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【J1:第32節 清水 vs 広島】プレビュー:ACL出場に望みをかけるチーム同士の直接対決。小野を欠き、コンディション的にも不利な清水がホームの意地を見せられるか。(10.11.22)

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11月23日(火)J1 第32節 清水 vs 広島(14:00KICK OFF/アウスタチケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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ACL出場を最大の目標としながら残り3試合を全力で戦う清水と広島。その直接対決で、どちらも因縁を抱えた相手だけに、優勝が決まった後でも非常にヒートアップした戦いが繰り広げられるはずだ。

このところ公式戦3連勝中で、その間は得点11/失点1と調子を取り戻してきた清水。長谷川監督やコーチ陣の退任が発表され、伊東輝悦や市川大祐を初めとした主力選手がチームを離れるという報道もあって、一時はチームの雰囲気も沈んでいたが、チームの全員が自分自身の未来のために全力で戦うということで意識を統一。それが結果にも結びついたことで、再びチームがひとつになって戦うというムードが出てきている。この体制で戦う残り少ない試合で、全力を出して結果を求めていくという姿勢にもはやブレはない。

ただし、このゲームは中2日のインターバルが3回続く4連戦目。広島は天皇杯4回戦がなかった分、コンディション的な負担が少なく、前節でも天皇杯で120分戦った新潟に4-0で大勝している。前節・仙台戦で多少のターンオーバーもあったが、コンディションという意味では、清水のほうにかなり不利な要素がある。
また、前節の途中出場でイエローカードを受けた小野伸二が、2試合出場停止になってしまったのは非常に痛いところ。ゲームを落ち着かせるという意味でも、攻撃のバリエーションを増やすという意味でも、非常に大きな存在だけに、その他の選手たちでどれだけ冷静にゲームを作れるかという部分が注目される。
清水にとってはゲームの主導権を握るという意味では不利な要素があるが、だからといって広島に好きなようにやらせてしまうと、より体力を消耗させられる恐れがある。今回は外から見守るしかない小野も、「広島は乗せると恐いチームなので、調子に乗らせないことが大事」と語っていたが、体力的に苦しい中でも動くべきところはしっかりと動いて、自分たちでゲームをコントロールすることが重要になるだろう。
それができれば、今はアタッキングサードでのボールの動きも良くなり、決めるべき選手がしっかりと点を取っているので、ゴールを決めるという部分に関しては大いに期待できるはずだ。

一方、広島のほうは、すでに天皇杯で敗れているため、2年連続のACL出場を決めるチャンスはリーグ戦にしかない。3位のG大阪とは勝点8差あるが、昨年のように4位でもACLに出られる可能性があるため、最低でもC大阪との勝点4差を逆転して4位に入つという目標を、監督も選手も繰り返し口にしている。その意味では、この試合に敗れればほぼ希望はなくなるし、15年間アウスタで勝てていないという不名誉な記録に終止符を打つためにも、絶対に勝ちたいゲームとなる。
そんな中で明るい材料は、佐藤寿人と山崎雅人が本格的に復帰し、攻撃の迫力を増していること。李忠成も相変わらず好調を維持しており、新潟戦の途中からは、これまで通り1トップの形を維持したまま佐藤と李を共存させ、結果を出した。そして、試合後にペトロヴィッチ監督は「清水戦では佐藤寿人をスタートから使いたい」と明言。新潟戦のままであれば、佐藤を1トップに置いて、李をシャドーに下げるという形になる。
高萩洋次郎も含めて、非常に得点力の高い前線の3人を清水がどう抑えるかという部分も、大きな注目点となるだろう。

どちらも、ここに来て攻撃は上向き。これまでの両者の戦いと同様、主導権は行ったり来たりして、両陣内で激しい攻防が繰り広げられるはずだ。その中でどちらが決めるべきところを決め、守るべきところを守りきれるかという勝負。清水がコンディションの不利を補うためには、サポーターの力強い応援も欠かすことができない。

以上

※編集部注:ACLの出場枠は11/24に正式決定されます

2010.11.22 Reported by 前島芳雄
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