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【J2:第36節 岐阜 vs 福岡】プレビュー:岐阜が3連敗の苦境から脱するために。内実共にこだわったサッカーを!(10.11.22)

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11月23日(火)J2 第36節 岐阜 vs 福岡(12:00KICK OFF/長良川球チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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3連敗。チームは今、苦しい状況にある。この3連敗の負け方が良くなかった。課題は攻守のバランス。守備は吉本一謙を中心に、ブロックと言う点では及第点を与えられるが、肝心の奪ってから先の展開に課題を抱える。ひとつはキックの精度、ひとつは守備ポイントの低さ。DFラインでボールを回していても、ラインの設定ポイントが低いため、相手の守備にはめ込まれやすくなってしまうし、そうなってプレッシャーを受けたときに、キックの精度が悪いと、危険な位置でボールを取られ、相手の攻撃をもろに受けてしまう。

これは攻撃面での問題に起因する。2トップのコンビネーションによっては、前線にターゲットがうまく作れないため、DFラインもうまくフィードが出来ないということにも波及している。さらに裏を狙う場合でも、ボランチからのパスは距離があり、より成功率は下がる。たとえ裏を通すことが出来ても、そこで攻め切れればいいが、詰まったときに二の手、三の手を出すことが出来ない。
要するに全体が間延びして、攻守がかみ合わないシーンがここ3試合に多い。チャンスをまったく作っていないわけではないし、守備が崩壊しているわけでもない。ある程度のバランスがコンスタントに取れているのは、ポジションポジションでの選手個々の頑張りがあるだけに、なおさらもったいない気がしてならない。

このトンネルを抜けるにはどうしたらいいか。「もっと高い位置でプレーするようにしないといけない。パスだけでシュートに持っていくプレーを増やしたい」とMF橋本卓が語ったように、まずはボランチのビルドアップと、果敢な攻撃参加を増やすべく、DFラインも高い位置に設定したい。守備から入る岐阜にとって、当然リスクはある。だが、相手の攻撃に対し、守備ではめ込むつもりが、ここ3試合は特に前半は逆にはめ込まれている展開が多い。確かに岐阜は後半の時間帯に高い挽回力を持つが、前半からも仕掛ける姿勢を見たい。

相手の福岡は昇格に向かって一直線という、上昇曲線を描いているチーム(※福岡昇格内定の条件はこちら)。それだけに、受身に回りすぎると、非常に危険だ。福岡の怖さは、前線のFW大久保哲哉をターゲットにした鋭い攻撃だ。特にケアをすべきなのは、その攻撃の中心となる末吉隼也と中町公祐の『大卒ボランチコンビ』だ。福岡大の核だった末吉、慶応大の核だった中町が、今季絶妙なハーモニーを生み出している。これは今までの福岡には無かったものであった。中町はパスを散らせるし、ドリブルセンス、シュートセンスにあふれ、積極果敢に前に飛び出してゴールを決めることが出来る。それだけでなく、バランサーとして相棒のボランチや周りの攻撃力を引き出せる。慶応大時代は相棒の織茂や河井陽介(慶応3年、清水特別強化指定)の攻撃力を引き出していた。

末吉は高い守備力に加え、中町ほどではないが、機を見た攻撃参加は質が高い。特出すべきはバランス能力で、味方の攻撃力を引き出すスペースワークと、攻撃の芽を摘むスペースケアは一級品だ。攻守両面に技を持つこの2人が、攻守のコンデンサーとして、スムーズに機能することで、福岡の攻撃にリズムとバリエーションを生み出す。ダブルボランチ、大久保という3つの起点を有効活用して、好調のMF永里源気、FW城後寿、大久保、中町らがフィニッシャーとして締めくくる。この攻撃に対して、岐阜はどのような対応を見せるのか。前節の鳥栖戦のように、FW豊田陽平のケアのためにラインを下げすぎて、2列目に自由を与えてしまい、前半ピンチを招いた二の舞は避けたいところだ。

ホーム3連戦の2戦目。これ以上連敗をしないためにも、ここからホームで2連勝、そして最終戦も飾って3連勝で、有終の美を飾って来期へのステップアップにしていくためにも、内実共にこだわったサッカーを見せてほしい。

以上

2010.11.22 Reported by 安藤隆人
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