去る11/29、クラブから今季最初の契約満了選手に関するリリースが出された。結果が求められるプロの世界である以上そうしたニュースは当然のことながら、とは言えやはりそれは毎年聞くのが辛いものだ。
そして、そこに記されたどの選手にも同じだけ感謝とねぎらいの気持ちが湧くのだが、今年は特別寂しい想いにかられる1人の名前をリストに見てしまった。挽地祐哉─。クラブのJ初年度から在籍してきた唯一のプレーヤー。
振り返れば、挽地は常に「縁の下の力持ち」としてチームを支え続けてきた。守備的MFが本職の彼だが、そのユーティリティさからチームの台所事情によって必要とされればサイドバックとなり、またそのサイドバックでも時には右、時には左とポジションを変更。埋めなくてはならない位置へと入って持ち味の堅実なプレーを見せ、組織のバランスを巧みに取っていたのである。
しかし今季は開幕から出場機会に恵まれず、8月にはプレーの場を求めてツエーゲン金沢(JFL)へと期限付き移籍。「また皆さんの前でプレーできる日を楽しみに頑張ります」というファン・サポーターへの言葉を残して彼は徳島の地を離れていった。
結局その言葉は徳島の一員としては叶わないものとなってしまった。だが、きっと彼は徳島のファン・サポーターに永く語り継がれ、愛され続けるであろう。スポットライトを浴びたような存在でなくとも、チームの苦しい時期を知り、その中で懸命に自らの力をチームのために捧げた敬意を表すべき選手として。
最後に、挽地祐哉が新天地を見付けそこでまた羽ばたいてくれることを心底願う。
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2010.12.15 Reported by 松下英樹













