側から見れば、たとえば京都のように前田とイ・グノを集中的につぶしてくるような戦い方をG大阪がしてこなかったのは好都合。それがG大阪のスタイルではあるが、前述のような甘さが各所で見られれば、調子の上がってきた日韓コンビを抑えることは難しかった。
とくに前田は、PK以外の初ゴールを決めてから急激に調子を上げ、後半9分には成岡の左クロスを見事にさばいて左から叩きこみ、この日の2点目を決めた。

しかし29分には、交代出場のドドのポストプレーから簡単に中央を割られて、平井に決められ再び同点。だが、その1分後には、交代策で2列目に上がっていたパク・チュホが、前田のパスからJリーグ初ゴールを力強く蹴り込んだ。
しかししかし、その1分後には遠藤保仁のロングパスからあっさりと平井に裏に抜け出されて、3回目のリードも守りきれなかった。磐田としては、前線と中盤が良くなってきただけに、最終ラインの集中力というところは、次に向けての大きな課題となる。

それでも磐田が勝ちきれたのは、全員が“ホームで何としても勝つんだ”という気持ちを強く出しながら最後まで戦い抜いたからこそ。それを象徴したのがパクのプレーだった。37分に前田のスルーパスで左からゴール前に突進し、DFに押されながらも力強く踏ん張り、強引にGKもかわして、最後は身体ごと押しこんで4点目を奪った。
そして、これまでの磐田なら最後はゴール前にへばりついて守る時間が長くなったが、今回は前からのプレッシャーも維持して必死にラインを上げ、前田らが前線で頑張ってキープして時間を稼ぐ。4分のアディショナルタイムでCKが続いた場面では、11人全員がゴールエリア内に入るほどの手堅いゾーンディフェンスでゴールを守り、4度目のリードは本当に全員の力で守りきった。

大量失点で敗れたG大阪は、未だ今季初勝利を挙げられず、3分2敗で17位に転落。攻守においても、采配においても、何かちぐはぐだった。この苦境を脱するためには、何よりもひとつ結果を出すことが一番の薬だろうが、2得点の平井を除けば、選手個々のプレーに冴えが見えないのは気になるところだ。
一方、これでようやく片目が開いた磐田のほうは、中盤でも明るい材料が増え、2ゴール2アシストとエース前田が大活躍したことが最大の収穫。2トップの調子が上がれば、やはり得点力はかなり出てくるチームだということも証明した。次は、それを維持したまま失点を減らすことが、勝点を積み重ねていくためには欠かせない。

以上
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