9月5日(日)第90回天皇杯2回戦 横浜FM vs 長崎(19:00KICK OFF/ニッパ球)
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チケット情報 |天皇杯特集
NHK-BS1生中継 19:00〜
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横浜F・マリノスの対戦相手が、Jリーグ準加盟クラブで現在JFL6位のV・ファーレン長崎(長崎県)に決まった。
3日の1回戦で長崎は、初出場の環太平洋大学(岡山県)と戦う。前半は守備を固めた相手に苦戦したが、49分に先制すると攻撃が爆発。佐藤由紀彦(前ベガルタ仙台)の2ゴールを含む、4―0で快勝している。
横浜FMと長崎の接点は少なくない。まず、前回大会の天皇杯2回戦で対戦したことは記憶に新しい。長崎で開催され、4−0で横浜FMが圧勝。渡邉千真が故郷で、プロ初のハットトリックを達成した。
その渡邉と兵藤慎剛の母校は国見高校。2人とも高校選手権優勝を経験したが、当時の監督は現長崎の代表取締役社長・小嶺忠敏氏である。昨年の長崎戦後、渡邉は「久しぶりにお会いして緊張した。高校時代を思い出したし(苦笑)」と、恩師との再会を懐かしむ。
また、渡邉と兵藤の大先輩も長崎には在籍。それは国見高OBの38歳、原田武男(前アビスパ福岡)。彼は早稲田大学卒であり、2人にとっては大学の先輩でもある。原田は大学卒業後、横浜フリューゲルスで5年間プレー。今回、試合会場はニッパツ三ツ沢球技場だけに、ピッチに立てば感慨深いはず。
それは、長崎の佐藤由にも言える。彼は03〜04年に横浜FMでプレーした。03年には右サイドで定位置をつかみ、J1優勝に貢献。それだからか、昨年の対戦後には、横浜FMゴール裏から「由紀彦」コールが起きる。ファン・サポーターも彼との再会を楽しみにしているに違いない。
さらに、今季から長崎の指揮を執る佐野達監督(前ザスパ草津監督)も、横浜と縁が深い。彼は現役時代、センターバックとして日産自動車(現横浜FM)の黄金期を支えた一人。横浜FM・木村和司監督は、かつてのチームメイトである。年齢的には木村監督の方が5歳上だが、指導者としてのキャリアは佐野監督の方が断然長い。また、後者は現役時代、ファイタータイプとしてならした選手だ。今回は指導者としての経験と、最後まであきらめないスピリットで、『偉大な先輩』から金星を狙う。
横浜FMは、日本代表の中澤佑二、栗原勇蔵のセンターバック2枚を欠くことになる。長崎がつけ入る隙は、そこ。裏への飛び出しに長けたFW有光亮太(前アビスパ福岡)が、ゴール前で勝負することができれば、普段と違うメンバーで臨む相手DF陣を動揺させることができるかも。だが、そのためには佐野監督が提唱する『全員攻撃・全員守備』を90分間貫き、粘って戦えるかが鍵となる。逆に前回の対戦のように先制点を献上後に、あっさり2点目を失うようでは、昨年と同じ結果になってしまう。
注目の中村俊輔は、右足付け根に違和感があるため、3日の練習を一部別メニューで調整しており、欠場する可能性もある。だが、横浜FMはホームで戦えるうえ、相手の長崎は中1日で戦うわけだ。好条件のなか、負けることなど許されない。第72回大会以来となる天皇杯制覇に向け、大勝スタートだけが望まれる。
以上
2010.09.04 Reported by 小林智明(インサイド)
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