スカパー!生中継 Ch184 後02:20〜
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3月に始まったシーズンも残り3試合となった。今節、大分はホームに熊本を迎えてのバトル オブ 九州の7戦目となるわけだが、互いに目標としていたJ1昇格の可能性が断たれた今、モチベーションのあり方が問われる一戦となる。大分としては、来季に向け内容を重視する部分も必要だが、バトル オブ 九州でいまだ未勝利の不名誉な記録を塗りかえるためにも、まず結果を出すということが優先されるべきではないか。なぜなら、同じ九州内で凌ぎを削った福岡がJ1昇格と初代・バトル オブ 九州王者の栄冠を手に入れつつある。九州を制したチームはJ1昇格の道が拓けることを福岡が示しているのだから。来季4チームで争われることになるであろうバトル オブ 九州を制し、J1の道を切り拓くためにも、まずは熊本、次節の鳥栖に連勝して、来季に勢いをつけたいところだ。
とは言えリーグ終盤での中2日の試合は、コンディションを保つには大変厳しい日程である。土曜日の愛媛戦を終えてすぐにフェリーに揺られ大分に帰ってきた選手は、翌日はリカバリーメニューをこなした。与えられた時間には限りがあるため、「対戦相手を意識するのではなく、自分たちのサッカーができるかどうか」(皇甫官監督)がポイントとなりそうだ。
直近の3試合で勝利のない大分だが、3バックにシステムを変更してから「まずは守備から入る」というコンセプトができ、安定した試合運びができている。ただ、自分たちがボールを持たされた時に、フィニッシュまで持っていく形をつくることができるか、という課題に直面している。これまでの得点シーンを見る限り、大分は高い位置でボールを奪った際に前線の個のレベルが高い選手がショートカウンターを仕掛けフィニッシュまでつなげた。これが大分の典型的な得点パターンだ。
ところが、相手が最終ラインからボールを支配するのではなく、カウンターを狙う相手と対戦した時、いわゆる守備を固めてきた相手に対しては攻めあぐねる。閉塞感を打ち破るには、試合をコントロールする宮沢正史、井上裕大から、大胆に局面を変える意識で縦へのパスが必要となる。カギを握る中盤の2ボランチに注目したい。
この試合のピッチ外だけでなくゴール裏にも注目を。前回の対戦でも大分の青と熊本の赤のコントラストが、ダービーを意識せざるを得ない雰囲気にさせた。それを感じ取った選手も序盤からボルテージが上がったようだ。世界のダービーマッチでも、両クラブの間に決戦にふさわしいカラー・コントラストの法則が守られている。ホームカラーのユニフォームとマフラーを身にまとい旗を振るスタンドのサポーターが、ダービーマッチを盛り上げてくれるはずだ。
以上
2010.11.22 Reported by 柚野真也













