スカパー!生中継 Ch182 後01:50〜
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お互いのファン・サポーターにとって、悲しい週末だったに違いない。
第31節は、ともに大阪のチームに0−2で敗戦した。横浜F・マリノスは敵地でセレッソ大阪に屈し、数字上は可能性を残すものの、現実的にはACL出場圏内(3位)に入ることが非常に困難になった。一方、ガンバ大阪をホームに迎えた浦和レッズも力及ばず、こちらはその可能性が消滅し、4位以下が確定。まだ天皇杯でACL出場を狙えるが、一つの区切りがついたと言えるだろう。
そんな状況下で、8位・横浜FMと9位・浦和の中位同士の対戦は、モチベーションの部分で難しい一戦である。またお互い、前節の完封負けのショックを、中2日でリセットすることも容易ではないはず。特に横浜FMは公式戦3連敗中と、シーズン終盤に試練の高波が到来。C大阪戦後、うつむき、足早にチームバスに乗る選手が何人かいたことからも、その心中を察する。しかし、「リーグ戦3位以内のクラブが天皇杯で優勝すれば、4位のチームがACLへ行ける。あきらめずに目指していくしかない」(波戸康広)。よって、このままズルズル連敗を続けるなど、言語道断。「残り3戦を前向きに捉え、プロとしてベストを尽くす」(田中裕介)という言葉を具現化しなければいけない。
浦和のほうは、横浜FMよりもモチベーションを高く保てる要素がある。それはリーグ戦の横浜FM戦、5連敗中という事実。5月のホームゲームでも2−3で突き放された( /jsgoal_archive/result/2010/0508/20100100010120100508_detail.html )。今節は、その借りを返すための戦いだ。まして、今の横浜FMは、中澤佑二と栗原勇蔵をケガで欠く。さらに累積警告で小椋祥平も出場停止と、守備の柱が3本も抜ける。浦和も細貝萌ら、多くのケガ人を抱えているが、公式戦ここ3戦で失点7と低調な相手を叩けなければ、苦手意識はさらに深まりそう。得点ランク2位のエジミウソンや、来季の契約を更新しないことが発表され、最後に錦を飾りたいポンテが軸となり、対横浜FMの連敗をここで終わらせたい。
横浜FMは、守備を立て直さないことには、白星が見えてこないのでは。GK飯倉大樹も「いい守備からいい攻撃につなげないと。守備をもう1回見直さないといけないと思う」と語る。
直近3戦、横浜FMは、センターバック2枚の先発が定まらない。FC東京戦では波戸と小椋、天皇杯・清水エスパルス戦では田代真一と小椋、C大阪戦では松田直樹と波戸が組む(試合途中、松田と小椋に変更)『日替わり』起用だ。試合間隔が短く、ほぼぶっつけ本番のコンビで臨むため、どうしても守備ラインが不安定な状態に。だから、飯倉への負担が大きくなる。
だが、若き守護神はめげない。C大阪戦は敗れたが、家長昭博の完璧なヘッドを素晴らしい反応で防ぐなど、獅子奮迅の活躍ぶり。試合後は「自分が(今日)したプレーより、さらに上を目指して、チームを勝たせるようにしたい」と、大きな瞳を輝かせた。今節のキーマンは、『いい守備』を築く土台となる飯倉だ。
以上
※編集部注:ACLの出場枠は11/24に正式決定されます
2010.11.22 Reported by 小林智明(インサイド)













