チームに合流してから1カ月が経とうとしている、笑顔の素敵なパウリーニョ選手(遠目に見ると格闘家のジョシュ・バーネットに似ていると思うのは・・・気のせいでしょうか)。会見では「日本語はとても難しい」と言っていたものの、「1日1語」を目標に日本語を猛勉強しているだけのことはあり、目が合えば「大丈夫」と声を掛けてくれるなど、勉強の成果が見て取れます。生真面目な性格に加え、21歳と若いことから物覚えは早く、そのスピードに通訳の金城義夫さんは「僕のポジションが危ないかも」と苦笑いを浮かべるほど。また、「つく(靴の間違い)」、「きもの」などの単語も書けるようで、先日メディア陣に披露する一幕も。
日本のサッカーだけでなく、文化にも順応しようとしているパウリーニョ選手ですが、「日本は蒸し暑く、風がありません。ブラジルの暑さとは少し違いますね」と、日本の真夏の暑さには少し戸惑っているようです。先日の横浜FC戦では終盤に疲労が見えたことで途中交代。でも、「慣れれば問題ないよ」と、キラースマイル。確信はないのですが、たぶん大丈夫でしょう。暑さに滅法強そうな廣瀬浩二選手が「今日は、やばい」と嘆いていた人工芝でのトレーニングでも、激しく動いていましたから。
もうひとつの悩みは、「FKの時の壁が近い」こと。ブラジルと比較すると近く感じるそうですが、違和感を取り除くために居残りでのトレーニングを欠かしません。日本の環境と同様、これまでと違うピッチでの環境にも適応すべく、日々努力を重ねています。「FKを蹴るのは好きですね」と、嬉々として話すパウリーニョ選手の右足が直接ゴールネットを揺らす日も、そう遠くはないかも。
一通り話を聞き終え、「アテアマニャン(ポルトガル語で『バイバイ』)と言ったところ、すかさず日本語で「また明日」と返してきたパウリーニョ選手は、少し自慢げな笑みを浮かべながら帰宅したのでした。
以上
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2010.08.05 Reported by 大塚秀毅
J’s GOALニュース
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(C)大塚秀毅
落書きじゃないですよ。パウリーニョ選手、直筆の日本語。
(C)大塚秀毅
居残りでFKの練習をするパウリーニョ選手。
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