スカパー!生中継 Ch181 後04:50〜
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残り3試合、新潟、仙台とも勝点3への執念をどれだけ強く持てるかが、試合運びに影響する。
新潟は、ベテランのDF内田潤が左サイドバックでスタメン濃厚だ。リーグ戦7試合ぶりのスタメンにはチームを引き締める役目が伴う。
仙台はこの試合に勝てば残留に近づく。すんなりと勝点3を積み上げるためにも、果敢に得点を狙っていく。
チーム最年長のベテランが、満を持してピッチに立つ。22日の紅白戦、酒井高徳が左サイドハーフに入り、内田はその後ろ、左サイドバックに。攻撃では積極的な上がりを見せて酒井との連係を試み、守備では周囲とのバランスを見ながら的確なポジショニング。「最終ラインのメンバー同士の連係は問題ない。ただ、中盤とのバランスがいまひとつ。そこをうまくやりたい」。チームの修正点をすぐに感じ取った。
ロングボールを効果的に入れてくる仙台に対し、「常に長いボールが来るかもしれないという意識を、忘れないように」と注意点を頭に入れた。同時に「高徳が前にいるのだから、彼が守りを意識しすぎないよう、気持ちよく攻撃させてあげたい」と自分の仕事を確認した。
新潟はリーグ戦3試合白星なし。アウェイの連戦となった11月17日の天皇杯・名古屋戦は延長の末のPK戦、20日の第31節広島戦は0-4と2連敗した。行き詰まった感のある雰囲気を打開するには安心感を与える存在が必要。「失点して集中力が切れてしま
った感じはあるが、守備自体は悪くない。守備では上下動をしっかりやり、相手が嫌がる攻撃につなげたい」。ネガティブにならずにチームの長所を引き出そうと考える。
今季はここまで、リーグ戦出場は17試合947分にとどまっている。昨季まで定位置だった右サイドバックには西大伍が入り、内田は左サイドバックの酒井のバックアップに回ることが多くなった。それでも「サブがいい状態を保っておくことがチーム力につながる」とモチベーションは高いままだ。
アウェイの連戦の前、チームメイトを集めて話した。「この先、優勝の可能性があるわけではないが、1つでも上の順位にいくことが自分たちの責任」。目標を失いがちな状況の中、チームメイトの気持ちを前向きにさせた。「残り全勝。サポーターとバンザイをしてシーズンを終えたい」。シーズンの締めくくり、ベテランがチームを1つにし上を狙う。
仙台は前節、ホームで清水に1-3で敗退。DF朴柱成が前半で一発退場し、今節は出場停止になる。サイド攻撃の厚みに不安が
あるが、攻撃そのものの調子は悪くない。今節に残留確定がかかるだけに、アウェイとはいえ、序盤から積極的に仕掛ける。
前節も1人少ない状況ながら、シュート数では15対14と清水を上回った。太田吉彰、梁勇基らサイド陣がゴール前でしつこくボールを追い、前線の中原貴之ら高さのあるFWが絡む。前線に長いボールを送るだけでなく、ボールを拾ってからのパスのつなぎの精度も上がっている。堅守速攻を生かすためにも、先制点が欲しい。
新潟は残り3試合全勝で、クラブ史上最高順位の6位を上回る可能性が残る。仙台はここで残留を決めたい。勝利に対する意欲の強さは球際の強さに表れる。
以上
※文中で「昇格」「降格」「残留」と表記していますが、正式な決定はJリーグ理事会で行われます。
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2010.11.22 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)













