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【2011Jリーグプレシーズンマッチ 柏 vs 千葉】レポート:身長204センチ、オーロイの高さを生かした千葉が第17回ちばぎんカップを制す。柏は昨季のスタイルを発揮できずに課題の残る敗戦。(11.02.21)

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■第17回ちばぎんカップ
2月20日(日) 2011Jリーグプレシーズンマッチ
柏 0 - 1 千葉 (13:00/柏の葉/9,249人)
得点者:53' 深井正樹(千葉)
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千葉はスタイルそのものが180度転換したと言ってもいいぐらいの変革ぶりだった。昨季はボールサイドに人数を割き、ポゼッションを高め、リスクを厭わない攻撃的なサッカーを標榜していたが、今季は守備ブロックを形成してダブルボランチの佐藤勇人、伊藤大介が柏の攻撃的MFレアンドロ・ドミンゲス、ジョルジ・ワグネルが動き回るスペースを潰し、ボールを奪った後は手数をかけずに身長204センチのオーロイへハイボールを当て、中盤の選手が前線に飛び出すカウンター主体のサッカーに切り替わった。
前半10分過ぎまでは柏のペースだったが、次第に千葉の新スタイルがカッチリとハマり始める。後方から送り込むハイボールはオーロイがほとんど競り勝つため、そのこぼれを狙って瞬間的に飛び出した米倉恒貴や伊藤が柏DFの背後を突いた。「今年取り組むサッカーをやった上での勝利だと思う」と佐藤が語ったように、得点場面もこうしたオーロイへのハイボールが引き金となる。51分、左サイドから放たれた滞空時間の長いハイボールに対し、オーロイと競り合った近藤直也のファウルでPKの判定。これを深井正樹が決めて千葉が先制した。

柏は序盤こそ中盤の4人を中心にショートパスを繋ぎ、サイドへ展開してピッチをワイドに使う昨季同様のポゼッションスタイルを披露するが、こうしたオーロイの対応に後手を踏み、最終ラインが下がってしまってリズムを失っていった。だが、それ以上にペース掌握の足枷となったものは前線の動きの少なさであろう。2トップの林陵平、ホジェルがほぼ同じ高さに張る、もしくは2人が同じアクションを起こしてポジショニングが被ってしまい、昨季は頻繁に見られていた縦へ入れるクサビのパスがほとんどなく「去年の悪い時のようなプレー」(近藤)という苦し紛れのロングボールに終始した。千葉の守備陣が待ち構えるエリア目掛けてロングボールを放り込んでも相手に対応され、大きな効果を得られなかった。
確かに柏にも収穫はあった。59分、展開力のある茨田陽生の投入で中盤には落ち着きがもたらされ、69分には工藤壮人が前線に入り、足元でクサビのパスを受けてタメを作った。さらに71分に登場した大津祐樹は得意のドリブルでサイドを切り裂き決定的なチャンスを創出した。また、期待の新戦力ワグネルは、若干体の重さは否めなかったが、局面での巧さ、左足キックの精度は評判通りであり、本人も「個人的にどういうものを求められているかわかってきた。次はもっと良くなる」と手応えを掴んだ様子であったし、増嶋竜也のロングスローにはゴール裏の柏サポーターからどよめきの声が上がった。ただし、柏らしさを発揮する以上に、いかんせん後方からのロングボールが多く、どうしても淡白な攻撃ばかりが目に付いた。「蹴る時と繋ぐ時の使い分けをメリハリ持ってやっていきたい」と大谷秀和、そして「ゲーム感覚を回復しながらゴールへの道を思い出していく」とネルシーニョ監督が語るように攻撃の再確認を行い、次の水戸とのプレシーズンマッチでは改善の方向へ向かってほしい。

一方、千葉は収穫の方が多かったのではないだろうか。ドワイト監督は記者会見で頻りに「約束」という言葉を用いたが、規律を重んじた守備戦術は機能し、この試合でMVPに輝いたオーロイの高さを生かした攻撃は強大な武器になることを示した。今までは手探りでチーム作りを進めていたものが、ここにきて道筋が開けた感はあったはず。あとは昨季の千葉が苦しんだ、対戦相手に引かれスペースを消された時にはどのような攻撃を展開するのか、その攻撃の構築がスムーズに進めば、J1復帰は現実味を帯びる。

以上

2011.02.21 Reported by 鈴木潤
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