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【J1:第30節 仙台 vs 磐田】レポート:球際の強さと前への勢いを見せた仙台が、後半戦わずか1敗の磐田を圧倒する快勝。次節にも残留決定の可能性が。(10.11.15)

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11月14日(日) 2010 J1リーグ戦 第30節
仙台 3 - 0 磐田 (17:04/ユアスタ/13,675人)
得点者:35' 中原貴之(仙台)、41' 鎌田次郎(仙台)、85' 中島裕希(仙台)
スカパー!再放送 Ch183 11/15(月)後02:00〜
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前節、仙台は、残留のためにホームでの勝利がもはや必須となっていた神戸の迫力に圧倒され、アウェイで2-0というスコア以上の惨敗を喫した。これにより残り5試合で降格ゾーンの16位にいる神戸と勝点差5にまで詰められてしまった。勝利により勝点3が与えられる現行の制度では、文字どおり1試合が終わるごとに順位表上の状況がころころと変わるのは致し方ないこととはいえ、28節に京都戦で勝利した後の楽観ムードは、神戸戦の結果によって一気に吹き飛んだ感があった。
だがそれはつまり、仙台も前節の神戸と似たようなシチュエーションとなったことを意味した。遠ざかったと思った対岸の火事から、少し尻に引火しかかった状況で迎えたホーム戦。仙台にとってはある意味、相手がどこであろうと関係なかった。
自らの前節の戦いぶりに対する反省を踏まえつ、対戦相手の磐田について仙台・手倉森誠監督は「自分たちが前節出来なかったこと(球際の激しさ、テンポ、サッカーで勝利を分ける原則的なこと)を磐田はやって、ヤマザキナビスコカップを制した」と語っていたのだが、終わってみればそうした磐田のお株を奪い、磐田・柳下正明監督に「恥ずかしいゲームをしてしまった」と言わしめる快勝。今節神戸が新潟と引き分けたことで、結果によっては次節にも残留を決められる状況へと、自らを進めている。

実は立ち上がりこそ、磐田にも決定機が多くあった。開始直後にCK から古賀正紘がゴール正面で頭を合わせたのを皮切りに、ジウシーニョが流れの中からとCKから、同じく船谷圭祐も一発と、フリーでシュートを放たれる場面が続き、仙台に肝を冷やさせていた。
しかし、仙台もこの日は負けていない。試合序盤のCKがクリアされたところ、ペナルティーエリアすぐ外から斉藤大介が押さえの効いたボレーを放てば、その後も高い位置で奪ってから素早く縦に展開する攻めが冴え、右サイドの太田吉彰が放ったゴール左への完璧なセンタリングに合わせて入ってきた梁勇基の完璧なヘッドなど、カップウィナー磐田を脅かすシーンを何度も作る。だが、こうした仙台のチャンスのほとんどに立ち塞がったのが、GK川口能活。斉藤のボレーも、弾道の美しさを超える素早い反応の美技で逃れると、梁のヘッドにも惑わされることなく冷静に構えて跳ね返し、そのこぼれ球に詰めた赤嶺真吾のシュートも止める。蘇るのは、2点のビハインドを受けて猛攻を仕掛けるものの、時間が経つごとに乗ってきた川口に次々と止められ、反撃を後半ロスタイムの梁の直接FKまで待たざるを得なくなった、J1・J2入れ替え戦第2戦の光景。少々漂う、仙台にとっては好ましからざる展開への予感。

だがこの日の仙台には、それをこじ開ける「勢い」があった。
ピッチ状況もあり、互いに長いボールや大きな展開を多用することとなったこの試合、カギはそこから生まれるルーズボールの争いだったのだが、前節の反省もを活かして球際で鬼気迫る動きを全員が見せた仙台が、徐々にペースを掴んでいく。さらには、ボールを前へ前へ持っていく意識も、それを引き出す前線の意識もみなぎっていた仙台は、特に赤嶺が右サイドに流れて深い位置でボールを受けた後、粘ってCKを得るプレーを立て続けに披露(赤嶺は試合後「このプレーは狙っていた」と振り返っている)。
そのCKからまさに、川口をこじ開ける先制弾、そして2点目が生まれた。35分、梁が入れた右CKは一旦、蹴ったばかりの梁がいる右サイドにこぼれるのだが、そこからボールを受けた右45度の太田は、冷静なフェイントでチェックをかわすと、右足でファーサイドに狙い澄ましたセンタリング。そこに走り込んだ渡辺広大の強烈ヘッドはまたも川口に止められたかに見えたが、その足元に落ちたボールを中原貴之がしっかり詰めて押し込んだ。さらに6分後には、梁のまたも右CKを、今度は鎌田次郎がヘッド一発で決める。
こうなると後半、仙台はシーズン後半戦の好調時を取り戻し、守りを固めることが出来る。ハーフタイムに2人の交代を行い反撃を試みた磐田だったが、密集陣形を形成した仙台のゴール前で決定機を掴むことは出来なかった。J1での通算100ゴールまであと2点と迫っていた前田遼一も、この日は前線で生きたボールを受けられず、中盤浅い位置まで戻ってくる光景が多く見られたが、これ自体が仙台の守備の集中を表していたとも言える。
試合は2点差でしばらく進んだが、むしろ後半の決定機は仙台に多くあった。そして85分、右サイドをするすると抜け出した斉藤大介からの速いセンタリングを、途中投入された中島裕希がニアで合わせてだめ押しの3点目。彼のJ1初ゴール、直後には、引退表明後初のホーム戦だった千葉直樹を、サポーターの待つピッチへ投入できたこと、そしてもちろん、第20節大宮戦以来となる3点差勝利、さらに完封と、これ以上ない要素を全て揃えての快勝を仙台は飾った。

リーグ後半戦でわずか1敗だった磐田に土を付け、その磐田にも勝点差3まで迫った仙台。16位神戸との勝点差は7に開き、再び残留への光がまぶしく輝きだしているが、この日の仙台の戦いぶりは、自らのチームの力がJ1にいるに値することを、いくばくか証明するものとなったのではないか。

以上
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