11月20日（土） 2010 J1リーグ戦 第31節
磐田 0 - 0 山形　（17:04／ヤマハ／10,118人）
スカパー！再放送 Ch185 11/21（日）前05:00〜
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●長島裕明ヘッドコーチ（山形）：

「中2日でアウェイという厳しい状況だったんですが、勝点3を狙いつつ、最低限の勝点1は取れた。あと2日うまく調整して、今度はホームの京都戦で勝点3を取れるようにという話を今、選手たちにして、ここに来ました」

Q：内容的には優位に立てていたゲームだったと思いますが、ゲームプラン通りにできたのか、あるいはもう少しやりたいことがあったのか、そのへんはいかがですか？
「まずは、けっして優位に立っていたとは思ってなくて、ジュビロの中盤、それと前田選手、ジウシーニョ選手をどうしっかり抑えつつ、うまく相手のオープンスペースだったり背後を突いて、どうゴールを取るかということを考えてました。受ける時間が長いのも想定通りで、あとは何度か決定機があったんですが、そこを何人かのうちの誰かが決めればというところですね。だから、山形らしい戦い方、守り方はできたけれども、最後の決定打を出すことはできなかったというところが反省点ですね」

Q：前半の終了間際に石井秀典選手を代えたのは、何かアクシデントがあったのですか？
「ちょっと体調が芳しくなくて…連戦なのでみんな何か抱えていて、万全の選手は少ないんですが、相手の2トップが一瞬のスキをしっかり狙ってくると。できればハーフタイムで少し西河にボールを蹴って、ヘディングでもさせて、全体に状況を伝えた上で入れることができれば良かったんですが。ここのところ前半の終わり方で、そこまで良いゲームをやっていても失点している。逆にジュビロはそこを突くのがうまいというのがあったので、念のため早めにジャッジした。西河自体も、先日の天皇杯で120分プレーしている中で、すごく心身ともに良い状態だったんですね。だから、いきなりこの場に入れても問題ないだろうという判断をして起用しました」

Q：小林伸二監督が退席になって急きょ巡ってきた初采配について振り返ってもらえますか。
「まさか自分が監督役でベンチに座るということは考えてなかった。小林監督が退席になりかけているときが何回かあって、それを止めていたんですが、今回はちょっと止められなくて、その止め方を覚えなきゃいけないなというのがまず反省点で(笑)。いちばん恐れていたことが起こったなという中で、自分なりの今まで経験とかそういうものの集大成を出せる90分だなと思って試合に臨みました。あらためて日頃の監督の偉大さとか…自分がヘッドコーチで責任ある立場とはいえ、その何倍も何十倍も監督というのはいろんなことを考えたうえで、あの場に立たなきゃいけないんだなというのを、すごく感じました。本当は、勝って残留をより近づけて、さらに上を目指すチームとして、監督とバトンタッチしたかったし、伸二さん（小林監督）のホッとする顔とか喜ぶ顔を選手みんなに見せたかったです」

Q：残留にこれで大手がかかったことについては？
「毎年このクラブと契約するたびに、残留できるかなとか、降格するかもしれないなという覚悟を決めて契約しなければいけない部分もあるんですね。大げさかもしれないけど。極端なことを言うと、最悪全試合負けるかもしれない。それでも、選手や山形の人たちに喜んでもらったり応援してもらったりするために、僕らはやっている。そういう意味では、今年は降格圏に1回しか入っていないのかな。だから、あんまり気にしてないというか。いつも監督が選手に言うんですが、下を見るよりもやっぱり上を見ようと。それで上を見ながら1試合1試合やっているうちの現時点というだけなので、そこは勝点3を取れなくて申し訳ないなという気持ちのほうが大きいですね」

Q：今日は磐田のシュートを5本に抑えたわけですが、守備面についてはどこが良かったですか？
「まずはいちばん最初に言った、相手の得点源である前田選手、ジウシーニョ選手を何とかうまく抑えられたというところと、このところ（磐田の）中堅というか若手クラスがすごく良い動きをしてきているなというのがあったんですね。そのへんが僕らにはない、イヤな所イヤな所に顔を出してくると。それをうちのアンカーの佐藤健太郎と、シャドーの増田と秋葉がすごく良いバランス感覚でうまく適応して対応してくれたんですよね。もちろん全員の力なんですけど、秋葉にしても増田にしても、ちょっと体力的にきついんですけど、あそこの3人はちょっと動かしにくかったです。休ませてあげたいなという気持ちもあったんですけど。でも、最後は固めにいって下村を出したんですけどね」

以上