9月5日(日)第90回天皇杯2回戦 新潟 vs 金沢(18:00KICK OFF/東北電ス)
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チケット情報 |天皇杯特集
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新潟の天皇杯初戦は、完全勝利とともに戦力の底上げが期待される一戦になる。その1人がMF田中亜土夢。FWでのスタメン起用が濃厚だ。得点に絡むことでリーグ戦終盤に向けてアピールする。
ようやくめぐってきたチャンス、田中は準備を整えて臨む。3日の紅白戦では主力組に入って、大島秀夫と2トップを組んだ。ミシェウ、マルシオ・リシャルデスのパスに反応してゴール前に飛び出す。大島のポストプレーから前線に絡む。「ミシェウやマルシオからいいボールが出てくるし、大島さんのポストプレーは正確なので、動きやすいです」。これまで比較的中盤のサイドで起用されることが多かったが、金沢戦は最前線。「ゴールに近い位置のほうが、いい動きができる」。新潟の黒崎久志監督も長所を認める。
今季は出場機会をうかがう日々が続いている。ここまでリーグ戦の出番はスタメン1試合、途中出場1試合にとどまっている。ベンチ外は13試合。公式戦のスタメンは4月10日のリーグ戦第6節浦和戦以来になる。調子が悪いわけではない。マルシオ・リシャルデス、ミシェウ、チョ・ヨンチョルら強力な前線のメンバーに食い込む機会がなかなかなかった。
それでも気持ちが切れたことはない。「いつ出番が来てもいいようにしていました」。午前で練習を終えた後は自主的にプールトレーニングを行った。猛暑の中でもコンディションはきっちりと保っている。
矢野貴章がドイツ・フライブルクに移籍した。チョは韓国代表に招集され、不在。天皇杯は田中にとって、今までの積み重ねを発揮する絶好の機会なのだ。「圧倒的に勝ちたいです」。その中での自らのテーマは「得点すること」と明確だ。
金沢は3日の1回戦でJAPANサッカーカレッジに3-0で快勝。新潟への挑戦権を得た。中1日、しかもアウェイへの移動と、厳しい日程の中で2回戦を迎える。
メンバーには久保竜彦、根本裕一、山根巌らかつてJリーグのトップクラスで活躍した面々がそろう。1回戦では彼らをスタメンでは起用しなかった。一見、チームコンディションの面に不安があるが、主力に限ってみれば万全の状態に整えてある。先制点を奪えば新潟を混乱させる地力は持っている。
新潟はチョのほかに、日本代表のDF永田充、U-19日本代表に招集されたDF酒井高徳も不出場になる。とはいえ、ホーム戦で中1週間の試合日程と恵まれた条件。当然のように結果と内容が求められる。田中以外にもDF内田潤、鈴木大輔とリーグ戦ではサブメンバーに回ることが多い選手のスタメン出場が予想されるだけに、チーム一体となって文句なしの勝利を目指す。
新潟の狙いは、立ち上がりから集中力を切らさずに自分たちのペースに持ち込むこと。金沢は要所を守り抜いて新潟の焦りを誘いたい。どちらにとってもミスからの失点が致命傷になる。
以上
2010.09.04 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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