スカパー!生中継 Ch363 後02:00〜
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前節で名古屋の優勝が決定し、今季、G大阪が目指した『Jリーグタイトル』の夢は3試合を残して潰えた。だが、G大阪には明確な目標が 残されている。それは『3位以内』を確定させ、来季のACL出場権を獲得すること(※)。現在、2位の鹿島と並ぶ勝点56で3位につけ、『ACL圏内』をキープしているG大阪だが、4位のC大阪、5位の川崎Fとの勝点差は4と気の抜けない状況にある。残り3試合、取りこぼすことなく、しっかりと勝点を積み上げ、1試合でも早く、その目標を実現したいところ。近年、毎年のようにACL出場を続けているG大阪だからこそ「あの舞台を戦う楽しさを来年も味わいたい(加地亮)」と誰もが口にする。その思いをパフォーマンスで示してほしい。
「タイトルという目標はなくなってしまったけど、今は自力で目指せる2位という目標を全力で目指すだけ。その結果としてACLへの出場権が獲れたらいい(MF明神智和)」
「湘南は降格が決まってしまった状況だけど、油断すると厳しい試合になるし、神戸戦のようになりかねない。どんな相手でも先手を獲られると厳しくなるので、しっかり我慢するところ、行くところを共通理解を持って戦い、チャンスは確実にものにしたい。2位を自力で獲れる状況だからこそ、それを実現するためにも、とにかく勝つだけです(MF宇佐美貴史)」
そのために求められるのは攻撃時の迫力だ。ここ最近はお家芸ともいえる『ポゼッション』の部分で相手に上回られる事も多く、『らしい』攻撃は示し切れていないG大阪だが、前節の浦和戦では前半、押し込まれる展開が多かった中で、守備への共通理解を切らさずに戦い、無失点で折り返せたことが後半の2ゴールに繋がったという見方も出来る。その点については西野朗監督も攻撃における物足りなさを語る一方で、「全てのゲームを支配できるとは思っていないし、取り急ぎ、勝ち急ぎしないゲームを考えたい」と言う。特にこの終盤戦は僅差の戦いになることが多い中で、先手を取られると流れが苦しくなるのは目に見えているからこそ、全体が守備に対する共通理解を持ち、G大阪らしいポゼッションサッカーで湘南ゴールをこじあけたい。
「悪い流れの時は、守備から崩れてもったいない試合をしたことが多かったけど、今はその守備の部分に関して全体が共通理解を持てているし、うちには0で試合を進められれば点を決める人はいるので。そのへんは、湘南相手でも意識しなければいけない部分。相手は降格が決まって、ある意味、上位のチームに当たって砕けろ、的にイキイキとプレーしそうだけど、その勢いに押されずに安定して試合を運びたい。2位は自力で目指せる順位なので、そこをこの3試合でしっかり狙いに行く(DF高木和道)」。
対する最下位・湘南は、残念ながらすでに16位以下が確定し、来季のJ2降格が決まっている。昇格からわずか1年での『降格』にモチベーションを維持するのは決して簡単ではないはずだが、応援してくれる人たち、支えてくれる人たちのためにも、このままJ1の戦いが終わっていいはずはない。J1リーグの後半戦に入ってからは一度も白星を挙げられず、しかも現在5連敗中と苦しい戦いが続いている状況を、最後まで覆せずに終わるのか、あるいは覆して白星を手にするのか。意地を示してほしい。
J1リーグでの勝率はG大阪が11勝6敗。99年以来、11年ぶりの対決となった今季の戦いにおいても(第12節)、湘南のFW阿部吉朗に先手をとられたとはいえ、最終的にはG大阪がFW平井将生の2ゴール、FWルーカスの1ゴールで3点を奪い返し、3−1で勝利している。冷静に順位で判断すれば3位のG大阪と18位の湘南では大きな開きがあるのは否めないが、何が起きるかが分からないのがこの終盤戦だ。気を引き締めて戦いに挑み、しっかりと勝点3を引き寄せて欲しい。
余談だが、この試合に出場すれば、G大阪のMF明神智和がJリーグ出場400試合出場を達成する。これはJリーグ史上6人目となる快挙だ。本人は「嬉しいけど、あくまで通過点でしかないので。400試合だからということに関係なく、しっかり勝ちたいし、そのことだけを考えて戦いたい(MF明神)」とあまり数字を意識していないようだが、キャプテンのメモリアルゲームに仲間が奮い立たないはずはない。
以上
※編集部注:ACLの出場枠は11/24に正式決定されます。また、文中で「昇格」「降格」と表記していますが、正式な決定はJリーグ理事会で行われます。
2010.11.22 Reported by 高村美砂













