9月1日（水） 2010 ヤマザキナビスコカップ
Ｆ東京 1 - 1 清水　（19:00／味スタ／12,510人）
得点者：68' 岡崎慎司（清水）、79' 森重真人（Ｆ東京）
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●長谷川健太監督（清水）：
「平日にもかかわらず、静岡からたくさんのサポーターが来てくれて本当に感謝しています。選手たちも中２日という日程の中、静岡よりも蒸し暑い東京で９０分間よく戦ってくれたと思います。ホームで２ndレグが残っているので、残り９０分間をしっかりと戦って次のラウンドにいけるようにしっかりと準備していきたいと思います」

Q:攻撃に危険な雰囲気がなかったのは、小野伸二選手の欠場が影響しましたか？
「この暑さの中、５連戦という状況はやっているほうしか分からないと思います。目の肥えた人たちには、今日のサッカーではご不満だと思います。ベンチからしても、もっといいサッカーができるはずなのにできない。ただ、そこでベンチがカリカリしても何も始まらない。本当に選手たちは、そういう状況の中でアウェイゴールも取ったわけですし、次のラウンドに向けて９０分間戦うという姿勢を見せてくれた。それ以上は、なかなか無理を言えないのかなと思います。
いいゲームをというのであれば、やはり日程を考えていただきたい。ＦＣ東京は中３日。城福監督も新潟戦の後に、中２日と中３日の１日の差は大きいという話をしていたと思います。我々清水も、新潟戦では中２日でのゲームを戦い、新潟は中３日でした。もちろんスケジュールは決まっていることなので、仕方がないことだと思います。ただ、今年の暑さは少し異常だと思います。その中で、中２日で試合をしなければいけない。もっといいサッカーを見せたいと思いますし、攻撃的なサッカーを貫きたいという気持ちもあります。

今日のゲームも、ＦＣ東京の良さを消して引いて戦ったつもりもありません。そういう中で、強固に作られたブロックの間を通してだとか、しっかりサイドに寄せて逆サイドに展開するといったことは難しかった。小野伸二選手がいれば、そういうボールを出せたかもしれませんが、今日の中ではなかなかそういったことが出てこなかった。だからこそ、彼の価値がある。伸二がいい状態で、ホームゲームを戦うためにも今日は帯同させなかったという意味合いもある。１週間、１０日ぐらいあるので、彼なりに調整して欲しい。彼も疲れている中、もっといいプレーを見せたいという思いがあってこの日程でストレスが溜まっている。そういう意味でも今日は帯同させなかった。２日、３日休養が取れたので、いい状態でホームゲームを戦ってくれると思います。そういう期待もあります。

先ほど話したとおり、今日出場した選手はよくやってくれたと思います。また、いい試合だったねと言われるようなゲームを目指していきたいと思います」

Q:今日は、まとまったいい守備ができたと思いますが？
「中２日の中で新潟戦を戦った中、最低限の質は掴んでいた。メリハリをどうつけるか？もっとコンディションがよくて、気候も涼しければ、もっとアグレッシブな守備もできる。この日程では、なかなかそのアグレッシヴさを求めることは厳しい。この夏の中旬から痛感したこと。理想を言えば、切り替えを早くして相手陣内でハーフコートゲームをやるぐらいのつもりでできればいい。だが、そうできない現状も日本にはある。そういう意味では今日は現実的に戦えたと思います」

Q:今日は仕方ないと、割り切れるようになったのはいつぐらいからなんでしょうか？
「それは最近だと思います。新潟との試合は凄い衝撃的でした。ここまで動けないのか。８月は、６試合があって移動を含めて日程もタイト。スペインがワールドカップに優勝してどういうサッカーが求められているのか。進むべき道はどこなのか。我々Ｊリーグの監督も考えなければいけない。そういう中で、少しずつ答えをピッチ上で出していきたい。言い訳はしたくないが、この暑さの中でフルに走り回ってとにかくアグレッシブに戦うということは厳しいと思います。１週間に２試合というのは、選手の立場にしたら悲鳴を上げている選手もいる。壊れてもおかしくない。（それでも）やらなければいけない。それがプロ選手であり、勝たせなければいけないのが監督。そういう意味では最低限の結果。そう思えるのも、今年は開き直っていい意味でチャレンジしてやろうという思いがある。そういう部分も影響している。今まで散々守備的といわれ続けてきた。たまには攻撃的に１年間やってみて、今までリーグ21節を終わって42得点はリーグ最高なので、そういう形で終われるように最後までみんなでアグレッシブに戦いたいと思います」

以上