横浜FCは、リーグ再開まで1週間を切った4月17日と18日に、震災の被災地のひとつである盛岡に入りました。小学校を訪問し、グルージャ盛岡との練習試合(30分×2本)を行うなど、本当に力になれるかはわからないけれど、サッカー選手としてできることをやろうと、盛岡に向かいました。自身も阪神・淡路大震災で被害に遭った寺田紳一選手は、以下のように語っています。
「(現地は)もっと暗い感じで笑顔も控えないといけないのかなと話していた。何を話していいのかもわからなかった。でも、カズさん(三浦知良選手)が『あまり考えすぎずに、普通でいいよ。本当に心から心配しているから、大丈夫?という言葉が出るんだし、大丈夫じゃないと思われることもあるかもしれないけど、誰かがケガした時に大丈夫?って言うのは普通のことだから、気にせずに接すればいいよ』と言ってくれた。
到着した時には、周りは想像をはるかに越える悲惨な状況でしたけど、子どもたちはすごく笑顔でいて、一時でも楽しんでもらえればという気持ちで僕らもなるべく笑顔でいました。子どもたちが『本当に久しぶりに楽しいわ』と言った時には涙が出そうだった。津波の影響で現地は本当に何もなかったから、(そういう笑顔になれる子どもを見て)本当に強いなと思いました。笑顔を見て少しは力になれたのかなと思う反面、僕らは本当に少ししか力になれないとも思った。国を挙げてみんなでやっていかないといけないと本当に思った。阪神・淡路大震災は津波がなかった。津波の被害はすごかった。実際、僕は子どもとしか話していないけど、すごい被害を受けている学校に行った時には、子どもだけじゃなくて親御さんも集まってくるぐらいで、大人もストレスがすごいんだなと感じた」
難波宏明選手も「心から楽しむことができた」と言われたのが本当に印象的だったということです。それぐらい、現地はストレスが溜まっている状況だったのだと思いますし、サッカーで役立つこともあったのかもしれません。
岸野靖之監督は、今後の行動にいかに生かすかが大事だと力説しました。
「震災の残酷さを被災者じゃない人にわかってほしいと言っても、本当のところは無理ですし、同じ気持ちになるというのは無理。でも、まずは普段の生活から見直さないといけない。プロでサッカーができるというのも、選手が努力してその地位を築いてきたものだけど、普通のことでなくて特別なこと。その特別なことをこういう状況でもさせてくれる、そういうことを認めてくれる社会に感謝しないといけない。普通の生活ができない人が、何十万人、何百万人いるという状況を見てきたわけで、それを一生忘れるなということかなと思う。何か特別なことができるときもあるかもしれないが、まずはサッカーを一生懸命やること、それから普段の生活で無駄をしないこと、いろんなことに気を配っているかどうか。襟を正すと言うか、そういう普段の気遣いをきちんとやることだと思う。
自分がいま関わっているサッカーという仕事を、大事に両手で、体全体で扱うことが大事だと思う。もし、手先だけ口だけで扱っている人がまだいるんだとすれば、体全体で扱いなさいということだと思う。それをずっと持ち続けることが必要。今回のことは、言葉は何を言っても薄っぺらくなると思う。あの状況を見た人が何を感じたか、そしてそれを持ち続けられるか。今回、いろいろな協力があって現地に行けたし、行って良かったし、行ってきたことで感じたこともあるし、それを周りに伝える係なのかなと。ただ、そんな大それたことではなく、普段からどれくらい行動できるかどうかだけ」
本当のことはテレビからだけではわかりませんし、現地にいる人にしかわからないこともあると思います。それでも、横浜FCが現地に短い時間でも行くことで、横浜FCも貴重な体験をして、その結果我々も学べることがあれば、それもひとつの復興なのではないかと思いました。今回、監督・選手が伝えてくれた言葉を心に刻んでいきたいと思います。
以上
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2011.04.22 Reported by 松尾真一郎
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