今季、初めてJ2で戦ったジェフユナイテッド千葉。昨季のJ1リーグ戦で千葉がJ2降格圏の16位以下となることが確定してから今季のJ2リーグ戦最終節当日まで、市原時代を含め過去に千葉に在籍したことのある選手たちの中には、試合会場での筆者の取材を通してJ2で戦う千葉への愛がこもった言葉を語ってくれた選手がいた。
●山口智選手(G大阪)@2009年J1リーグ戦第34節G大阪対千葉
奇しくもこの一戦は、市原ユース在籍時の1996年に初の高校生JリーガーとしてJデビューを果たし、2000年まで市原に在籍した山口選手のJ1通算400試合出場というメモリアルゲーム。試合後、筆者のそばを通った山口選手にお祝いの言葉を告げると、山口選手は筆者の背中をポンポンと叩きながら「頑張ってね。本当に頑張ってね」と言った。筆者が96年から千葉のオフィシャル媒体の仕事をしているからか、山口選手は『筆者=千葉』と見ているところがあるようで、例えば2005年のヤマザキナビスコカップ決勝戦直前のJ1リーグ戦の取材で会うと「お互いに頑張りましょう」と言ってきた。だから、「頑張ってね」は筆者というよりは千葉への言葉だろう。しかし、いつも思うが、筆者は千葉というクラブの人間でもなければオフィシャルライターですらないので、筆者が何かで頑張っても、千葉が勝てたり、有利になったりすることは残念ながらないはずなのだが……(苦笑)。
●早川知伸選手(横浜FC)@2010年J2リーグ戦第31節横浜FC対千葉
千葉の在籍期間は2008年8月17日加入発表で同年シーズン終了までとたいへん短かった早川選手だが、筆者は1999年ユニバーシアード・マジョルカ大会(スペイン)をはじめ早川選手の順天堂大学時代の取材でたいへんお世話になった。それもあって試合会場で早川選手に会うといつも話を聞くのだが、千葉が0‐1で敗れたこの日も試合について話を聞いた。すると、別れ際に早川選手は「(試合に勝てて)よかった。思い入れがけっこう強かったんでね。頑張ってください。応援してます」と笑顔で言った。「私も(早川選手を)応援してます」と返すと、早川選手は真剣な表情になった。「いや、本当に応援してるよ、俺。ジェフが勝てるように。今はうまくいっていないのは分かるけど、(J1に)上がらなきゃいけないチームでしょう」とキッパリ語った口調から千葉への熱い想いが伝わった。
●廣山望選手(草津)@2010年J2リーグ戦第36節草津対千葉
試合前、スタジアムの通路で偶然会うと笑顔で手を振りながら挨拶してくれた廣山選手は、1996年から2000年まで市原に在籍した。この試合を0‐2で敗れた千葉は4位以下が確定し、J1昇格の可能性が消滅。試合後に会うと、廣山選手は開口一番「今日は残念でしたね」と言った。2008年、J1残留争いで千葉のライバルの東京Vに在籍していた廣山選手は、千葉が東京Vに2‐0で勝った第24節の試合後、「これは僕が言うことではないかもしれないけど、今日の勝利は千葉にとって大きかったと思う」と話していた。「残念でしたね」という言葉には、千葉のJ2残留を残念がる彼の気持ちもこめられていたに違いない。
●羽地登志晃選手(徳島)@2010年J2リーグ戦第38節千葉対徳島
千葉に在籍したのは2004年の1シーズンだけだった羽地選手だが、筆者は全日本大学選抜など羽地選手の天理大学時代にも取材でたいへんお世話になった。そのため、筆者には早川選手と同じように試合会場で会えば話を聞いている選手で、この日は出場がなかったものの試合後にはやはり話をした。「来年もジェフがJ2なので対戦があるから、その時は羽地さんのプレーが見られるのを楽しみにしています」と言うと、羽地選手は「分かりました。でも、ジェフはJ1にいないといけないチームじゃないですか」という返答。『J1にいるべきチーム』と想いをはっきりと言葉にしてくれたことに、羽地選手の愛情を感じた。
2010年は『1年でのJ1復帰』の目標を達成できなかった千葉だが、4選手の千葉への想いに報いるためにも、2011年は絶対に『J1昇格』を果たさなければならない。
以上
★【J2日記】のバックナンバーはこちら
2010.12.14 Reported by 赤沼圭子













