スカパー!生中継 Ch185 前11:50〜
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信頼回復の絶好のチャンスが早くもやってきた。前節徳島戦で( /jsgoal_archive/result/2010/1120/20100200030120101120_detail.html )勝利への気概を見せることができなかった水戸。北関東王者に輝くことが、9試合も期待を裏切ってしまっているサポーターへの唯一無二の報いとなる。「北関東でなんとか獲れるものは獲りたい」と木山隆之監督が意気込むように、高いモチベーションで臨む一戦。水戸にとってこの上なく重要な試合であることは言うまでもない。この試合で水戸が勝つか1−1以上の引き分けで、水戸の2年連続北関東制覇が決まる。ちなみに、栃木にはすでに北関東制覇の可能性はない。リーグの順位では水戸は栃木の後塵を拝しているが、北関東の構図では水戸と栃木では歴然とした差が存在しているのである。
しかし、中2日という短い時間の中で、前節からの立て直しを図るのは容易ではない。「とにかくサッカーの中身云々をトレーニングでどうにかすることはできないので、気持ちを切り替えて、まずはできるだけコンディションを回復すること。僕自身ができることは、フレッシュな選手を何人か入れて、チームが機能できるようにすることしかない」と木山監督は語っており、気持ちの切り替え、選手の入れ替えを行うことでしかチームを変えることはできないだろう。ピッチに立つ選手たちが、熱い気持ちを前面に出したプレーをしてくれることに期待するしかない。
苦しいときこそ原点に返りたい。サッカーは個人スポーツではなく、チームスポーツだということを思い出さなくてはいけないだろう。中2日で体力的に厳しい状況の中でも1人1人がサポートする動きを繰り返すことで状況は劇的に変わるはず。思い出したいのは今季開幕戦( /jsgoal_archive/result/2010/0306/20100200030320100306_detail.html )。栃木を華麗なるパスサッカーで叩きのめした試合だ。特に先制点の場面はもう一度見直すべきだろう。自陣深い位置から大橋正博がDF裏にロングフィード。走りこんだ吉原宏太がキープし、そして相手をかわしにかかった。そのとき、怒涛の勢いでゴール前に走りこんできたのが遠藤敬佑であった。吉原からの折り返しをGK前に体を投げ出してゴールに押し込み、ネットを揺らしたのだ。そのときの遠藤の走りこそが、今の水戸に必要なものなのではないだろうか。相手よりも先に動き出すことで、先手を取る。それは攻撃だけでなく、守備でも同じ。セカンドボールに対して、相手より先に反応する。体力的に苦しいかもしれないが、攻守において相手より一歩でも早く、1回でも多くサポートの動きをし続けることが主導権を握るためには必要なことである。開幕戦で華麗なパスサッカーができたのも、その動きを繰り返すことができたからこそ。水戸らしいアグレッシブな姿勢を取り戻し、守備的な栃木を圧倒したい。
木山体制も残り3試合。木山監督就任以降3年という月日を経て、水戸というチームが大きく成長を遂げたことは間違いない。だが、ここで歩みを止めてしまえば、3年間の蓄積が水泡に帰すこととなってしまう。それは絶対に避けなければならない。「悔いの残るシーズンにしたくない。いいイメージでシーズンを終わりたい」と藤川祐司はこぶしを握り締める。
3年間の集大成を、そして未来への希望を、しっかりと示すためにも2年連続北関東制覇という形を残さなければならない。今節、栃木を蹴散らすことが、明日への第一歩となる。水戸はこれまで何度も苦境から立ち上がってきた。今回ももう一度強く、たくましく立ち上がってくれることを信じたい。今こそ、水戸の強さを見せるとき。まだ今季の水戸は終わってなんかいない。
以上
【北関東ダービー 今季順位表(35節終了時点)】
1位:草津 勝点6(1勝3分0敗)
2位:水戸 勝点5(1勝2分0敗)
3位:栃木 勝点1(0勝1分2敗)
2010.11.22 Reported by 佐藤拓也













