今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第26節 浦和 vs C大阪】レポート:「勝ち癖」ついた浦和、C大阪を退け公式戦10試合負けなし!(10.10.17)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月16日(土) 2010 J1リーグ戦 第26節
浦和 2 - 0 C大阪 (15:05/埼玉/32,902人)
得点者:14' エジミウソン(浦和)、79' 原口元気(浦和)
スカパー!再放送 Ch181 10/19(火)後09:00〜
新機能/試合速報一覧はここをクリック!!
クラブサポーター対抗totoリーグ投票受付中!
----------
立ち上がりはどちらのペースとも言えない静かな滑り出しとなった。前線でフィジカルの強さを見せつけるアドリアーノを起点にC大阪が若干優勢に試合を進めるものの、互いにジャブで牽制し合う緊迫した空気が漂っていた。

そんななか、先制点を奪ったのは浦和だった。14分、C大阪が自陣深くからボールをつないでゲームを組み立てようと、マルチネスがペナルティエリアで余裕を感じさせるようなボールキープを見せる。だが、高橋峻希がその油断を見逃さなかった。危険を顧みずにボールを持ち続けようとする背番号10に対し、「あのシーンは相手が持ちすぎてくれた」と素早くプレッシャーをかけてボールを奪うと、これがエジミウソンの先制弾につながった。

1つの軽率なプレーが試合に与えた影響は大きく、ここから展開は大きく変わった。ビハインドを背負ったC大阪は攻勢を強め、浦和は守勢に回る時間が増えていった。ただ、それは必ずしもC大阪の試合になったことを意味しなかった。

浦和はC大阪に好き勝手やらせていたわけではなかった。「ボランチのところにあんまりいくと、俺とハジ(細貝)の間に選手が入ってきて、そこにボールを入れられるから、それをやられないことを優先してプレーしていた」と柏木陽介。相手ボランチにプレスをかけにいかなかったため、自陣に押し込まれる時間は多かったが、中盤とDFラインの距離をコンパクトに保ち、C大阪最大の武器である家長昭博、乾貴士、清武弘嗣のスリーシャドウにスペースを与えないことで危険な場面はあまり作らせなかった。

受け身になりすぎて、スリーシャドウに前を向かれてボールを持たれる場面もあったが、それでも最後のところで踏ん張った。「最初の失点がキツかった」と丸橋祐介が振り返ったように、C大阪は、1点リードという状況をうまく生かす浦和のしたたかな戦いぶりに手を焼いた。ボールを圧倒的に支配しながらも、相手が前に出てこないためフィニッシュまでもっていくことが難しかった。ポゼッションとキレイな崩しに傾倒するあまり、縦に強引に割って入る力強さには欠けた。

浦和はずっと受け身だったわけでもない。前がかりになるC大阪の隙を突き、鋭い反撃を見せた。相手の足が止まり出すと、ボールをつなげるようにもなった。70分には柏木がフリーランニングから宇賀神友弥のパスを受け、C大阪に冷や汗をかかせた。

そして79分、浦和に試合を決定づける2点目が入る。左サイドでボールを持った原口元気がカットイン。得意のドリブルでマークを次々とかわすと、最後は右足を一閃。弾丸ミドルがゴール右隅に突き刺さった。その瞬間、スタジアムは地鳴りのような大歓声に震えた。

原口はずっとゴールがなくて苦しんでいた。「全体練習後に何回やっても入んなくて、練習しても入るようになるかなと不安になったこともある」。それでもトレーニングは決して欠かさなかった。「すごい高い壁にぶつかったし、悩みまくった。でも練習するしかないと思って、練習だけはやめなかった」。不安に苛まれながらも己を信じて続けた研鑽が実に16試合ぶりとなる今季2点目を生み出した。

----

浦和は確実に成長している。この試合、内容的には決して満足できるものではなかった。「レッズらしくはなかった」と高橋が語ったように、パスをつないで積極的に攻撃を仕掛けるアグレッシブな姿は陰を潜めた。シュート数はわずかに6本、ポゼッションでもC大阪の後塵を拝した。

サッカーが採点競技だったとしたら、C大阪に軍配が上がっていただろう。乾、清武、家長を中心とした華麗な仕掛けとパスワーク。どちらがより持ち味を発揮したかと言えば、アウェイチームの方だ。「そういう部分ではC大阪の方が全然うまかった」と柏木も認めている。

だが、勝ったのは浦和だ。試合状況に応じてやるべきことを選手全員が理解し、チーム一丸となって戦えているからこそ劣勢になっても慌てない。「守備の意識が強くなって、さぼる人もいなくなった」と高橋も胸を張る。思い通りのサッカーができないとすぐに浮き足立つ、かつての姿はもうない。

これで浦和はリーグ戦3連勝で8試合負けなし。天皇杯を含めると公式戦10戦負け知らずだ。「勝ち癖がついてきた」とは柏木の弁だが、確かに浦和は“勝ち方”を覚えてきている。

残り8試合で3位(G大阪)とは勝点5差。C大阪との天王山を制し、いよいよACLが見えてきた。

以上

2010.10.17 Reported by 神谷正明
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着